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【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2・第4土曜日は休診
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睡眠薬は、寝つけない・途中で目が覚めるなどの不眠のタイプ、年齢、持病、併用薬によって選択が異なります。複数を使う場合もありますが、自己判断で追加・増量・併用してはいけません。組み合わせによって翌日の眠気、転倒、異常行動、呼吸抑制などの危険が高まる場合があります。
眠気の自覚がなくても、運転などを避けるよう指示される薬があります。薬の説明書と処方時の指示を確認し、自己判断で追加したり、急に中止したりしないでください。この記事では、種類・併用・飲み合わせ・副作用と減薬の注意を解説します。[1・3〜8]
まず、寝床に入っても眠れない入眠困難、夜中に目が覚める中途覚醒、朝早く目が覚める早朝覚醒など、困っている症状と生活への影響を確認します。薬の作用機序や作用時間だけでなく、仕事・運転の有無、転倒リスク、妊娠・授乳、肝機能・腎機能、ほかの薬を総合して選びます。
不眠の背景には、生活リズム、カフェイン、痛み、夜間頻尿、うつ・不安、むずむず脚症候群、睡眠時無呼吸などが隠れていることがあります。例えば尿意で目が覚める場合は夜間頻尿への対応が必要になることもあり、「眠れないから睡眠薬」だけでは改善しない場合があります。
睡眠薬は単純な強さランキングで比較できません。寝つきを助ける薬、睡眠を維持しやすくする薬、体内時計へ働きかける薬など特徴が異なります。量を増やせば自分に合うとは限らず、効果と翌日の眠気などの不利益を比較して調整します。
以下は代表例です。症状一つで薬が決まる表ではなく、年齢、翌日の活動、持病、併用薬などを合わせて選びます。すべての薬を網羅した一覧ではなく、当院の取扱薬一覧でもありません。[1・3〜8]
表は必要に応じて、表の部分を横にスクロールしてご覧ください。
| 種類 | 一般名(商品名)の例 | 選ぶ際に確認すること |
|---|---|---|
| オレキシン受容体拮抗薬 | スボレキサント(ベルソムラ) レンボレキサント(デエビゴ) ダリドレキサント(クービビック) | 国内適応は不眠症。翌日の影響や相互作用を確認し、併用禁忌・肝機能等の扱いは製品ごとに判断 |
| メラトニン受容体作動薬 | ラメルテオン(ロゼレム) | 不眠症の入眠困難が適応。フルボキサミンとの併用は禁忌 |
| ベンゾジアゼピン系 | トリアゾラム(ハルシオン)など | 不眠症への適応を確認。ふらつき、健忘、依存、離脱症状等に注意 |
| 非ベンゾジアゼピン系 | ゾルピデム(マイスリー)など | マイスリーは不眠症が適応ですが、統合失調症・躁うつ病に伴う不眠症は除外。健忘、異常行動、依存等に注意 |
覚醒を維持するオレキシンの働きを抑え、睡眠へ移行しやすくする薬です。翌日の眠気、夢に関連する症状、睡眠中の異常な体験などが起こる場合があります。薬の代謝に影響する併用薬があり、種類によって禁忌・注意事項も異なります。「依存しない」「一番安全」と一律に断定できる薬ではありません。
睡眠と覚醒のリズムに関わるメラトニン受容体へ作用します。ラメルテオン(ロゼレム)の国内適応は、不眠症における入眠困難の改善です。あらゆる睡眠リズムの問題に使える薬という意味ではありません。併用できない薬があるため、ほかの診療科からの処方も含めて確認します。
脳の興奮を抑えるGABAの作用を強める薬です。眠気に加え、筋力低下、ふらつき、転倒、記憶への影響、依存や離脱症状などに注意します。特に高齢者、呼吸器疾患がある方、ほかの鎮静薬を使う方では慎重な判断が必要です。
