メニュー
整形外科はこちら
脳神経内科はこちら
内科はこちら
健康診断はこちら
ワクチンはこちら
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 9:00~ 13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ●※ |
| 午後 15:00~ 18:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | 休 |
初診の方とリハビリの方は、診療終了30分前までの受付となります。
【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2第4土曜
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 9:00~ 13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ●※ |
| 午後 15:00~ 18:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | 休 |
初診の方とリハビリの方は、診療終了30分前までの受付となります。
【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2第4土曜
24時間365日ご相談を受け付けております!

「急に目の前がぐるぐる回る」「立ち上がると体がふらつく」「歩くとまっすぐ進めない」――このような“めまい”の症状を経験したことがある方は少なくありません。めまいは日常診療で非常によくみられる症状ですが、その原因は一つではなく、良性のものから早急な対応が必要な病気まで幅広く存在します。そのため、「耳の病気なのか、それとも脳の病気なのか」と不安を感じて受診される方も多いのが実情です。めまいの多くは内耳の異常によるもので、命に関わることは少ないとされています。しかし一方で、脳梗塞や脳出血など、脳の病気が原因となってめまいが出現することもあり、見逃してはいけないケースもあります。症状だけで自己判断することは難しく、経過や他の症状を含めて慎重に見極める必要があります。本記事では、内科・脳神経内科の立場から、「耳が原因のめまい」と「脳が原因のめまい」の違い、注意すべき危険なサイン、受診の目安について分かりやすく解説していきます。
めまいとは、ご自身や周囲が動いているように感じたり、体のバランスがうまく取れず不安定に感じたりする症状の総称です。「ぐるぐる回る感じ」「ふわふわする感じ」「立ち上がったときに目の前が暗くなる感じ」など、訴えの内容はさまざまですが、いずれも日常生活に大きな支障をきたすことがあります。めまいは病名そのものではなく、あくまで症状を表す言葉であり、その背景には多様な原因が存在します。めまいは一般的に、回転性めまい、浮動性めまい、立ちくらみ様のめまいに分類されます。回転性めまいは、周囲が回転して見える感覚を特徴とし、内耳や前庭神経など、平衡感覚を司る部位の異常が関与することが多いとされています。良性発作性頭位めまい症やメニエール病などが代表的です。一方、浮動性めまいは、体がふわふわする、地面が揺れているように感じる症状で、脳の病気や自律神経の乱れ、加齢やストレスなどが関係する場合があります。立ちくらみ様のめまいは、急に立ち上がった際に生じやすく、血圧の変動や脱水、貧血など全身状態の影響が考えられます。
このように、めまいは症状の現れ方によって原因が異なります。正確に症状を把握し、適切な診断につなげることが大切です。
耳が原因で起こるめまいは「末梢性めまい」と呼ばれ、めまい全体の中でも比較的頻度の高いタイプです。末梢性めまいは、内耳や前庭神経といった、体のバランスを感知する器官に異常が生じることで発症します。突然強いめまいを自覚することが多く、日常生活に大きな影響を及ぼすため、適切な理解と対応が重要です。末梢性めまいの代表的な原因として、良性発作性頭位めまい症(BPPV)が挙げられます。これは、内耳に存在する耳石が本来の位置からずれることで、特定の頭の動きに伴って回転性のめまいが生じる病気です。朝起き上がるときや寝返りを打った際に、短時間の強いめまいが出現するのが特徴です。また、メニエール病も末梢性めまいの代表的疾患の一つです。回転性めまいに加え、難聴、耳鳴り、耳の詰まった感じを繰り返す点が特徴で、内耳のリンパ液の異常が関与していると考えられています。さらに、前庭神経炎では、突然の激しいめまいが数日間持続しますが、聴力障害を伴わないことが一般的です。末梢性めまいでは、吐き気や嘔吐を伴うことがありますが、手足のしびれや言葉のもつれなどの神経症状は通常みられません。