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インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器感染症です。特に冬に流行しやすく、毎年多くの人が感染します。インフルエンザは一般的な風邪とは異なり、重症化することがあるため注意が必要です。
インフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされる急性呼吸器感染症で、毎年冬季を中心に流行します。一般的な風邪よりも全身症状が強く、重症化することもあるため、早期の診断と治療が重要です。
主な症状としては、突然の高熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感などの全身症状が特徴です。これに加えて、のどの痛み、鼻水、咳といった呼吸器症状もみられます。特に高熱と全身の強いだるさが同時に出るのが、通常の風邪との大きな違いです。小児では嘔吐や腹痛などの消化器症状を伴うことがあり、高齢者では熱があまり上がらず、倦怠感や食欲低下だけが目立つ場合もあります。
感染経路は主に飛沫感染と接触感染の2つです。感染者が咳やくしゃみをすると、ウイルスを含んだ飛沫が周囲に飛び散り、それを吸い込むことで感染します(飛沫感染)。また、ウイルスが付着した手や物を介して鼻や口に触れることでも感染が広がります(接触感染)。ウイルスは乾燥した環境で生存しやすいため、冬場に流行しやすいのが特徴です。
潜伏期間は通常1〜3日程度です。この間に症状が出ていなくても他人に感染させる可能性があります。発症後3日間が最も感染力が強く、症状が治まってもウイルスは数日間体内に残るため、周囲への感染防止が必要です。
合併症としては、肺炎(特にインフルエンザ肺炎や二次性細菌性肺炎)が最も重要です。高齢者、持病のある人、免疫力が低下している人では重症化しやすく、呼吸不全に至ることもあります。小児では中耳炎やクループ症候群、さらにまれにインフルエンザ脳症を発症し、意識障害やけいれんを引き起こすことがあります。また、心筋炎や腎炎、脳炎などの全身的な合併症を起こすこともあります。
インフルエンザは風邪と違い、発症後の進行が速く、全身に強い影響を与える疾患です。感染拡大を防ぐためには、マスクの着用、手洗い、ワクチン接種、体調不良時の早めの受診が重要です。
インフルエンザの予防には、「感染を防ぐこと」と「重症化を防ぐこと」の2つの側面があります。まず最も有効な方法はインフルエンザワクチンの接種です。ワクチンは感染そのものを完全に防ぐわけではありませんが、発症のリスクを減らし、かかっても重症化や合併症を防ぐ効果があります。特に高齢者、基礎疾患のある人、妊婦、医療従事者などは積極的な接種が推奨されます。毎年流行するウイルスの型が変化するため、毎年の接種が必要です。
次に重要なのが感染経路を遮断する対策です。インフルエンザは主に飛沫感染と接触感染で広がるため、マスクの着用は非常に有効です。咳やくしゃみをする際にはティッシュや肘で口を覆い、飛沫を周囲に広げないようにします。また、外出後や食事前、トイレ後には手洗い・うがいを徹底し、手指に付着したウイルスを除去することが大切です。アルコール消毒も有効です。
室内環境の整備も予防に役立ちます。ウイルスは乾燥した環境で生き残りやすいため、加湿器などで湿度を50〜60%に保ちましょう。さらに、適度な換気を行い、空気を清潔に保つことも大切です。また、免疫力を高める生活習慣も欠かせません。バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、体調を整えることで感染への抵抗力を高めます。過労やストレスは免疫低下につながるため注意が必要です。
このように、インフルエンザの予防はワクチンだけでなく、日常生活の中での衛生管理や体調管理が重要です。これらを組み合わせることで、感染や重症化のリスクを大きく減らすことができます。
インフルエンザの治療には、抗ウイルス薬が用いられることがあります。これらの薬は発症から48時間以内に服用することで症状の軽減や重症化を防ぐ効果が期待できます。十分な休養と水分補給も大切で、自己判断で無理をせず、症状が強い場合は早めに医師に相談することが推奨されます。インフルエンザは毎年多くの人がかかる感染症ですが、予防や早期の対応によって重症化を防ぐことができます。
インフルエンザの治療に使われる薬は、主に抗ウイルス薬です。これらの薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑えることで症状の進行を遅らせ、重症化を防ぐ効果があります。一般的に使用されるインフルエンザ治療薬には以下の種類があります。
オセルタミビル(商品名タミフル)は、インフルエンザウイルスの増殖を抑えるノイラミニダーゼ阻害薬という抗インフルエンザ薬です。インフルエンザウイルスが感染細胞から放出される際に必要な酵素であるノイラミニダーゼの働きを阻害することで、ウイルスの体内拡散を防ぎ、症状の進行や重症化を抑えます。A型・B型インフルエンザの両方に有効であり、発症から48時間以内の服用が最も効果的です。成人では通常、1回75mgを1日2回、5日間服用します。予防目的での使用も認められており、同居者や集団感染時に処方されることもあります。
副作用としては、悪心嘔吐、下痢、頭痛などの消化器症状が比較的多くみられます。また、小児や未成年ではまれに異常行動が報告されており、服用中は保護者が目を離さないように注意が必要です。オセルタミビルはインフルエンザの経過を短縮し、合併症を防ぐ有効な治療薬です。
ザナミビル(商品名リレンザ)は、インフルエンザウイルスの増殖を抑えるノイラミニダーゼ阻害薬の一種で、A型およびB型インフルエンザの両方に有効です。オセルタミビル(タミフル)と同様に、ウイルスが感染細胞から放出される際に必要な酵素ノイラミニダーゼの働きを阻害し、体内での感染拡大を防ぎます。
