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【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2第4土曜
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緊張型頭痛は、成人に最も多く見られる慢性頭痛の一つで、ストレスや筋肉の緊張と関連すると考えられています。症状は、頭全体や後頭部・側頭部を中心とした締め付けられるような鈍い痛みが特徴で、しばしば「頭がバンドで締め付けられる感じ」と表現されます。痛みは軽度から中等度で、吐き気や嘔吐を伴うことは少なく、日常生活は比較的継続可能です。痛みは数十分から数日続くことがあり、片頭痛のように前兆や拍動性の痛みは通常ない点で区別されます。誘因としては、精神的ストレス、長時間のデスクワーク、姿勢不良、眼精疲労、肩や首の筋肉緊張などがあり、慢性的に持続する場合は慢性緊張型頭痛と呼ばれます。急性発作型のものはエピソード型緊張型頭痛と分類されます。
緊張型頭痛の症状は以下のような特徴があります。
緊張型頭痛は、成人に最も多くみられる頭痛の一つで、主にストレスや疲労、長時間の同一姿勢などが誘因となります。症状は比較的軽度〜中等度で、片側だけでなく両側に発生することが多いのが特徴です。痛みの性質は、締め付けられるような鈍い圧迫感や重さで、頭全体や後頭部、首から肩にかけて広がることが一般的です。ズキズキする拍動性の痛みは少なく、日常生活に支障を与えることはあるものの、通常は激しい運動で悪化することは少ないとされています。
症状は持続時間が比較的長い場合もあり、30分〜数時間、場合によっては数日間続くこともあります。慢性的に繰り返す場合には、慢性緊張型頭痛と呼ばれ、頭部の重だるさや圧迫感が日常的に続くことがあります。頭痛に加えて、肩こり、首や後頭部の筋肉の緊張感、目の疲れ、軽い倦怠感などを伴うことも多く、これらの筋緊張が痛みの原因の一因と考えられています。
発作時には吐き気や嘔吐はほとんどなく、光や音に対する過敏症も軽度にとどまることが多いのが片頭痛との違いです。また、緊張型頭痛はストレスや不安、睡眠不足が増すと頻度や強さが増す傾向があり、生活習慣の影響が大きい頭痛として知られています。そのため、症状の自己管理や生活習慣改善が症状軽減に役立ちます。
| 特徴 | 緊張型頭痛 | 片頭痛 |
|---|---|---|
| 痛みの種類 | 鈍い圧迫感・締め付け感 | ズキズキした拍動性の痛み |
| 痛みの強さ | 軽度~中程度 | 中程度~重度 |
| 痛む場所 | 頭全体、後頭部、こめかみ | 片側または両側 |
| 悪化要因 | ストレス・肩こり・姿勢 | 運動・光・音・匂い |
| 吐き気・嘔吐 | 少ない | 多い |
| 持続時間 | 数時間~数日 | 4~72時間 |
緊張型頭痛は特別な検査で診断されるものではなく、問診と身体診察が中心 となります。
緊張型頭痛の診察は、まず問診による症状の把握から始まります。患者が訴える頭痛の性状、部位、持続時間、発症頻度、悪化・軽減要因を詳しく確認します。典型的には両側性で、締め付けられるような鈍い痛みが特徴で、吐き気や強い光過敏は少ないことも確認します。また、肩こりや首の筋緊張、目の疲れなどの付随症状も重要です。
次に、既往歴や生活習慣の確認を行います。ストレスの程度、睡眠状況、姿勢習慣、薬の使用歴などを把握することで、頭痛の誘因や慢性化のリスクを評価します。家族歴や他の疾患(脳腫瘍、片頭痛、外傷歴など)の有無も確認されます。続いて身体診察として、頭部・頸部の筋緊張、圧痛点、関節の可動域、神経学的異常の有無を調べます。緊張型頭痛では通常、神経学的異常はなく、筋肉の硬さや圧痛が見られることが多いです。
必要に応じてCTやMRIなどの画像検査や血液検査で他の疾患を除外します。特に初めての強い頭痛や症状の変化がある場合は、二次性頭痛の可能性を慎重に評価します。最終的に、症状と検査結果を総合して緊張型頭痛と診断し、生活習慣改善や薬物療法の方針を決定します。

