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【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2第4土曜
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Toggle認知症は、後天的要因で社会生活の遂行が困難となるほど多領域の認知機能が障害される疾患です。
団塊の世代の高齢化に伴い、2035年には認知症の患者様が700万人を超えると言われており、決して無視することが出来ない疾患です。
認知症の対応が社会問題となる理由の一つとして、どの診療科で認知症の相談や治療を行っているかが、あまり認知されていないことにあると思います。結論を言うと認知症を専門とする診療科は、脳神経内科、脳神経外科、精神科などです。それらが専門の医師の診察と、血液検査や頭部MRI検査で、認知症の診断ができます。
認知症にも色々種類があります。
Alzheimer型認知症は、認知症の中で最も多いタイプで、主に高齢期に発症する進行性の病気です。脳の神経細胞が徐々に障害を受けることで、記憶や判断力、理解力などの認知機能が低下していきます。初期にはゆっくりと症状が進むため、年齢による物忘れと区別がつきにくいこともあります。
初期症状として多いのは、新しい出来事を覚えにくくなることです。同じことを何度も尋ねる、約束を忘れる、物を置いた場所を思い出せないといった変化がみられます。一方で、昔の出来事の記憶は比較的保たれることが多いとされています。日常生活はある程度自立して行える場合が多く、周囲が変化に気づきにくいこともあります。
病気が進行すると、時間や場所が分からなくなる、計画を立てたり判断したりすることが難しくなるなどの症状が現れます。また、性格の変化や意欲の低下、不安や混乱が目立つようになることもあります。さらに進行すると、着替えや食事、入浴などの日常生活動作に介助が必要となります。
原因としては、脳内にアミロイドβやタウと呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞の働きが障害されることが関係していると考えられています。診断は、問診や認知機能検査、画像検査などを組み合わせて行われます。
治療では、進行を緩やかにする薬物療法が行われることがあります。また、生活環境の調整やリハビリテーション、家族や周囲の支援も重要です。早期に気づき、医療や介護につなげることが、本人と家族の負担を軽減することにつながります。
血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因となって起こる認知症です。脳の血流が障害されることで神経細胞がダメージを受け、その部位に応じた認知機能の低下が現れます。Alzheimer型認知症に次いで多いタイプの認知症とされています。
症状の特徴として、記憶障害だけでなく、注意力や判断力の低下、意欲の低下がみられることがあります。また、歩行が不安定になる、手足の動きが悪くなる、言葉が出にくくなるなど、身体的な症状を伴うことも少なくありません。症状は段階的に悪化することが多く、脳血管障害を繰り返すたびに認知機能が低下する傾向があります。
血管性認知症の原因となる脳血管障害には、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動などが深く関係しています。これらの病気によって動脈硬化が進み、脳の血管が詰まったり破れたりすることで発症します。
診断には、認知機能検査に加えて、MRIやCTなどの画像検査が用いられます。治療では、失われた認知機能を元に戻すことは難しいため、進行を防ぐことが目的となります。血圧や血糖の管理、再発予防の治療、生活習慣の改善が重要です。適切な治療と支援により、生活の質を保つことが期待されます。
レビー小体型認知症は、認知症の中でAlzheimer型認知症、血管性認知症に次いで多いタイプの一つです。脳の神経細胞にレビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積することで発症します。高齢者に多くみられ、認知機能の低下に加えて、特徴的な症状を伴うことが知られています。
この認知症の特徴の一つは、認知機能の変動です。日によって、または時間帯によって、理解力や注意力が良いときと悪いときがはっきり変わることがあります。また、現実には存在しない人や動物、物がはっきりと見える幻視が比較的早い段階から現れることがあります。これらの幻視は本人には現実のように感じられることが多いとされています。
さらに、手足の動きが遅くなる、筋肉がこわばる、歩幅が小さくなるなど、パーキンソン病に似た運動症状がみられることも特徴です。そのほか、転倒しやすくなる、睡眠中に大きな声を出したり体を動かしたりする、立ちくらみが起こりやすいといった症状がみられることもあります。
記憶障害は初期には目立たないこともありますが、病気の進行とともに徐々に認知機能全体が低下していきます。診断は、症状の経過や特徴、画像検査、各種検査を総合して行われます。
治療では、症状を和らげることを目的とした薬物療法が行われることがあります。また、環境調整や生活リズムの安定、家族や介護者の理解と支援が重要です。症状の変動が大きいため、周囲が病気の特性を理解することが大切とされています。