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尿酸の薬の種類

高尿酸血症は、血液中の尿酸値が基準値を超えて高くなる状態です。尿酸は体内のプリン体(細胞のエネルギーを生む物質)が代謝される際に生成される老廃物ですが、尿酸の生成と排泄のバランスが崩れると血中の尿酸値が高くなります。一般的には、血清尿酸値が7.0 mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。

高尿酸血症の原因

高尿酸血症の原因には、大きく以下の3つが挙げられます。

尿酸の生成が多い: プリン体を多く含む食品(レバー、カツオ、エビなど)の摂取や、アルコール(特にビール)によって尿酸の生成が増加します。

尿酸の排泄が少ない: 腎臓での尿酸排泄が低下することが原因で、これが最も一般的な原因です。加齢や腎臓の機能低下、特定の薬の影響も関係します。

遺伝的要因: 家族性に高尿酸血症になりやすい体質の方もいます。

尿酸を下げる薬

1. 尿酸生成抑制薬

これらの薬は、体内で尿酸が生成されるのを抑える働きをします。

アロプリノール(Allopurinol):尿酸の生成を抑制する薬で、尿酸値を下げるためによく使われます。

フェブキソスタット(Febuxostat):アロプリノールに似た働きをする薬で、特にアロプリノールが使えない場合に処方されます。

2. 尿酸排泄促進薬

尿酸が腎臓から排泄されるのを助ける薬です。

ベンズブロマロン(Benzbromarone):尿酸を尿中に排出させる働きを持ちます。腎機能が低下していない患者に使われます。

プロベネシド(Probenecid):同じく尿酸排泄を促進しますが、腎結石を起こしやすい人には注意が必要です。

3. 尿アルカリ化薬

尿をアルカリ性にして、尿酸の結晶化や結石を予防します。

クエン酸カリウム(Potassium Citrate):尿をアルカリ化して、尿酸の溶解性を高めます。痛風の発作を予防するために補助的に使われることがあります。

これらの薬は、患者様の状態や腎機能に応じて使い分けられます。

治療法

高尿酸血症の治療薬は、現場では1の尿酸生成抑制薬、2の尿酸排泄促進薬が使われることが多いです。しかし尿酸排泄促進薬は、腎機能が悪い方には使えないことが多いです。1剤の内服でも尿酸値が下がらない場合、作用機序の違う複数薬を内服します。

高尿酸血症の治療は薬を内服することも大事ですが、生活習慣を見直すことも必要です。肥満、アルコール摂取、ストレス過剰も高尿酸血症の原因となるので、きちんと医師から生活指導を受けてください。

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