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認知症とは?もの忘れ・初期症状・MCI・検査・治療について

新宿・西新宿で「最近もの忘れが増えた」「同じことを繰り返し尋ねる」「家事や仕事の段取りが難しくなった」と感じる場合、加齢による変化だけでなく、MCI(軽度認知障害)や認知症、治療可能な別の病気が関係していることがあります。西新宿今野クリニックの脳神経内科では、ご本人とご家族のお話、神経学的診察、認知機能の評価を行い、必要に応じて血液検査やCT・MRIを検討します。

目次

加齢によるもの忘れと認知症の違い

加齢に伴うもの忘れでは、体験の一部を思い出せなくても、きっかけがあれば思い出せることがあります。認知症では、出来事そのものを忘れる、時間や場所が分かりにくい、判断や段取りが難しくなるなど、日常生活への影響が目立つ場合があります。

ただし、症状の出方には個人差があり、この違いだけで自己診断はできません。気になる変化が続くときは、もの忘れの症状も含めて医療機関で評価します。

MCI(軽度認知障害)とは

MCIは、認知機能の低下がみられるものの、日常生活はおおむね自立しており、認知症とは診断されない状態です。健常な状態と認知症の中間に位置づけられますが、すべての方が認知症へ進行するわけではなく、状態が保たれる場合や改善する場合もあります。

早めに原因や生活上の問題を確認し、血圧、糖尿病、脂質異常症、運動、睡眠など修正可能な要因に取り組むことが大切です。

認知症の主な初期症状

  • 同じ質問や話を繰り返す
  • 約束や出来事そのものを忘れる
  • 日付、曜日、場所が分かりにくくなる
  • 料理、支払い、服薬などの段取りが難しくなる
  • 言葉が出にくい、物の名前が分かりにくい
  • 慣れた道で迷う
  • 性格、意欲、行動に以前と異なる変化がみられる

初期症状は記憶障害だけとは限りません。また、これらの変化があっても認知症以外の原因はあり得るため、経過と生活への影響を具体的に確認します。

家族が気づくことがある変化

ご本人は変化を自覚しにくいことがあります。ご家族が、同じ買い物の重複、金銭管理の失敗、薬の飲み忘れ、身だしなみの変化、外出や趣味の減少などに気づく場合があります。受診時に、いつから、どのような場面で、どの程度生活へ影響しているかを伝えていただくと評価に役立ちます。

認知症の主な種類

アルツハイマー型認知症

新しい出来事を覚えにくいことから始まり、徐々に見当識、言語、判断などにも影響することが多い認知症です。進み方や症状には個人差があります。

血管性認知症

脳梗塞脳出血など脳血管障害と関係する認知症です。障害された部位により、注意・遂行機能の低下、歩行障害、麻痺などがみられる場合があります。脳血管障害の再発予防も重要です。

レビー小体型認知症

認知機能の変動、具体的な幻視、動作の遅さや筋肉のこわばり、睡眠中の大きな寝言や動作、自律神経症状などがみられる場合があります。薬への反応がほかの認知症と異なることがあるため、病型を考慮した診療が必要です。運動症状についてはパーキンソン病との鑑別も行います。

前頭側頭型認知症

比較的早い段階から、社会的な行動や性格の変化、同じ行動の繰り返し、言葉の障害などが目立つ場合があります。単なる性格の問題と決めつけず、経過を含めて評価します。

治療・改善可能な認知症のような症状

認知機能低下は、甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、感染症、睡眠障害、うつ状態、薬剤の影響などでも起こることがあります。認知症と思っても、治療可能な原因が隠れていないかを検討することが重要です。処方薬を自己判断で中止せず、服薬内容を医師へお伝えください。

急に認知機能が悪化した場合

数時間から数日のうちに急に会話が成り立たない、ぼんやりする、興奮するなどの変化が出た場合は、認知症の進行とは限りません。せん妄、感染症、脱水、低血糖、薬剤、脳血管障害などを考え、早めの医療評価が必要です。

突然の片側の麻痺・しびれ、顔のゆがみ、ろれつが回らない、言葉が出ない、強い頭痛、意識障害がある場合は、通常外来を待たず救急要請を検討してください。

認知症・もの忘れの診察

症状の始まり方と経過、日常生活への影響、既往歴、服薬、飲酒、睡眠、気分、運転や金銭管理の状況などを確認します。可能であれば、ご本人の普段の様子を知るご家族と一緒に受診してください。診察では神経学的所見や歩行なども評価し、症状に応じて検査を組み合わせます。

認知機能検査

質問や課題を用いる簡易認知機能検査などで、記憶、注意、見当識、言語、遂行機能を評価します。検査結果は、年齢、教育歴、聴力・視力、体調、睡眠、気分などの影響を受けるため、点数だけで認知症を診断するものではありません。

血液検査

症状に応じて、貧血、肝機能・腎機能、血糖、甲状腺機能、ビタミンなどを確認し、認知機能へ影響し得る原因や生活習慣病を評価します。すべての方に同じ検査項目を行うものではありません。

認知症・もの忘れでCTやMRIを行う理由

画像検査は、認知症の病型を考える手がかりや、脳血管障害、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、正常圧水頭症など別の原因を調べる目的で検討します。すべての方に必要とは限らず、CTやMRIだけで認知症の有無や原因を確定できるわけでもありません。

CT

頭蓋内出血、腫瘍、水頭症、脳萎縮などを比較的短時間で評価する際に役立ちます。放射線を使用するため、必要性を判断して行います。

MRI

脳の構造や脳梗塞などを詳しく評価する際に役立ちます。体内金属、閉所への不安、検査中の安静などを確認し、適応を判断します。当院の画像検査については設備紹介をご確認ください。

