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痛み止めを服用する理由は、単に「痛みを和らげたい」という目的だけでなく、生活の質や身体機能の維持、病気の進行予防など多面的な要素が関係しています。痛みは身体の警告信号として重要な役割を持ちますが、慢性化したり強度が高まると日常生活に大きな支障をきたすことがあります。そのため、痛みの程度や原因に応じて適切な鎮痛薬が使用されます。
まず、急性の痛みに対しては、外傷や手術後、歯痛、生理痛などの短期間かつ強い痛みに対して痛み止めが用いられます。痛みを早期に緩和することで、身体的ストレスや心理的ストレスを軽減し、日常生活や睡眠、食事などの基本的行動を維持することが可能となります。特に手術後や外傷後の疼痛は、十分な鎮痛が得られない場合、回復が遅れることがあるため、積極的な痛み管理が必要です。
次に、慢性の痛みに対しても痛み止めは用いられます。関節炎、腰痛、神経障害性疼痛、頭痛などは長期間続くことが多く、慢性化すると睡眠障害、うつ症状、活動低下などの二次的問題を引き起こします。痛み止めを使用することで痛みのコントロールが可能となり、生活の質(QOL)の維持や社会的活動の継続、リハビリテーションの実施が容易になります。また、慢性痛の管理は、痛みに対する不安やストレスを軽減する心理的効果も期待されます。
さらに、痛み止めは炎症や腫れの抑制を目的に使用されることもあります。NSAIDsのような抗炎症作用を持つ薬では、痛みだけでなく炎症を抑えることで、組織の損傷や関節変形の進行を予防し、運動機能を維持する効果があります。これにより、慢性的な関節痛や筋肉痛の悪化を防ぎ、日常生活動作の維持に寄与します。また、痛み止めの使用は心理的側面の改善にもつながります。痛みが強いと、不安や抑うつ、イライラなどの心理症状が現れやすくなります。鎮痛薬により痛みが軽減されることで、これらの心理的負担も和らぎ、日常生活のストレスや社会活動への参加意欲を保つことができます。
痛み止めを使用する際には、薬の種類や使用方法の選択が重要です。急性痛には即効性のあるNSAIDsやアセトアミノフェンが選ばれ、慢性痛や神経痛には抗うつ薬や抗てんかん薬、オピオイドなどが併用されることもあります。これにより、痛みの原因や性質に応じて最適な治療が行われ、過剰投与や副作用のリスクを抑えることが可能です。
総じて、痛み止めを飲む原因は単なる痛みの緩和だけでなく、日常生活の維持、心理的安定、身体機能の保護、病気の進行防止など、多面的な目的があります。適切な鎮痛薬の使用は、痛みによる生活の制限を軽減し、患者の生活の質を向上させるために不可欠な手段です。
1. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
代表例:イブプロフェン、ロキソプロフェン、アスピリン、ナプロキセンなど
特徴:NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、炎症、発熱、痛みを抑える目的で広く用いられる薬です。主な作用は、シクロオキシゲナーゼ(COX)酵素を阻害することでプロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛み、発熱を軽減することにあります。代表的な薬剤には、イブプロフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナクなどがあります。NSAIDsは鎮痛、抗炎症、解熱の三重の効果を持つため、関節炎や筋肉痛、頭痛、月経痛、手術後の疼痛など幅広い症状に使用されます。一方で、胃腸障害、腎機能障害、出血傾向の増加、心血管リスクの上昇などの副作用があり、長期使用や高用量使用には注意が必要です。また、喘息やアレルギー体質の患者では使用に制限があることがあります。NSAIDsは即効性があり、短期間の痛みや炎症の緩和に適している一方で、副作用リスクを考慮し、適切な用量・期間での使用が推奨されます。
2. アセトアミノフェン
代表例:アセトアミノフェン(商品名:タイレノールなど)
特徴:アセトアミノフェンは、鎮痛・解熱作用を持つ代表的な薬で、痛みや発熱の軽減に用いられます。NSAIDsとは異なり、抗炎症作用はほとんどなく、胃腸障害や出血傾向を引き起こすリスクが低いのが特徴です。そのため、胃潰瘍や消化器疾患のある患者、抗凝固薬を使用している患者でも比較的安全に使用できます。作用機序は完全には解明されていませんが、中枢神経系でのプロスタグランジン産生抑制により、痛みや発熱を抑えると考えられています。頭痛、筋肉痛、関節痛、月経痛、風邪やインフルエンザによる発熱などに幅広く使用されます。一方で、肝障害のリスクがあり、特に大量服用やアルコール常飲者では重篤な肝不全を引き起こす可能性があります。また、抗炎症作用が弱いため、関節炎などの炎症性疾患の治療にはNSAIDsほど効果的ではありません。安全性が高く、子どもや高齢者にも使いやすい薬として広く利用されています。
