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夜にトイレへ頻回に起きる…その原因と対処法

「夜中に何度もトイレに起きてしまい、ぐっすり眠れない」「一度目が覚めると、その後なかなか寝つけない」──このような夜間の排尿に悩んでいませんか。夜にトイレへ頻回に起きる状態は「夜間頻尿」と呼ばれ、決して珍しい症状ではありません。加齢の影響と思われがちですが、実際には生活習慣の乱れや睡眠の質の低下、さらには治療が必要な病気が関係していることもあります。夜間頻尿が続くと、睡眠不足による日中の眠気や集中力低下だけでなく、夜間の転倒リスクが高まるなど、健康や生活の質に大きな影響を及ぼします。大切なのは、「仕方がない」と我慢せず、その原因を正しく知ることです。本記事では、夜にトイレへ頻回に起きる原因と、日常生活でできる対処法、受診の目安について分かりやすく解説します。

目次

夜間頻尿とは

夜間頻尿とは、就寝後から起床までの間に、排尿のために1回以上トイレに起きる状態を指します。多くの方が年齢とともに経験する症状ですが、一般的には夜に2回以上トイレへ起きるようになると、睡眠の質が低下し、日常生活への影響が大きくなるとされています。夜間頻尿があると、熟睡感が得られず、日中の眠気や集中力の低下、疲労感につながりやすくなります。特に高齢者では、夜間に暗い中で移動することで転倒や骨折のリスクが高まる点も重要です。また、「尿意で目が覚める」のか、「眠りが浅く目が覚めたついでに尿意を感じる」のかによって、原因が異なる場合もあります。夜間頻尿は単なる排尿の問題だけでなく、睡眠、生活習慣、全身の病気が関係して起こる症状です。そのため、「年齢のせい」と考えて放置せず、原因を見極めることが大切です。適切な対策や治療により、夜間頻尿は改善が期待できる症状の一つです。


夜にトイレへ起きる主な原因

夜間頻尿の原因は一つではなく、複数の要因が重なって起こることが多いのが特徴です。

夜間多尿

夜間多尿とは、夜間に作られる尿の量が過剰に増えてしまう状態を指します。一般的には、1日の尿量のうち夜間尿量が占める割合が高くなっている状態で、夜に何度もトイレへ起きる原因の一つです。膀胱の容量に問題がなくても、尿そのものが多く作られるため、結果として夜間頻尿が起こります。

主な原因として、夕方以降の過剰な水分摂取や、アルコール・カフェインの摂取、塩分の多い食事などが挙げられます。また、加齢により夜間の尿量を抑える抗利尿ホルモンの分泌が低下することも関係します。さらに、心不全や腎臓病、睡眠時無呼吸症候群などの病気が背景にある場合もあります。夜間多尿が疑われる場合は、排尿日誌をつけることで原因の特定に役立ち、適切な治療や生活指導につながります。

膀胱容量の低下

膀胱に尿をためられる量が少なくなると、少量でも尿意を感じやすくなります。過活動膀胱、膀胱炎、前立腺肥大症などが原因となることがあります。

睡眠障害

眠りが浅いと、わずかな尿意でも目が覚めてしまい、結果的にトイレに行く回数が増えます。不眠症、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群なども夜間頻尿と関連します。

下肢のむくみ(夜間再分配)

日中に足にたまった水分が、横になることで血液中に戻り、腎臓で尿として排泄される現象です。夕方に足のむくみが強い方は、夜間頻尿が起こりやすくなります。


夜間頻尿と関連する代表的な病気

前立腺肥大症(男性)

加齢とともに多くみられる病気で、尿の勢いが弱い、残尿感、頻尿などの症状が現れます。夜間頻尿をきっかけに受診されるケースも多くあります。

過活動膀胱

急に我慢できない尿意が起こり、頻尿や夜間頻尿を伴います。男女問わずみられ、生活の質に大きく影響します。

心不全・腎臓病

心臓や腎臓の機能が低下すると、体内の水分バランスが乱れ、夜間尿量が増えることがあります。息切れやむくみを伴う場合は注意が必要です。

糖尿病

血糖値が高い状態が続くと尿量が増え、夜間も頻繁に排尿が必要になることがあります。喉の渇き、多飲、多尿が特徴です。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中の低酸素状態により利尿ホルモンが分泌され、夜間尿量が増加します。いびきや日中の眠気がある方は要注意です。


セルフチェックのポイント

夜中に何度もトイレに起きる状態が続く場合、まずはご自身の生活や体の状態を振り返ってみることが大切です。以下のポイントを参考にセルフチェックしてみましょう。

夜間に2回以上トイレへ起きることが続いていませんか。夕方以降、水やお茶、アルコールを多く摂取していないかも確認しましょう。また、夕方になると足のむくみが目立ち、朝になるとむくみが軽くなる場合は、夜間多尿が関係している可能性があります。いびきが大きい、呼吸が止まっていると指摘されたことがある方は、睡眠時無呼吸症候群が背景にあることも考えられます。さらに、尿の勢いが弱い、排尿後もすっきりしない、急に強い尿意を感じるといった排尿症状がないかも重要です。喉の渇きが強く、水分摂取量や尿量が増えている場合は、糖尿病などの全身疾患にも注意が必要です。これらの項目が複数当てはまり、夜間の排尿で睡眠不足や日中の体調不良が生じている場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。


受診の目安と検査

夜にトイレへ頻回に起きる状態が続く場合、「年齢のせい」と我慢せず受診を検討することが大切です。目安としては、夜間に2回以上トイレに起きる状態が続き、睡眠不足や日中の眠気、疲労感が出ている場合です。また、尿の勢いが弱い、残尿感がある、急な尿意を我慢できないといった排尿症状を伴う場合や、足のむくみ、息切れ、強い喉の渇きなど全身症状がある場合も注意が必要です。

受診先は内科または泌尿器科が一般的です。医療機関では、症状や生活習慣についての問診に加え、排尿回数や尿量を確認するための排尿日誌を参考にします。尿検査や血液検査で感染症や糖尿病、腎機能異常の有無を調べ、必要に応じて超音波検査や前立腺の評価、睡眠検査などを行います。原因を明らかにすることで、適切な治療や生活指導につながります。


日常生活でできる対策

夜にトイレへ頻回に起きる症状を改善するためには、原因に応じた対策と日常生活の見直しが重要です。まず、夕方以降の過度な水分摂取を控え、就寝前のアルコールやカフェイン飲料は避けるようにしましょう。特にアルコールは利尿作用が強く、夜間頻尿を悪化させる原因となります。

塩分の多い食事も体内の水分バランスを乱しやすいため、夕食は薄味を心がけることが大切です。また、夕方から就寝前にかけて足のむくみが出やすい方は、就寝前に足を少し高くして休む、軽いストレッチや散歩を取り入れることで、夜間の尿量を減らせる場合があります。規則正しい睡眠習慣を整え、寝室の照明や動線を安全に保つことも転倒予防の観点から重要です。これらの対策を行っても改善しない場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。


まとめ

夜にトイレへ頻回に起きる状態は、単なる年齢の問題ではなく、生活習慣や病気が関与していることがあります。原因を正しく理解し、適切な対策や治療を行うことで改善が期待できます。夜間頻尿で悩んでいる場合は、我慢せず早めに医療機関へ相談しましょう。

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