ベンゾジアゼピン系とは化学構造が異なりますが、同じくGABAに関わる受容体へ作用します。「非ベンゾジアゼピンだから安全」とは限らず、翌日の眠気、転倒、記憶障害、睡眠中の異常行動に加え、依存や離脱症状にも注意が必要です。
同じ薬剤群でも、食事と服用の関係、肝機能・腎機能への注意、禁忌は異なります。食事と同時・食直後を避ける製品もあるため、ご自身の薬の説明を確認してください。[3〜8]
不眠症状や治療経過に応じて、医師の管理下で作用の異なる薬を併用したり、切り替えの途中で一時的に複数になったりすることはあります。しかし、複数にすれば必ずよく眠れるわけではなく、過度の鎮静、転倒、記憶障害、呼吸への影響などが増える可能性があります。
ベルソムラ・デエビゴ・クービビックでは、他の不眠症治療薬との併用の有効性・安全性が確立していない旨の記載があります。医師が併用を検討する場合も、目的と必要性を個別に確認します。[4〜6]
「効かない」と感じても、同じ夜に追加したり、以前の処方薬を足したり、家族の薬を使ったりしないでください。睡眠薬と睡眠導入剤は厳密に別の安全カテゴリーを意味する言葉ではないため、「名称が違うから一緒に飲める」とも判断できません。
薬の組み合わせは、成分、量、服用時刻、年齢、肝臓・腎臓の機能によって判断が変わります。次の薬を使用している場合は、処方薬だけでなく市販薬・サプリメントも含めて医師や薬剤師へ伝えてください。
ロゼレムとフルボキサミンは併用禁忌です。オレキシン受容体拮抗薬でも扱いは同じではなく、ベルソムラとクービビックではイトラコナゾールやクラリスロマイシンなどが併用禁忌です。一方、デエビゴではCYP3Aという代謝酵素を強く・中程度に阻害する薬との併用時に用量制限などがあります。ここにない薬が安全という意味ではありません。調整は医師が行うため、新しく薬が加わる際は薬剤師にも確認してください。[3〜6]
一般的な解熱鎮痛成分だけの製品と、オピオイド成分や鎮静成分を含む薬では注意点が異なります。総合感冒薬や一部の市販薬には、眠気を起こす抗ヒスタミン成分などが含まれることもあります。「頭痛薬」という名称だけで併用可能とは判断せず、両方の成分を医師・薬剤師へ提示してください。
抗不安薬の中には睡眠薬と作用が重なるものがあり、眠気、ふらつき、記憶への影響が強まる場合があります。別の医療機関から処方されている場合も必ず伝え、自己判断で同時に服用したり服用時刻を変更したりしないでください。
睡眠薬を服用する日に飲酒すると、鎮静作用が強まり、ふらつき、転倒、記憶が抜ける、異常行動、呼吸抑制などの危険が高まる場合があります。寝酒は睡眠の後半を浅くし、いびきや睡眠時無呼吸を悪化させることもあります。睡眠薬とアルコールは併用しないでください。「飲酒から何時間空ければ安全」という一律の目安はありません。[2〜8]
市販の「睡眠改善薬」の多くは、処方睡眠薬とは異なり、抗ヒスタミン薬の眠気を利用した一時的な不眠向けの薬です。処方睡眠薬と同じものではなく、併用すると眠気や抗コリン作用による副作用が強まる場合があります。
風邪薬、鼻炎薬、乗り物酔い薬にも眠気を起こす成分が含まれることがあります。市販薬だから併用してよいとは限らず、長引く不眠へ漫然と使わないでください。
たとえばジフェンヒドラミンを含むドリエルは、妊婦・妊娠していると思われる方、15歳未満、日常的な不眠や不眠症と診断された方は服用しないとされています。授乳中は服用しないか、服用する場合は授乳を避ける指示です。緑内障・前立腺肥大・排尿困難がある方などは服用前の相談が必要です。また、服用中は他の催眠鎮静薬、風邪薬、解熱鎮痛薬などを使用しない指示があります。市販薬も製品ごとの説明書を確認してください。[9]
