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最近、物忘れがひどい…それは病気?考えられる原因と受診の目安

「最近、人の名前がすぐに出てこない」「約束をうっかり忘れてしまうことが増えた」「同じ話を何度もしている気がする」──このような“物忘れ”に不安を感じていませんか。年齢のせい、疲れているだけ、と考えて様子を見る方も多い一方で、「もしかして病気では?」と心配になり、受診を迷われる方も少なくありません。実際、物忘れは誰にでも起こる身近な症状ですが、その背景には加齢による自然な変化だけでなく、生活習慣の乱れ、ストレス、薬の影響、さらには治療が必要な病気が隠れていることもあります。大切なのは、どのような物忘れが“様子を見てよいもの”で、どのような場合に医療機関を受診すべきかを知ることです。本記事では、「最近、物忘れがひどい」と感じたときに考えられる原因と、受診の目安について分かりやすく解説します。


目次

物忘れとは何か

「最近、人の名前がすぐに出てこない」「約束をうっかり忘れてしまうことが増えた」「同じ話を何度もしている気がする」──このような“物忘れ”に不安を感じていませんか。年齢のせい、疲れているだけ、と考えて様子を見る方も多い一方で、「もしかして病気では?」と心配になり、受診を迷われる方も少なくありません。実際、物忘れは誰にでも起こる身近な症状ですが、その背景には加齢による自然な変化だけでなく、生活習慣の乱れ、ストレス、薬の影響、さらには治療が必要な病気が隠れていることもあります。大切なのは、どのような物忘れが“様子を見てよいもの”で、どのような場合に医療機関を受診すべきかを知ることです。本記事では、「最近、物忘れがひどい」と感じたときに考えられる原因と、受診の目安について分かりやすく解説します。


加齢による物忘れと病的な物忘れの違い

加齢による物忘れ

年齢とともに、記憶を引き出すスピードはゆっくりになります。これは自然な変化であり、次のような特徴があります。

  • 体験したこと自体は覚えている
  • ヒントがあれば思い出せる
  • 日常生活に大きな支障はない
  • 進行は非常にゆっくり

例えば、「昨日の夕食は何だったか思い出せないが、写真を見れば思い出せる」といったケースです。

病的な物忘れ

一方、病的な物忘れでは次のような特徴がみられます。

  • 体験そのものを忘れている
  • ヒントがあっても思い出せない
  • 同じことを何度も繰り返し聞く・話す
  • 日常生活や仕事に支障が出ている
  • 時間や場所が分からなくなることがある

このような場合、認知症や他の病気の可能性を考える必要があります。


物忘れを引き起こす主な原因

物忘れの原因は一つではありません。以下のように、さまざまな要因が関与します。

ストレス・疲労・睡眠不足

強いストレスや慢性的な疲労、睡眠不足は記憶力や集中力を低下させます。仕事や介護、育児などで生活リズムが乱れている場合、一時的に物忘れが増えることがあります。

加齢性記憶障害

加齢による脳機能の変化により、新しい情報を覚えにくくなります。ただし、前述の通り、生活に大きな支障がなければ病気ではありません。

薬の副作用

睡眠薬、抗不安薬、抗ヒスタミン薬、抗てんかん薬などの一部は、眠気や注意力低下を引き起こし、物忘れとして自覚されることがあります。

身体の病気

甲状腺機能低下症、貧血、ビタミン欠乏症、慢性腎臓病、肝機能障害などでも、集中力低下や記憶障害が起こることがあります。


物忘れが目立つ代表的な病気

軽度認知障害(MCI)

MCIは、年齢相応を超えた記憶障害があるものの、日常生活はほぼ自立している状態です。認知症の前段階と考えられていますが、すべてが認知症に進行するわけではなく、生活習慣の改善や適切な介入により改善・維持できる場合もあります。

