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むむずむず足症候群(Restless Legs Syndrome)は、脚に不快な感覚が生じ、動かしたくなる衝動を伴う神経疾患です。日本国内では成人の約1〜4%に見られるとされ、年齢が上がるほど発症率は増加します。特に40歳以上での発症が多く、女性にやや多い傾向があります。原因は完全には解明されていませんが、脳内ドパミン系の異常や鉄不足、慢性腎不全、糖尿病、妊娠などが関与すると考えられています。症状は夜間や安静時に悪化し、睡眠障害や日中の倦怠感を引き起こすことがあります。生活の質を大きく低下させるため、症状が強い場合は神経内科での評価や、鉄補充、ドパミン作動薬などの薬物治療が検討されます。
むずむず足症候群は、脚に不快な感覚が生じ、それを動かすことでしか和らげられない特徴的な神経疾患です。症状は主に下肢に発生し、「むずむずする」「ジリジリする」「うずく」「虫が這うような感覚」と表現されることが多く、人によって感じ方は異なります。多くの場合、夕方から夜間にかけて症状が悪化し、安静にしている時や寝る前に特に強くなります。座って長時間静止している状況や、映画鑑賞や長時間の移動中に症状が出やすく、これにより睡眠障害や入眠困難を引き起こすことがあります。
症状の特徴として、脚を動かすことで一時的に軽減することが挙げられます。そのため、寝ようとしても足を動かしたり、歩き回ったりすることが習慣化する場合があります。これは「運動しないと落ち着かない」という衝動と結びついており、RLSの診断の重要な手がかりとなります。また、症状は片側だけに現れることもありますが、多くは両側性で、ふくらはぎや太もも、時には腕にまで広がることもあります。
原因は完全には解明されていませんが、中枢神経のドパミン系異常や鉄欠乏が関与すると考えられています。鉄欠乏性のRLSは、血清フェリチン値が低い場合に発症しやすく、妊娠や慢性腎不全、糖尿病、神経疾患との関連も報告されています。また、家族内で発症する例もあり、遺伝的要素が影響することもあります。
症状は生活の質に大きく影響します。夜間に症状が強くなるため睡眠不足や日中の倦怠感、集中力低下を引き起こし、社会生活や仕事に支障をきたすことがあります。症状が軽度の場合は、カフェインやアルコールの摂取制限、軽い運動や温冷刺激などで緩和することがありますが、中等度以上では医療機関での治療が推奨されます。治療には、鉄補充療法やドパミン作動薬、α2δリガンド(ガバペンチンなど)、一部の抗けいれん薬が用いられ、症状改善や睡眠の質向上に効果があります。生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせることで、症状の管理が可能です。

主な特徴的な症状としては、以下の3つが挙げられます。
これらの症状により、入眠困難や中途覚醒を引き起こし、日中の眠気、集中力低下、疲労感、抑うつなどの二次的な問題が生じることもあります。
むずむず足症候群の原因は完全には解明されていませんが、複数の要因が関与していると考えられています。主に神経生理学的要因、遺伝的要因、鉄代謝異常、基礎疾患や薬剤の影響が挙げられます。
まず、神経生理学的要因として、中枢神経系のドパミン神経伝達系の異常が中心的役割を果たすとされています。ドパミンは運動調節や感覚伝達に関与する神経伝達物質で、RLS患者では脳内ドパミン濃度の調節異常やドパミン受容体の感受性低下が認められることがあります。このため、ドパミン作動薬がRLSの治療薬として有効であることが臨床的に確認されています。また、脊髄や末梢神経の感覚情報処理異常も、脚の不快感や運動衝動の発生に関与していると考えられています。
次に、鉄代謝異常も重要な原因の一つです。鉄はドパミン合成に必要不可欠であり、血清フェリチン値や脳内鉄濃度が低下するとRLSの症状が出やすくなります。特に妊娠中や慢性腎不全、消化管出血などで鉄欠乏状態になると発症リスクが高まります。鉄補充療法が症状改善に有効なことも、鉄欠乏が関与している証拠とされています。さらに、遺伝的要因もRLS発症に関与しており、家族内発症例が報告されています。多くは常染色体優性遺伝の傾向を示し、特に若年発症型では遺伝的要素の関与が強いとされます。