この点は、脳が原因となる中枢性めまいとの鑑別において重要です。めまいの性状や経過を丁寧に評価し、必要に応じて専門医療機関と連携することが大切です。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、耳が原因で起こるめまいの中で最も頻度の高い疾患です。内耳に存在する「耳石」と呼ばれる小さなカルシウムの結晶が、本来あるべき位置からずれることで発症します。耳石が半規管内に入り込むと、頭を動かした際に平衡感覚が過剰に刺激され、強い回転性めまいが生じます。BPPVの特徴は、寝返りを打ったときや起き上がったとき、上を向いたときなど、特定の頭の動きで突然めまいが出現する点です。めまいは数十秒から数分程度で自然に軽快することが多く、発作の合間には比較的落ち着いていることが一般的です。吐き気を伴うことはありますが、難聴や耳鳴りを伴わない点が他の耳疾患との違いです。治療としては、耳石を元の位置に戻すための頭位治療が有効とされています。多くの場合、適切な治療により症状は改善しますが、再発することもあるため、症状が続く場合には医療機関での評価が重要です。
メニエール病は、内耳の異常によって発症する代表的な末梢性めまいの一つです。特徴的なのは、回転性めまいを繰り返し発症すると同時に、難聴、耳鳴り、耳の詰まった感じといった耳症状を伴う点です。めまい発作は数十分から数時間続くことがあり、日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。原因としては、内耳のリンパ液が過剰に貯留する「内リンパ水腫」が関与していると考えられていますが、詳しい発症機序は完全には解明されていません。ストレスや睡眠不足、過労などが発作の誘因となることもあり、生活習慣との関連が指摘されています。メニエール病は発作を繰り返すことで、徐々に聴力が低下することがあります。そのため、めまい症状だけでなく、耳の違和感や聞こえにくさが続く場合には注意が必要です。治療では、薬物療法に加えて生活指導が重要とされており、症状の経過に応じた継続的な管理が求められます。
前庭神経炎は、内耳から脳へ平衡感覚を伝える前庭神経に障害が生じることで発症する末梢性めまいの一つです。ある日突然、強い回転性めまいが出現するのが特徴で、患者様は立っていられないほどのふらつきを訴えることもあります。多くの場合、めまいは数日から1週間程度持続し、その後徐々に改善していきます。前庭神経炎の原因としては、ウイルス感染が関与している可能性が指摘されており、発症前に感冒症状を伴うことがあります。吐き気や嘔吐を強く伴うこともありますが、難聴や耳鳴りといった聴覚症状を伴わない点が、メニエール病との重要な鑑別ポイントです。治療は主に対症療法が中心となり、急性期にはめまい止めや制吐薬を用いて症状の緩和を図ります。症状が落ち着いた後は、体のバランス機能を回復させるためのリハビリテーションが有効とされています。症状が強い場合や経過が典型的でない場合には、他の疾患との鑑別のため医療機関での評価が重要です。
脳が原因で起こるめまいは「中枢性めまい」と呼ばれ、頻度は高くありませんが、見逃してはいけない重要なタイプのめまいです。中枢性めまいは、小脳や脳幹など、平衡感覚の調整に関わる脳の部位に異常が生じることで発症します。耳が原因の末梢性めまいとは異なり、命に関わる疾患が背景にあることもあるため、慎重な評価が必要です。代表的な原因として、脳梗塞や脳出血が挙げられます。特に小脳や脳幹の病変では、回転性めまいが目立たない場合でも、強いふらつきや歩行困難として症状が現れることがあります。また、ろれつが回らない、物が二重に見える、手足のしびれや脱力などの神経症状を伴う場合には、脳の病気を強く疑います。中枢性めまいでは、症状が持続的で改善しにくいことや、体を動かさなくてもめまいが続くことが特徴です。めまいに加えて神経症状がみられる場合や、これまでに経験したことのない強いふらつきが出現した場合には、早急に内科や脳神経内科を受診することが重要です。
脳梗塞や脳出血が原因で起こるめまいは、中枢性めまいの中でも特に注意が必要な状態です。これらの病気では、小脳や脳幹といった体のバランスや姿勢を調整する部位が障害されることで、めまいが主な初期症状として現れることがあります。必ずしも激しい回転性めまいを伴うとは限らず、「強いふらつき」や「まっすぐ歩けない」といった訴えが前面に出る場合もあります。脳梗塞では、脳の血管が詰まることで神経細胞が障害され、急激に症状が出現します。一方、脳出血では血管が破れて出血を起こし、頭痛や意識障害を伴うこともあります。いずれの場合も、ろれつが回らない、手足のしびれや脱力、物が二重に見えるなどの神経症状を伴う場合には、緊急性が高いと考えられます。脳梗塞・脳出血によるめまいは、時間の経過とともに悪化することもあり、早期診断と治療が予後を大きく左右します。めまいに加えて普段と異なる神経症状がみられた場合には、速やかに医療機関を受診し、必要に応じて緊急対応を受けることが重要です。
