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緊張型頭痛とは?

緊張型頭痛の症状・検査・治療について

緊張型頭痛は、最も一般的な慢性頭痛 の一つで、ストレスや筋肉の緊張 が主な原因です。長時間のデスクワークや精神的ストレスなどが影響しやすいとされています。


1. 緊張型頭痛の症状

緊張型頭痛の症状は以下のような特徴があります。

主な症状

・ 頭全体が締め付けられるような鈍い痛み
・ 圧迫感、重い感じ(ヘルメットをかぶっているような感覚)
・ 首や肩のこりを伴うことが多い
・ 軽いめまいやふらつきを感じることもある
・ 身体を動かしても痛みが悪化しにくい(片頭痛との違い)

片頭痛との違い

特徴緊張型頭痛片頭痛
痛みの種類鈍い圧迫感・締め付け感ズキズキした拍動性の痛み
痛みの強さ軽度~中程度中程度~重度
痛む場所頭全体、後頭部、こめかみ片側または両側
悪化要因ストレス・肩こり・姿勢運動・光・音・匂い
吐き気・嘔吐少ない多い
持続時間数時間~数日4~72時間

2. 緊張型頭痛の検査

緊張型頭痛は特別な検査で診断されるものではなく、問診と身体診察が中心 となります。

◼︎ 診察の流れ

  1. 問診
    • 痛みの頻度、強さ、持続時間
    • どんな時に悪化するか(ストレス、姿勢など)
    • 他の症状(めまい、吐き気など)
  2. 身体診察
    • 首や肩の筋肉のこり・緊張の有無を確認
    • 後頭部やこめかみを押したときの痛みをチェック
  3. 必要に応じて画像検査(MRI・CT)
    • 緊張型頭痛自体は画像検査では診断できません。
    • 脳出血や脳腫瘍などの他の病気を除外するために実施されることがある。

3. 緊張型頭痛の治療

(1) 薬物療法

症状が強い場合、以下の薬が使われます。

鎮痛薬(市販の痛み止め)

  • アセトアミノフェン(カロナールなど)
  • イブプロフェン(イブ、バファリンなど)
  • ロキソプロフェン(ロキソニンなど)
    → ただし、連用しすぎると「薬物乱用頭痛」になるリスク もあるため注意。

・ 筋弛緩薬(筋肉の緊張を和らげる)

  • チザニジン(テルネリン) など

・ 抗うつ薬・抗不安薬(慢性化した場合)

  • アミトリプチリン(トリプタノール) など
  • 精神的ストレスや不安が強い場合に処方されることもある

(2) 生活習慣の改善(非薬物療法)

根本的な治療として、生活習慣の見直しが重要です。

ストレッチや軽い運動

  • 首・肩・背中のストレッチで筋肉の緊張をほぐす
  • デスクワークの合間に体を動かす(1時間に1回は休憩)

姿勢の改善

  • 猫背を防ぎ、正しい姿勢を意識
  • PC作業時のモニターの高さ調整

リラクゼーション

  • 入浴や温熱療法(蒸しタオルなど) で血流を良くする
  • 深呼吸やヨガ、マッサー

ストレス管理

  • 十分な睡眠(7時間以上推奨)
  • 過度なストレスを避ける

4. まとめ

緊張型頭痛とは?

  • 頭全体が締め付けられるような鈍い痛み
  • ストレスや筋肉の緊張が原因
  • 片頭痛と違い、動いても悪化しにくい

検査方法

  • 問診と診察が中心
  • 必要に応じてMRIやCTで他の疾患を除外

治療方法

  • 痛みが軽い場合 → ストレッチ・温熱療法・リラックス
  • 痛みが強い場合 → 鎮痛薬・筋弛緩薬
  • 慢性化した場合 → 抗うつ薬・抗不安薬も検討

予防策

  • 長時間のデスクワークを避ける
  • 姿勢を正す
  • ストレス管理とリラクゼーション

ポイント
生活習慣を見直すことが最も重要
薬に頼りすぎないよう注意
慢性化する前に、早めにストレッチや休息を取り入れる

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