アルツハイマー型認知症

最も多い認知症で、初期には新しい出来事を覚えられない、同じ質問を繰り返すといった症状が目立ちます。徐々に時間や場所の見当識障害、判断力低下が加わります。

レビー小体型認知症

物忘れに加え、幻視(実際には存在しないものが見える)、手足の震え、動作の遅さ、日による症状の変動が特徴です。

血管性認知症

脳梗塞や脳出血の後に起こる認知障害で、症状が階段状に悪化することが多く、注意力や実行機能の低下が目立ちます。

うつ病による仮性認知症

高齢者のうつ病では、意欲低下や集中力低下が前面に出て、物忘れが強く自覚されることがあります。適切な治療で改善する点が重要です。


セルフチェックのポイント

「最近、物忘れが増えた気がするけれど、病院に行くほどなのか分からない」と悩む方は少なくありません。そんなときは、まずご自身の状態を客観的に振り返ることが大切です。以下のセルフチェック項目を参考にしてみましょう。

同じ質問や話を短時間のうちに何度も繰り返してしまうことはありませんか。物の置き場所を忘れるだけでなく、「探していたこと自体」を忘れてしまうことは注意が必要です。また、日付や曜日、今が何月なのか分からなくなることが増えていないかも確認しましょう。料理の手順が分からなくなった、支払いの管理や計算が難しくなったなど、これまで問題なくできていた日常動作に支障が出ている場合も重要なサインです。

さらに、家族や周囲の人から「最近同じことを言う」「忘れっぽくなった」と指摘されたことがある場合、自分では気づきにくい変化が起きている可能性があります。これらが一時的な疲労や睡眠不足によるものであれば改善することもありますが、数か月以上続く場合や生活に困りごとが生じている場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。


受診の目安と検査内容

物忘れが気になったとき、「もう少し様子を見よう」と受診を先延ばしにしてしまう方は少なくありません。しかし、症状が数か月以上続いている場合や、日常生活に支障が出始めている場合は、早めの受診が大切です。特に、同じ質問を繰り返す、約束や出来事そのものを忘れてしまう、金銭管理や料理などこれまで問題なくできていたことが難しくなった場合は、医療機関への相談を検討しましょう。また、ご本人よりも先に家族や周囲が変化に気づくことも多く、指摘を受けた際には一度受診することをおすすめします。

受診先は、内科、脳神経内科、もの忘れ外来が一般的です。医療機関では、まず生活状況や症状の経過について詳しく問診を行い、簡易的な認知機能検査を実施します。加えて、貧血や甲状腺機能異常、ビタミン不足など、治療可能な原因を調べるための血液検査を行うこともあります。必要に応じて頭部MRIやCT検査を行い、脳の萎縮や脳血管の異常がないかを確認します。これらの検査を総合的に判断することで、適切な対応や治療方針が決まります。


日常生活でできる予防と対策

物忘れの予防や進行を遅らせるためには、日常生活の積み重ねがとても重要です。まず基本となるのは、規則正しい生活と十分な睡眠です。睡眠不足や生活リズムの乱れは、記憶力や集中力の低下を招きやすくなります。毎日なるべく同じ時間に起床し、質の良い睡眠を心がけましょう。

食事は、脳の働きを支える大切な要素です。主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い食事を意識し、野菜や魚、たんぱく質を適切に摂取することが勧められます。また、軽いウォーキングなどの有酸素運動を継続することで、脳の血流が改善し、認知機能低下の予防につながるとされています。

さらに、人との会話や社会的な交流を保つことも重要です。会話や趣味活動は脳への刺激となり、記憶力の維持に役立ちます。読書や計算、日記を書くといった習慣も、無理のない範囲で続けると良いでしょう。これらを日常に取り入れながら、不安を感じたときは早めに医療機関へ相談することが大切です。


まとめ

「最近、物忘れがひどい」と感じたとき、加齢や疲れが原因のこともありますが、病気が隠れている可能性も否定できません。大切なのは、自己判断で放置しないことです。早期に評価を受けることで、治療可能な原因が見つかる場合もありますし、将来への備えにつながります。不安を感じたら、早めに医療機関へ相談しましょう。

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