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パーキンソン病

パーキンソン病について

パーキンソン病は10万人あたり100〜150人くらいの有病率といわれています。
しかし1000人に約1人と考えると、稀な疾患とは言えないでしょう。
パーキンソン病は、特徴的な症状であるが故に、知名度は高い病気だと思います。

パーキンソン病の原因は体内のドパミンという物質が減ることですが、その原因は未だ解明されておりません。生活習慣病と違って、未然に予防出来るものではないのです。

パーキンソン病の症状は珍しい症状が多く、以下にまとめました。

  • 静止時振戦
    なにもしていなく静止している状態の時に、手が勝手に震えます。
  • 無動
    動作が緩慢になる、歩行が小刻みとなる、字が小さくなるなど、動作が全体的に小さく乏しくなります。
  • 筋強剛
    手足を曲げる際に、歯車や鉛のように固くなりスムーズに動かなくなります。
  • 姿勢反射障害
    前屈の猫背の体位をとり、後方に引くと倒れやすいです。
  • 自律神経障害
    便秘、排尿障害、立ちくらみなどを認めます。特に便秘の頻度は高いです。
  • 精神症状
    うつ症状を認めることがあります。

このように、パーキンソン病の症状は特徴的で専門的です。
またこのような症状でも、パーキンソン病の類似疾患である脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、薬剤性パーキンソニズムなどの可能性もあります。

パーキンソン病は、脳神経内科や脳神経外科の診察を受けて、頭部MRI検査、ドパミントランスポーターイメージング、MIBG心筋シンチなどの検査をすることで確定診断することができます。
治療は欠乏したドパミンを補充する薬である、エルドパやドパミンアゴニストを使用します。