認知症の治療

治療は原因、病型、進行度、生活環境、ご本人とご家族の希望に応じて組み立てます。薬だけでなく、安全な生活環境、運動や活動、社会参加、介護サービスとの連携を含めて考えます。

従来の認知症治療薬

アルツハイマー型認知症では、ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンなどを、病型や重症度、併存疾患、副作用を考慮して検討します。症状の進行を一定期間緩やかにすることなどを目的とする薬で、認知症を完全に治す薬ではありません。開始・増減・中止は自己判断せず、医師と相談してください。

レカネマブ・ドナネマブなどの抗アミロイドβ抗体薬

レカネマブやドナネマブは、アルツハイマー病によるMCIまたは軽度の認知症のうち、アミロイドβ病理が確認され、基準を満たす一部の方で進行抑制を目的に検討される治療です。すべての認知症や進行した認知症の方が対象になる薬ではありません。

脳のむくみや微小出血などのARIAが起こることがあり、治療前後のMRI、併用薬や全身状態の確認、専門的な管理が必要です。適応評価や治療が必要な場合は、対応できる専門医療機関へ紹介します。

BPSD(行動・心理症状)への対応

不安、抑うつ、幻覚、妄想、興奮、睡眠の乱れなどが現れることがあります。まず、痛み、便秘、感染、脱水、薬剤、睡眠、環境の変化、伝えにくい不快感など悪化要因を探し、生活環境や接し方を調整します。薬物療法が必要な場合も、病型や副作用を考慮して慎重に判断します。

非薬物的支援と家族・介護者支援

本人ができることを生かし、無理のない運動、日中の活動、規則的な睡眠、交流、分かりやすい予定や環境づくりを行います。ご家族だけで抱え込まず、地域包括支援センター、介護保険サービス、ケアマネジャーなどと連携することも大切です。

認知症の予防・リスク管理

認知症を確実に防ぐ方法はありませんが、高血圧糖尿病脂質異常症などの管理、禁煙、適度な運動、社会的交流、聴力低下への対応、十分な睡眠は、脳と全身の健康を保つうえで重要です。いびきや日中の眠気、不眠が続く場合は睡眠の問題も含めて相談してください。

運転など生活上の安全

運転、服薬、火の管理、金銭管理、道迷いなどは、認知機能だけでなく生活状況を含めて安全性を確認します。診断だけで一律に決めつけず、ご本人の尊厳に配慮しながら、ご家族や必要な支援機関と今後の対応を検討します。

西新宿今野クリニックでの認知症・もの忘れ診療

当院では、脳神経内科の診察と認知機能の評価を行い、必要に応じて血液検査やCT・MRIを検討します。急性期の入院治療、詳しい専門検査、抗アミロイドβ抗体薬の適応評価・治療などが必要な場合は、対応できる医療機関へ紹介します。担当医については医師紹介、所在地と交通案内はアクセスをご確認ください。

認知症・もの忘れのよくある質問

もの忘れは何科を受診すればよいですか?

脳神経内科、もの忘れ外来、認知症を診療する医療機関などが選択肢です。当院では脳神経内科で症状と神経学的所見を確認します。

年齢によるもの忘れと認知症はどう違いますか?

体験の一部を忘れても思い出せるのか、出来事そのものを忘れるのか、日常生活へ影響しているかなどが手がかりになりますが、明確に区別できない場合もあります。

MCIは必ず認知症になりますか?

必ず進行するわけではありません。状態が保たれる場合や改善する場合もあるため、原因の評価と定期的な経過確認が重要です。

認知症の検査だけで診断できますか?

認知機能検査の点数だけでは診断できません。問診、生活状況、神経学的診察、必要な血液検査や画像検査を総合して判断します。

もの忘れでCTやMRIは必要ですか?

全員に必要とは限りません。症状の経過、診察所見、別の病気の可能性などから必要性を判断します。

認知症は治りますか?

認知症には複数の原因があり、経過や治療も異なります。完全に元へ戻すことが難しい病気もありますが、治療可能な別の原因を見つけたり、症状や進行に対応したりできる場合があります。

家族だけで相談できますか?

ご家族からの情報は診療に役立ちますが、検査や診断には原則としてご本人の受診が必要です。受診方法は事前に医療機関へ確認してください。

本人が受診を嫌がる場合はどうすればよいですか?

認知症と決めつけず、「体調や薬を確認する」「今後も元気に過ごすための検査」など、本人が受け入れやすい伝え方を検討します。安全上の問題がある場合は地域包括支援センターなどへの相談も選択肢です。

急に様子がおかしくなった場合も認知症ですか?

急な変化は、せん妄、感染症、低血糖、薬剤、脳血管障害などの可能性があります。特に麻痺、言葉の異常、意識障害を伴う場合は救急要請を検討してください。

認知症の薬はいつまで続けますか?

効果、副作用、病状、生活状況を定期的に評価して判断します。自己判断で中止せず、処方医へ相談してください。

新宿・西新宿で初診でも相談できますか?

初診時は、服薬手帳、これまでの検査結果、気になる変化のメモなどがあると役立ちます。受診方法や当日の診療状況は来院前にご確認ください。

まとめ

認知症やMCIは、もの忘れだけでなく判断、言葉、行動、生活の変化として現れることがあります。早めの評価は、治療可能な原因の発見、生活上の安全確保、今後の支援を考えるために役立ちます。一方、急な認知機能低下や突然の神経症状は、認知症と決めつけず早急な医療評価が必要です。

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