緊張型頭痛の薬物療法は、急性発作時の症状緩和と、慢性化や再発の予防を目的として行われます。まず、急性期には鎮痛薬が中心です。一般的にはアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が用いられ、軽〜中等度の頭痛に対して有効です。服用は必要最小限にとどめ、頻回使用による薬物乱用頭痛(MOH)のリスクに注意する必要があります。慢性緊張型頭痛や再発頻度が高い場合は、予防的薬物療法が検討されます。代表的な薬剤には、低用量の三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)があり、頭痛の発作回数や強さを減らす効果が報告されています。抗うつ薬は睡眠の質改善にも寄与するため、夜間の頭痛や不眠を伴う場合に特に有効です。副作用としては、口渇、便秘、眠気などがありますので、用量調整が重要です。また、筋緊張が強い場合には、筋弛緩薬やビタミンB群が補助的に使用されることもありますが、エビデンスは限定的です。薬物療法は単独で行うより、生活習慣の改善(睡眠リズムの調整、姿勢改善、ストレス管理、運動やストレッチ)と組み合わせることで効果が高まります。
診療においては、症状の頻度や強さ、薬剤の効果と副作用を定期的に評価し、必要に応じて薬剤の変更や増量を行います。特に慢性頭痛では、薬の乱用を避けるため、鎮痛薬の使用日数を制限しつつ、再発予防の薬物と生活改善を併用することが推奨されます。全体として、緊張型頭痛の薬物療法は、急性期の鎮痛と慢性化防止を両立させる個別化治療が基本となります。
緊張型頭痛の非薬物療法は、頭痛の頻度や強さを軽減し、生活の質を向上させることを目的としています。まず、生活習慣の改善が基本です。十分な睡眠を確保し、長時間の同一姿勢やパソコン作業による首や肩の緊張を避けることが重要です。また、ストレスや疲労は頭痛を悪化させやすいため、適度な休息や趣味、深呼吸や軽い運動などでリラクゼーションを取り入れることが推奨されます。次に、姿勢や筋肉のケアも効果的です。長時間の座位では首・肩・背中の筋肉が緊張しやすく、ストレッチや肩回し、簡単な体操を日常に取り入れることで筋緊張を緩和できます。温熱療法も有効で、入浴や蒸しタオルで肩や後頸部を温めることで血流が改善し、痛みやこり感が軽減することがあります。さらに、運動療法としてウォーキングや軽い有酸素運動を習慣化すると、血行改善やストレス軽減に役立ち、慢性的な緊張型頭痛の予防につながります。心理的要因が強い場合には、認知行動療法やマインドフルネスによるストレス対処も有効です。
これらの非薬物療法は、薬物療法と併用することでより効果的に頭痛をコントロールでき、慢性化や再発を防ぐ上でも重要な役割を果たします。
緊張型頭痛が疑われる場合は、まず脳神経内科や頭痛外来を受診するのが基本です。脳神経内科では、頭痛の性状や頻度、発症時期、誘因などを詳細に聞き取り、身体・神経学的診察を行い、必要に応じてCTやMRIなどの画像検査で脳や血管の異常を除外してから診断します。軽度の症状であれば、かかりつけの内科でも対応可能です。内科では問診と基本的な診察をもとに、必要があれば神経内科への紹介を受けることができます。特に初めての強い頭痛、急に症状が変化した頭痛、吐き気や視覚異常を伴う場合は、脳腫瘍やくも膜下出血などの二次性頭痛の可能性もあるため、早めの専門受診が重要です。慢性化している場合や、生活に支障がある場合も神経内科での評価が推奨され、症状に応じて薬物療法や生活指導、必要に応じて心理療法などの包括的治療が受けられます。
ポイント
・ 生活習慣を見直すことが最も重要
・ 薬に頼りすぎないよう注意
・ 慢性化する前に、早めにストレッチや休息を取り入れる
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