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診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前 9:00~ 13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ●※ |
午後 15:00~ 18:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | 休 |
初診の方とリハビリの方は、診療終了30分前までの受付となります。
【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2第4土曜
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抗血小板薬は、血小板が血管内で固まりやすくなるのを防ぎ、血栓ができるのを抑える薬です。血栓ができると血流が妨げられ、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まるため、抗血小板薬はこれらの病気の予防や治療に使われます。
1. 動脈硬化性疾患の患者
虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症):動脈の狭窄や閉塞により心筋に酸素供給が不足する状態です。血栓による悪化を防ぐため、抗血小板薬が推奨されます。
脳梗塞の既往歴がある患者:再発予防として抗血小板薬が使用されることが多いです。
末梢動脈疾患(PAD):脚や腕の血管が狭窄・閉塞し、血流が悪くなる疾患です。血栓形成のリスクが高いため、抗血小板薬が使われます。
2. 冠動脈ステント留置後の患者
冠動脈にステントを留置した患者は、血栓がステント内で形成されるリスクがあるため、術後に抗血小板薬(例:アスピリン、クロピドグレル)を併用することが一般的です。
3. 心房細動(AF)患者
心房細動により血栓が形成されるリスクがある場合、抗凝固療法が主流ですが、場合によっては抗血小板薬が補助的に使用されることもあります。
4. 一過性脳虚血発作(TIA)患者
TIAは脳血栓の前兆としてもみなされるため、再発予防のために抗血小板薬が使用されることがあります。
5. 糖尿病患者
糖尿病患者は動脈硬化が進行しやすく、血栓形成リスクが高いため、虚血性疾患の既往がある場合に抗血小板薬の使用が考慮されます。
1.作用の違い
項目 | 抗血小板薬 | 抗凝固薬 |
---|---|---|
主な作用 | 血小板の働きを抑えて血栓を作らせない | 血液の凝固因子の連鎖反応(凝固カスケード)を抑えて「フィブリン血栓」の形成を防ぐ |
代表的な薬 | アスピリン、クロピドグレル、チカグレロル、シロスタゾール | ワルファリン、ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン |
主な用途 | 動脈血栓(心筋梗塞、脳梗塞)予防 | 静脈血栓(深部静脈血栓症、肺塞栓症)、心房細動による脳梗塞予防 |
2.使い分け
抗血小板薬 → 動脈の血栓に効果的。血管内皮の損傷や動脈硬化で血小板が集まってできる血栓(白色血栓)を防ぐ
抗凝固薬 → 静脈の血栓に効果的。血液が固まってできる血栓(赤色血栓)を防ぐ
3. 副作用の違い
共通:出血リスク
抗血小板薬:消化管出血、脳出血、皮下出血
抗凝固薬:消化管出血、脳出血、過量服用による全身出血、ワルファリンでは血液検査管理が必要
4.まとめ
抗血小板薬は血小板をターゲット
抗凝固薬は凝固因子をターゲット
血栓の種類や場所によって使い分ける
場合によっては両方併用することもあるが、出血リスクが高まるので注意
1. アスピリン系
アスピリン:最もよく使用される抗血小板薬で、低用量で血小板の働きを抑制します。心筋梗塞や脳梗塞の予防に広く用いられます。
2. チエノピリジン系
クロピドグレル(プラビックス):心筋梗塞や脳梗塞の再発予防に用いられる薬です。他の抗血小板薬と併用されることもあります。
プラスグレル(エフィエント):クロピドグレルと同様に使用されることが多く、心血管疾患のリスクが高い患者向けに処方されます。
チクロピジン:かつてはよく使われていましたが、副作用のリスクが高いため、現在はクロピドグレルなどが一般的です。
3. P2Y12阻害薬
チカグレロル(ブリリンタ):急性冠症候群(ACS)患者に対して使用されるP2Y12阻害薬で、比較的速やかに作用し、アスピリンと併用されることが多いです。
4. ホスホジエステラーゼ阻害薬
シロスタゾール(プレタール):主に閉塞性動脈硬化症に用いられ、血小板の凝集を防ぎつつ、血管拡張作用もあります。
ジピリダモール:血管拡張作用もあり、アスピリンと併用して使用されることもあります。
5. グリコプロテインIIb/IIIa阻害薬
アプチキシマブ、チロフィバン、エプチフィバチドなど:短期間で強力な抗血小板効果を発揮するため、主に急性冠症候群や冠動脈ステント留置時に使用されます。
1.出血関連
消化管出血(胃潰瘍・十二指腸潰瘍からの出血)
鼻出血、皮下出血(あざ)
脳出血(頻度は少ないが重篤)
2. 消化器症状
胃もたれ、胃痛、吐き気、胸やけ
(特にアスピリンで多い)
3.アレルギー・皮膚症状
発疹、かゆみ
アスピリン喘息(アスピリンで誘発される喘息発作)
4. 血液異常
血小板減少(チエノピリジン系:クロピドグレルなど)
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)や無顆粒球症
5.その他
シロスタゾール:頭痛、動悸、下痢
チカグレロル:呼吸困難感、徐脈
使用する際の注意点は、抗血小板薬は出血リスクを高めるため、消化管出血や頭蓋内出血などの出血リスクが高い患者には慎重な判断が必要です。また、他の抗凝固薬と併用する場合には出血リスクがさらに増大するため、患者のリスクと利益のバランスを考慮することが求められます。抗血小板薬の使用は、患者の状態やリスクに応じて医師が慎重に判断するべきです。これらの抗血小板薬は、患者の状態や病歴に応じて使い分けられ、心血管イベントのリスクを下げるために長期間の使用が推奨される場合もあります。
1.重篤な出血
脳出血(致死的になりうる)
消化管出血(大量出血でショックになることも)
外傷や手術時の止血困難
特に 高齢者、胃潰瘍や消化管出血の既往、抗凝固薬(ワルファリン・DOAC)併用 はリスクが高いです。
2.アレルギー・過敏反応
アスピリン喘息(呼吸困難・重度の発作)
アナフィラキシー(まれだが命に関わる)
3. 血液異常(まれだが重篤)
血小板減少(クロピドグレルなどで起こりうる)
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
→ 発熱、腎障害、神経症状、出血斑など重篤な症状を呈する。
無顆粒球症(感染症により致死的になる可能性)
4. その他の重篤な副作用
チカグレロル:重度の呼吸困難、徐脈
シロスタゾール:心不全悪化(心不全患者には禁忌)
抗血小板薬は、様々な病気の治療薬および予防薬になりますが、副作用で重篤な症状をもたらします。なので、しっかりと処方する医師と相談をして、服用することを強く推奨します。