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健康診断

健康診断

雇入健康診断

雇入検診は、新たに雇用する正社員や、正社員の勤務時間の3/4以上を務めるパートタイム労働者に対して行われます。この検査では、まず労働者の既往歴や業務歴、自覚症状に関する詳細な問診、身体的な健康状態を把握するために身長、体重、および腹囲が測定されます。視力と聴力も検査され、必要に応じて胸部レントゲン写真が撮影されます。

定期健康診断

定期健康診断は、正社員および正社員の労働時間の3/4以上を勤務するパートタイム労働者が対象となります。この健康診断は、年に1回行われ、労働者の健康管理を目的としています。また、従業員数が常時50人以上の事業者は、健康診断の結果報告書を労働基準監督署に提出する義務があります。

肺癌・結核検診

肺がん・結核検診は40歳以上の人が対象です。検査には問診と胸部レントゲン写真が含まれます。喫煙歴のある50歳以上の人は喀痰細胞診も行います。異常が見つかると医師が再検査を行い、必要に応じて胸部CT検査を行います。

大腸癌検診

大腸癌検診は40歳以上が推奨されます。便潜血検査で2日分の便を調べ、血が混じっているかを確認します。便潜血が陽性の場合、大腸癌や大腸の炎症の可能性が考えられます。異常が見つかった場合には、大腸カメラ(下部内視鏡検査)を受けることが推奨されています。

肝炎ウイルス検診

肝炎ウイルス検診では、血液検査によりB型肝炎の原因となるHBs抗原と、C型肝炎の原因となるHCV抗体を測定します。これらのウイルスに感染しても初期は無症状ですが、進行すると肝硬変や肝細胞癌に進展するリスクがあります。定期健康診断では通常調べられない項目なので、肝炎ウイルスの検査を受けることが推奨されます。

前立腺癌検診

前立腺癌検診は、前立腺癌の早期発見を目的として行われます。主に血液検査によりPSA(前立腺特異抗原)という数値を測定します。PSA値が4 ng/ml以上の場合、これは高値とされます。

ただし、PSAの上昇は前立腺癌だけでなく、前立腺炎や前立腺肥大症でも見られることがあります。そのため、PSAが高値の場合はこれらの疾患の可能性も考慮され、泌尿器科で超音波検査や直腸診検査などの精密検査を受けることが推奨されます。