最大の特徴は吸入薬である点です。専用の吸入器を使って薬剤を肺に直接届けることで、局所的に高い抗ウイルス効果を発揮します。通常は発症から48時間以内に開始し、1日2回、2吸入ずつ、5日間継続します。
副作用は比較的少ないものの、吸入刺激による咳や喉の違和感、呼吸困難が起こることがあります。特に喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)を持つ人では慎重な使用が必要です。服用できない人にも使いやすい治療薬であり、インフルエンザの発症抑制や重症化防止に有効とされています。
ラニナミビル(商品名イナビル)は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬で、ノイラミニダーゼ阻害薬に分類されます。A型およびB型インフルエンザに有効です。特徴は、1回の吸入で治療が完結する点で、他の抗インフルエンザ薬のように数日間服用を続ける必要がありません。成人は2容器、子どもは1容器を専用吸入器で吸入します。作用機序は、ウイルスが感染細胞から放出される際に必要な酵素であるノイラミニダーゼを阻害し、体内での拡散を防ぐことです。副作用としては、下痢、咳、頭痛などが報告されていますが、多くは軽度です。吸入が不十分だと効果が弱まるため、正しい吸入方法が重要です。発症から48時間以内の使用が推奨され、発症初期に投与することで症状の軽減や罹病期間の短縮が期待できます。
バロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ)は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える新しいタイプの抗ウイルス薬で、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬に分類されます。A型・B型インフルエンザの両方に効果があり、1回の内服で治療が完結するのが大きな特徴です。作用機序は、ウイルスが自身の遺伝子を複製する際に必要な酵素を阻害し、ウイルスRNAの合成を抑制することで体内での増殖を防ぎます。副作用は少なく、下痢や発疹、肝機能障害などが報告されています。発症後48時間以内の投与が推奨され、早期に服用することで症状の軽減や罹病期間の短縮が期待されます。ただし、ウイルスの一部に耐性株の出現が報告されており、特に小児や若年者では注意が必要です。飲みやすく服薬回数が少ないため、服薬管理が難しい患者にも使用しやすい薬です。
アマンタジンは、かつてインフルエンザ治療に用いられた抗ウイルス薬で、A型インフルエンザウイルスに対して効果があります。作用機序は、ウイルスの外殻タンパク質であるM2タンパクのイオンチャネルを阻害し、ウイルスが細胞内に侵入する段階や脱殻の過程を妨げることで増殖を抑えます。ただし、B型インフルエンザには効果がありません。かつては予防や治療に用いられていましたが、現在では耐性ウイルスの出現が多く、使用は限定的です。副作用としては、めまい、頭痛、吐き気、不眠など中枢神経症状が比較的多く、特に高齢者では幻覚や混乱が現れることがあります。現在の臨床では、耐性や副作用の問題から、オセルタミビルやザナミビル、バロキサビルなどの新しい抗インフルエンザ薬が主に使用されており、アマンタジンはほとんど使われなくなっています。
ゾコブジン(一般名ゾコーバ)は、抗ウイルス薬の一種で、主にインフルエンザウイルス感染症の治療および予防に用いられます。作用機序は、ウイルスの複製に必要な酵素を阻害することで、ウイルスの増殖を抑制することです。服用は原則として発症後48時間以内に開始することが推奨され、早期に使用するほど効果が高いとされています。通常は1日1回、経口投与されるため、服薬の手間が少なく、患者の負担を軽減できる点が特徴です。副作用としては、吐き気、下痢、頭痛などが報告されており、まれに肝機能異常やアレルギー反応が起こることがあります。妊娠中や授乳中の使用については、医師と相談の上で判断されます。また、ゾコーバはインフルエンザの発症抑制にも効果があり、家庭内や施設内での感染拡大防止にも用いられることがあります。使用にあたっては、正しい用法・用量を守ることが重要です。

インフルエンザ薬は、発症後の症状を軽減し、重症化や合併症を防ぐことを目的とした抗ウイルス薬です。主にオセルタミビル、ザナミビル、ラニナミビルなどのノイラミニダーゼ阻害薬やバロキサビルなどのキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬、ゾコーバが用いられます。これらの薬は、ウイルスの増殖を抑制することで、発熱、倦怠感、咳などの症状の持続期間を短縮します。
使用の最大のポイントは、発症から48時間以内に投与を開始することです。このタイミングが最も効果的で、早期投与により症状の軽減や合併症予防の効果が高まります。オセルタミビルは内服、ザナミビルやラニナミビルは吸入、バロキサビルは1回内服で治療が完結するなど、薬剤ごとに服用方法が異なります。患者の年齢、基礎疾患、服薬のしやすさを考慮して選択します。
副作用の管理も重要です。オセルタミビルでは悪心・嘔吐、ザナミビルやラニナミビルでは吸入刺激や咳、バロキサビルでは下痢や肝機能異常が報告されています。また、小児や高齢者、喘息や慢性呼吸器疾患のある患者では慎重に使用する必要があります。服薬中は水分補給や安静を心がけることが推奨されます。
さらに、インフルエンザ薬は感染拡大の抑制にも役立ちます。ウイルス量を減らすことで他人への感染リスクを下げるため、発症者は医師の指示に従い、外出を控えることが重要です。薬の効果を最大限に引き出すには、早期受診、適切な薬剤選択、正しい使用方法の順守がポイントです。
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