めまいは脳梗塞や脳出血以外の神経疾患によっても生じることがあります。これらの場合、症状は急激ではなく、徐々に進行する、あるいは長期間にわたって持続することが多い点が特徴です。そのため、単なる体調不良として見過ごされやすく、注意が必要です。代表的なものとして、脳腫瘍や神経変性疾患が挙げられます。小脳に腫瘍が生じた場合、めまいやふらつきが徐々に悪化し、歩行が不安定になることがあります。また、脊髄小脳変性症などの神経変性疾患では、めまいというよりも「ふらつき」や「歩きにくさ」が前面に出ることが多く、経過とともに症状が進行します。さらに、多発性硬化症などの炎症性神経疾患でも、病変の部位によってはめまいが出現することがあります。これらの疾患では、しびれや視覚異常、脱力など、他の神経症状を伴うことが少なくありません。めまいが長期間続く場合や、徐々に悪化する場合には、脳神経内科での評価が重要です。
めまいの多くは耳が原因の良性なものですが、中には早急な対応が必要な「危険なめまい」が含まれています。これらを見極めるためには、めまいそのものの強さだけでなく、発症の仕方や随伴症状に注意することが重要です。まず、突然発症したこれまでに経験したことのない強いめまいは注意が必要です。特に安静にしていても改善せず、時間の経過とともに悪化する場合には、脳の病気が隠れている可能性があります。また、歩行が困難で立っていられないほどのふらつきがある場合も、危険なサインの一つです。さらに、ろれつが回らない、言葉が出にくい、物が二重に見える、手足のしびれや脱力といった神経症状を伴う場合には、脳梗塞や脳出血の可能性を考慮する必要があります。強い頭痛や意識障害を伴う場合も同様に、緊急性が高い状態と考えられます。これらの症状がみられた場合には、「様子を見る」のではなく、速やかに医療機関を受診することが重要です。早期の診断と対応が、その後の経過を大きく左右します。
めまいを主訴に内科や脳神経内科を受診された場合、まず重視されるのが詳しい問診です。症状がいつから始まったのか、突然発症したのか徐々に出現したのか、めまいの持続時間や繰り返しの有無、頭の動きとの関係などを丁寧に確認します。また、吐き気、頭痛、しびれ、ろれつ障害など、他の症状を伴っていないかも重要な情報となります。次に、神経学的診察を行い、手足の動きや感覚、眼球運動、歩行の状態などを評価します。これにより、脳や神経に異常が疑われる所見がないかを確認します。加えて、血圧測定や心電図検査を行い、全身状態の把握も行います。必要に応じて、血液検査や頭部MRIなどの画像検査を実施し、脳梗塞や脳出血などの重大な疾患を除外します。これらの評価を踏まえ、耳の病気が疑われる場合には耳鼻咽喉科と連携し、適切な診療につなげていきます。
めまいが出現した際、「耳鼻科に行くべきか」「内科や脳神経内科を受診すべきか」で迷われる方は少なくありません。実際、めまいは耳の病気と脳の病気のいずれでも起こり得るため、判断が難しい症状の一つです。一般的に、頭を動かしたときに短時間の回転性めまいが起こり、難聴やしびれなどの症状を伴わない場合には、耳が原因の可能性が高く、耳鼻咽喉科での評価が適しています。一方で、強いふらつきが続く、歩行が不安定である、ろれつが回らない、手足のしびれや脱力を伴うといった場合には、脳の病気を疑い、内科や脳神経内科を優先して受診することが重要です。また、初めて経験する強いめまいや、これまでとは明らかに様子が異なる場合、高血圧や糖尿病などの生活習慣病をお持ちの方、高齢の方では、脳血管障害の可能性を否定できません。このような場合には、迷わず内科・脳神経内科を受診することが安全です。受診先に迷った場合でも、まずは医療機関に相談することが大切です。適切な診療科につなぐことも医療の重要な役割の一つです。
めまいはよくある症状である一方、その背景にはさまざまな病気が存在します。多くは耳が原因の良性のめまいですが、脳の病気が隠れていることもあるため、「いつもと違う」「おかしい」と感じた場合には、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。内科・脳神経内科では、めまいの背景にある重大な病気を見逃さないことを重視し、必要に応じて専門科と連携しながら診療を行います。不安な症状が続く場合は、早めにご相談ください。