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尿酸は体内でプリン体が分解されることで生じる物質で、通常は血液中に適度な濃度で存在しています。高い場合には尿酸が結晶化して関節に沈着し、激しい痛みを伴う「痛風」を引き起こすことはよく知られています。しかし、尿酸値が低すぎる場合はどうでしょうか。実は、低尿酸血症も健康への影響があることがわかってきました。尿酸には強力な抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する役割を果たしています。そのため、尿酸が極端に低いと、細胞の酸化ストレスが増加し、神経障害や腎機能の低下、さらには心血管系のリスク上昇と関連する可能性が指摘されています。この記事では、尿酸が低い場合に起こりうる健康への影響と注意点についてわかりやすく解説します。
尿酸とは、体内でプリン体という物質が分解される過程で生成される老廃物の一種です。プリン体は、細胞の核酸(DNAやRNA)や食べ物の中に含まれており、肉類や魚介類、内臓類などに多く含まれます。通常、尿酸は血液中に溶けた状態で存在し、腎臓や腸を通じて体外に排泄されます。そのため、血液中の尿酸濃度(尿酸値)は腎臓の機能や生活習慣と深く関係しています。
血中尿酸値が高くなると、尿酸が結晶化して関節や腎臓に沈着し、痛風や尿路結石の原因となります。一方で、尿酸には抗酸化作用があり、活性酸素を中和する働きもあります。このため、尿酸が低すぎる状態も体にとって必ずしも良くなく、神経や腎臓の機能への影響が懸念されることがあります。
尿酸の測定は血液検査で簡単に行うことができ、健康診断などでもよくチェックされます。生活習慣や食事、アルコール摂取量、運動量、体重管理などが尿酸値に影響を与えるため、異常があれば生活習慣の改善や医師の指導が重要です。また、高尿酸血症の予防や管理には、水分摂取を十分に行い、バランスの良い食事を心がけることが基本となります。尿酸は、単なる老廃物ではなく、体の酸化ストレスを抑える役割も持つ重要な物質です。そのバランスを保つことが、健康維持のために大切です。
尿酸は、体内のプリン体代謝の最終産物として生成されます。プリン体は、細胞の核酸(DNA・RNA)の構成成分であり、体内の細胞が新陳代謝を行う過程や、食事から摂取されることで常に生じています。プリン体は肝臓などで分解され、最終的にキサンチンオキシダーゼという酵素の働きによって尿酸に変換されます。これが「尿酸の体内産生」です。尿酸の約8割は体内で自然に作られ、残りの約2割は食事由来といわれています。
生成された尿酸は、主に腎臓と腸を通して排出されます。腎臓からは全体の約70%が、腸からは約30%が排泄されます。腎臓では、尿酸は一度ろ過された後に一部が再吸収され、残りが尿として体外に出ます。排出の過程には複数の輸送体(URAT1、GLUT9など)が関わっており、これらの働きが低下すると尿酸の排出が滞り、高尿酸血症につながります。また、腎機能低下や脱水、アルコール多飲なども尿酸の排泄を妨げる要因です。
一方で、腸内でも尿酸は分解酵素や腸内細菌の働きによって分解・排出されます。近年では、腸からの尿酸排泄の重要性が注目されており、腸内環境を整えることが尿酸コントロールに役立つ可能性も指摘されています。このように、尿酸値は「産生」と「排出」のバランスによって決まり、どちらかが崩れると高尿酸血症や痛風の原因となります。
尿酸値(血中尿酸濃度)は、血液中に含まれる尿酸の量を示す指標で、通常は男性で3.6〜7.0mg/dL、女性で2.5〜6.0mg/dL程度が正常範囲とされています。
尿酸はプリン体の代謝によって生じる老廃物で、主に腎臓や腸から排出されます。このバランスが崩れて血中に尿酸が過剰にたまると「高尿酸血症」となり、7.0mg/dLを超えると痛風のリスクが高まります。尿酸が結晶化して関節に沈着すると激しい痛みを伴う発作を起こし、腎臓にも悪影響を与えることがあります。したがって、尿酸値は健康診断などで定期的に確認し、異常があれば生活習慣の見直しや医師の指導を受けることが大切です。
尿酸値が高い状態を「高尿酸血症」といい、血液中の尿酸濃度が7.0mg/dLを超えると診断されます。尿酸は通常、血液中に溶けて存在しますが、濃度が高くなると溶けきれずに針状の結晶となり、関節や腎臓などに沈着します。これがさまざまな健康障害を引き起こす原因となります。
最も代表的な病気が痛風です。痛風は関節に尿酸結晶がたまり、免疫細胞がそれを異物とみなして炎症を起こすことで発症します。典型的には足の親指の付け根に突然の激痛や腫れ、発赤を生じます。痛風発作は非常に強い痛みを伴い、発症を繰り返すと関節が変形することもあります。
さらに、尿酸結晶は腎臓にも影響を与えます。尿酸が腎臓に沈着すると「尿酸腎症」や「尿路結石」の原因となり、慢性的に腎機能を低下させる可能性があります。また、高尿酸血症はしばしば高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満などと併発し、メタボリックシンドロームの一要素としても注目されています。これらが重なることで、動脈硬化や心血管疾患のリスクも高まります。