また、基礎疾患や生活習慣、薬剤の影響も原因として知られています。糖尿病や末梢神経障害、腎不全、関節リウマチなどの慢性疾患がある場合にRLSが発症しやすく、アルコール過剰摂取、カフェイン、睡眠不足も症状を悪化させることがあります。薬剤では抗うつ薬(SSRI)、抗精神病薬、抗ヒスタミン薬、ドパミン遮断薬などがRLSの誘因になることがあります。加えて、妊娠中にRLSが出現することがあり、これは鉄欠乏やホルモン変動、体液量の変化などが関与していると考えられています。加齢もリスクを高め、特に50歳以上での発症頻度が高くなる傾向があります。
総じて、RLSの原因は単一ではなく、ドパミン系異常、鉄欠乏、遺伝的素因、基礎疾患や薬剤、生活習慣などが複合的に関与する多因子性疾患と考えられています。そのため、症状の評価では血清フェリチン測定や神経学的評価、薬剤歴の確認などを含めた総合的なアプローチが必要です。治療は、鉄補充やドパミン作動薬、抗けいれん薬の使用、生活習慣の改善を組み合わせることで症状コントロールが可能です。
むずむず足症候群の診断は、主に患者さんの訴える症状に基づいて行われます。国際むずむず足症候群研究グループ(IRLSSG)が提唱する診断基準が用いられます。
詳細な病歴の聴取や神経学的検査が行われることがあります。また、鉄欠乏の有無を確認するために血液検査が行われることもあります。睡眠ポリグラフ検査(PSG)は、周期性四肢運動(睡眠中に足がピクつく動き)の有無を確認するために行われることがあります。
治療
むずむず足症候群の治療は、症状の程度や原因に応じて薬物療法と生活習慣改善の両面から行われます。まず、軽症の場合は生活習慣の見直しが基本です。カフェイン、アルコール、喫煙は症状を悪化させることがあるため制限が望ましく、就寝前のスマートフォンやパソコン使用を控え、十分な睡眠環境を整えることも重要です。また、軽いストレッチや入浴、足のマッサージなどで症状を和らげる場合があります。
薬物療法は中等症以上の患者に用いられます。代表的な薬剤には、ドパミン作動薬(プラミペキソール、ロピニロール、カベルゴリンなど)があり、夜間のむずむず感や衝動的な足の動きを改善します。ただし、長期使用により効果が減少したり、症状が日中にまで広がる「増強現象」が起こることがあります。次に、抗けいれん薬(ガバペンチン、プレガバリンなど)があり、特に夜間のしびれや痛みに有効です。また、鉄欠乏が関与している場合は鉄剤の補充が推奨され、血清フェリチン値が低い患者では改善が見込まれます。
その他、鎮静作用のあるベンゾジアゼピン系薬や睡眠導入剤が併用されることもありますが、依存性や副作用に注意が必要です。治療は個々の症状や生活パターンに応じて調整され、定期的に効果と副作用を確認しながら進めることが大切です。また、基礎疾患(腎不全や糖尿病など)が原因でむずむず足症候群が生じている場合は、原疾患の治療も症状改善につながります。全体として、むずむず足症候群の治療は薬物と生活習慣の双方からアプローチすることが望ましく、症状の軽減と睡眠の質改善を目指すことが目標となります。
むずむず足症候群の日常生活での注意点は、症状を悪化させず、睡眠の質を保つことが中心です。まず、カフェインやアルコール、喫煙は症状を強めることがあるため、控えることが望ましいです。特に就寝前の摂取は避けましょう。規則正しい睡眠リズムも重要で、毎日同じ時間に就寝・起床することで夜間のむずむず感を軽減できます。運動やストレッチは有効ですが、就寝直前の激しい運動は症状を悪化させることがあるため、軽いウォーキングやふくらはぎのストレッチ、足のマッサージなどが推奨されます。また、足を温めることで血流が改善され、症状が和らぐことがあります。冷やすと逆に症状が出やすい場合があるため、自分に合った方法を見つけることが大切です。
さらに、日中のストレスや疲労の蓄積も症状悪化の要因になるため、適度な休息やリラクゼーションを取り入れることが推奨されます。鉄欠乏が関与する場合は、鉄分を意識した食生活も注意点の一つです。日常のこうした工夫を継続することで、症状の悪化を防ぎ、快適な睡眠を維持できます。
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