3. オピオイド鎮痛薬
代表例:コデイン、トラマドール、モルヒネ、フェンタニルなど
特徴:オピオイドは強力な鎮痛作用を持つ薬ですが、副作用が多く注意が必要です。代表的な副作用には便秘、吐き気・嘔吐、眠気・傾眠、めまいがあります。特に便秘はほぼ全例に近い頻度で起こり、生活の質を低下させるため、下剤や排便管理が併用されることが多いです。また、呼吸抑制は最も重篤な副作用で、高用量投与や急速投与時、腎機能低下患者では注意が必要です。長期使用では耐性や依存性が生じる可能性もあり、突然中止すると離脱症状(不安、発汗、下痢など)が現れることがあります。その他、かゆみや発疹、血圧低下、排尿困難なども報告されており、特に高齢者では転倒や意識障害のリスクが増します。オピオイドの使用は効果とリスクを評価しながら、最小限の用量で管理することが重要です。
4. 抗うつ薬や抗てんかん薬(神経障害性疼痛向け)
代表例:アミトリプチリン、デュロキセチン(抗うつ薬)、プレガバリン(抗てんかん薬)
特徴:抗うつ薬や抗てんかん薬は、主に神経障害性疼痛に対して鎮痛目的で使用されます。抗うつ薬では三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)やSNRI(デュロキセチン、ミルナシプランなど)が用いられ、痛みの伝達に関わる中枢神経のノルアドレナリンやセロトニンの再取り込み抑制を通じて痛覚を抑制します。慢性神経痛や帯状疱疹後神経痛、糖尿病性末梢神経障害などで有効です。抗てんかん薬ではガバペンチンやプレガバリンが代表的で、過敏になった神経の興奮を抑える作用により、しびれや刺すような痛みを軽減します。これらは中枢性の神経痛に特に効果的で、NSAIDsやオピオイドが効きにくい痛みに適応されます。副作用として、抗うつ薬では眠気、口渇、便秘、めまいなど、抗てんかん薬では眠気、浮腫、めまいがあり、投与量の調整が重要です。いずれも慢性痛の管理において持続的かつ低用量での使用が推奨されます。
5. 局所麻酔薬
代表例:リドカインパッチ、リドカインスプレー
特徴:局所麻酔薬は、特定の部位の感覚神経の興奮を遮断することで、痛みを一時的に消失させる薬です。主に手術や歯科処置、神経ブロック、外傷時の疼痛管理に使用されます。作用機序は、神経細胞膜のナトリウムチャネルを遮断することで、痛みの伝達を抑えることです。局所麻酔薬には、リドカイン、ブピバカイン、メピバカインなどがあり、作用時間や浸透性によって使い分けられます。注射による神経ブロックのほか、表面麻酔としてクリームや貼付薬も利用されます。副作用としては、局所の腫れや発赤、アレルギー反応が挙げられます。過量投与や血中移行が多い場合には、中枢神経症状や心血管抑制を起こすことがあるため注意が必要です。安全性が高く、局所的かつ迅速に痛みを抑えられる点が特徴です。
6. 漢方薬
代表例:芍薬甘草湯、牛車腎気丸
特徴:漢方薬は、慢性痛や神経痛、関節痛、筋肉痛などの疼痛管理に補助的に用いられることがあります。特徴として、全身のバランスや体質改善を重視する点が挙げられます。西洋薬のように神経伝達を直接抑制する作用ではなく、血流改善、炎症抑制、筋肉の緊張緩和、ストレスや自律神経の調整などを通じて、間接的に痛みを軽減する作用が期待されます。例えば、神経痛や関節痛には芍薬甘草湯や牛車腎気丸、血流障害や冷えを伴う痛みには当帰四逆加呉茱萸生姜湯などが用いられます。作用は穏やかで、即効性は少ないものの、慢性痛や西洋薬での副作用が懸念される場合の補助療法として適しています。副作用は比較的少ないですが、長期服用で肝機能障害や胃腸症状が起こることがあります。また、複数の漢方薬を併用したり、西洋薬との相互作用もあるため、医師や薬剤師による適切な管理が必要です。患者の体質や症状に応じた個別処方が特徴で、全身的な体調改善と疼痛緩和を同時に目指す点が漢方の特性です。
7. その他の鎮痛法
アイシングや温熱療法:冷却シートや温湿布、温熱パックなどが軽い痛みや筋肉痛に効果があります。
痛み止めは生活の質を高めるために役立ちますが、適切なタイミングと頻度で使用することが望ましいです。
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