尿酸値が高くなる原因は、体内での産生が多すぎる場合と、排泄が十分に行われない場合に分けられます。肉類やアルコールの過剰摂取、肥満、ストレス、腎機能低下などが大きな要因です。特にアルコールは尿酸の産生を増やし、排出を妨げる二重の作用があるため注意が必要です。
高尿酸血症は、症状がない段階でも放置すると痛風や腎障害に進行することがあります。そのため、定期的な血液検査で尿酸値を確認し、異常があれば食生活の改善、水分摂取の増加、適度な運動、節酒などでコントロールすることが重要です。必要に応じて、尿酸の産生を抑える薬や排泄を促す薬が処方されることもあります。尿酸値を適正に保つことは、痛風予防だけでなく全身の健康維持にもつながります。
尿酸が高くなる原因は、大きく分けて「尿酸の産生が増える場合」と「尿酸の排出が減る場合」の2つがあります。尿酸は体内でプリン体が分解されるときに生じる老廃物で、通常は腎臓や腸を通じて体外に排出されます。しかし、このバランスが崩れると血液中に尿酸がたまり、「高尿酸血症」となります。
まず、尿酸の産生が増える原因として、プリン体の摂取過多があります。肉類や魚卵、内臓類、アルコール(特にビールや日本酒)にはプリン体が多く含まれ、これらを多く摂ると尿酸の生成が増えます。また、細胞の新陳代謝が活発な状態――たとえば激しい運動、がん治療後、白血病などでもプリン体の分解が増え、尿酸値が上昇します。
一方、尿酸の排出が減る原因として最も多いのが腎臓の機能低下です。腎臓は血液中の尿酸をろ過して尿に排泄しますが、腎機能が低下するとその能力が落ち、血中に尿酸が蓄積します。また、脱水状態や過度なアルコール摂取、肥満、インスリン抵抗性も排出低下の要因です。アルコールや果糖を多く含む清涼飲料の摂取は、尿酸の排泄を妨げるうえに産生も促すため、特に注意が必要です。
このように、尿酸値の上昇は生活習慣と深く関係しています。食事、飲酒、運動、体重管理を見直すことが、高尿酸血症や痛風の予防につながります。
尿酸値を上げないためには、まず食生活の見直しが重要です。プリン体を多く含む食品(肉類、内臓、魚卵など)やアルコール、とくにビールや日本酒の摂取を控えめにしましょう。代わりに野菜や海藻類、乳製品などを取り入れるとバランスが良くなります。また、水分を十分に摂取することも大切で、尿量を増やすことで尿酸の排泄を促進できます。1日1.5〜2リットルを目安にこまめに水を飲む習慣をつけましょう。
さらに、肥満や運動不足の改善も効果的です。適度な有酸素運動は代謝を整え、尿酸値を下げる助けになります。ただし、激しい運動は一時的に尿酸を上昇させることがあるため、無理のない範囲で続けることがポイントです。加えて、ストレスや睡眠不足も尿酸代謝に悪影響を及ぼすため、生活リズムを整えることも重要です。これらの対策を継続することで、痛風や腎障害の予防にもつながります。
ここまで尿酸の概要をお話しました。健康診断で「尿酸が高い」と指摘されたことがある方、多いのではないでしょうか。尿酸が高いとは尿酸値が7.0 mg/dL以上、尿酸が低いとは2.0 mg/dL以上のことを言います。尿酸が高いと痛風になりやすいことは、結構有名だと思います。では尿酸が低いと、何か悪いことはあるのでしょうか。解説していこうと思います。
尿酸が低い状態は「低尿酸血症」と呼ばれ、血中尿酸値が男性で2.0mg/dL未満、女性で1.5mg/dL未満の場合を指します。尿酸はプリン体代謝の最終産物であり、強い抗酸化作用をもつ物質です。そのため、尿酸が極端に低いと、体内の酸化ストレスを防ぐ力が弱まり、健康への影響が生じることがあります。
尿酸が低い原因は、大きく分けて「尿酸の排出が増える場合」と「尿酸の産生が減る場合」の2つがあります。まず、排出が増える原因として多いのは、腎臓からの尿酸排泄が過剰に行われるケースです。これは遺伝的な体質や、一部の薬(尿酸排泄を促す薬、利尿薬など)の影響によって起こることがあります。また、SIADHやファンコニー症候群といった腎疾患でも、尿酸が必要以上に体外へ排出され、低尿酸血症となります。
一方、産生が減る原因としては、肝臓でのプリン体代謝の低下が挙げられます。重度の肝疾患や栄養障害、がん化学療法などで細胞の代謝が低下すると、尿酸の生成自体が減少します。また、キサンチンオキシダーゼ欠損症という先天的な酵素異常でも、尿酸が作られにくくなります。
低尿酸血症とは、血中の尿酸値が異常に低い状態(おおむね2.0mg/dL未満)を指します。尿酸は抗酸化作用をもつ重要な物質でもあるため、極端に低い状態が続くと体にさまざまな問題が生じることがあります。
低尿酸血症で特徴的な症状は、運動後急性腎障害です。
運動後急性腎障害とは、名前の通り運動をした後に腎臓の障害を認めることです。脱水や解熱鎮痛剤の内服をしていると、よりそれが起こりやすくなります。典型的な症状は、運動して数時間後の腰背部痛、嘔気、嘔吐です。ほとんどのケースは2〜4週間ほどで自然に改善しますが、再発する例もあります。尿路結石の典型的症状は、腰背部痛、血尿です。尿路結石となった場合、鎮痛剤で経過を見ることが多いですが、病態や症状によっては手術となることがあります。
尿酸が低いことによる合併症は、医療従事者の中でもそこまで有名ではありません。この記事をきっかけに周知されたら良いと思っています。
参考:腎性低尿酸結晶診療ガイドライン
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