「翌朝眠くなければ運転できる」とは判断できません。この表に挙げたベルソムラ、デエビゴ、クービビック、ロゼレム、ハルシオン、マイスリーの電子添文には、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する旨が記載されています。眠気を自覚していなくても、各製品の指示に従ってください。「短時間型だから」「服用後何時間たったから」という理由で運転を再開せず、仕事で運転する方は処方前に伝えましょう。[3〜8]
処方された就寝前の服用時刻を守り、服用後は就寝してください。夜中に追加する、自己増量する、他人の薬を使うことは避けます。服用後に起きて活動する予定がある場合は、あらかじめ医師へ伝えてください。飲み忘れ時の対応は製品と処方指示によって異なります。取り戻そうとして2回分を一度に飲まず、判断に迷う場合は処方元や薬剤師へ確認してください。[3〜8]
睡眠中に食事や外出をした形跡があるのに覚えていない場合は、速やかに処方医へ連絡し、次の服用前に継続・中止の扱いを確認してください。特にマイスリーでは、同薬による睡眠中の異常行動の既往は禁忌に含まれます。いつ、どの薬を飲み、何が起こったかを伝えます。[8]
呼びかけへの反応が悪い、意識を失っている、呼吸が浅い・苦しい場合は、通常外来を待たず119番へ連絡してください。薬を多く飲んだ場合の対応は、下の受診目安もご確認ください。[11・12]
高齢者では薬の分解・排泄が遅くなることがあり、翌日までの眠気、ふらつき、転倒・骨折、せん妄などに注意が必要です。夜間にトイレへ行く方では転倒リスクがさらに高まります。若い頃と同じ薬や量を自己判断で使用せず、薬以外の対策とともに定期的に必要性を見直します。
大きないびき、睡眠中の無呼吸、日中の強い眠気、起床時の頭痛がある方では睡眠時無呼吸症候群の評価が必要です。薬の種類によって呼吸状態を悪化させる可能性があるため、症状を伝えずに睡眠薬を追加してはいけません。
妊娠・授乳中、妊娠の可能性がある場合、肝機能・腎機能障害、呼吸器疾患、緑内障などがある場合も選択が変わります。禁忌と慎重な判断が必要な状態は製品ごとに異なり、「緑内障ならすべての睡眠薬が禁止」とは限りません。たとえばマイスリーでは急性閉塞隅角緑内障が禁忌で、緑内障の病型も確認します。妊娠中の使用や授乳の扱いも一律ではないため、自己判断で変更せず相談してください。[3〜8]複数の診療科を受診している方は、お薬手帳などで処方内容を共有してください。
効き目が不十分なときは、服用方法と睡眠時間、睡眠時無呼吸、むずむず脚、痛み、夜間頻尿、気分の落ち込みや不安、生活リズムなどを再評価します。効かない理由が耐性とは限りません。睡眠と日中の状態を記録し、追加服用で対応せず診察時に伝えてください。[1・2]
これらは同じ意味ではなく、現れ方やリスクは薬と使用状況によって異なります。[1・7・8]
薬によっては、長期間使用した後に急に中止すると、以前より眠れなくなる反跳性不眠、不安、震えなどの離脱症状が起こる場合があります。一方、すべての睡眠薬で同じ減らし方をするわけではありません。自己判断で急に中止せず、服用期間、種類、量に応じた計画を処方医と相談してください。
起床時刻をそろえる、朝に光を浴びる、日中に適度に活動する、夕方以降のカフェインや寝酒を避ける、眠くなってから床に入るなど、睡眠習慣の調整も重要です。ただし、生活改善だけで必ず治るという意味ではありません。
痛み、甲状腺疾患、うつ・不安、むずむず脚、睡眠時無呼吸などが原因の場合は、その評価と治療が必要です。
睡眠習慣の助言に加えて、眠れないことへの考え方や寝床での行動などに取り組むCBT-Iという治療があります。睡眠衛生指導だけと同じではなく、睡眠の記録を基に、寝床と睡眠の関係を整える方法などを組み合わせます。強い睡眠制限を自分で始めるのではなく、日中の眠気や持病も踏まえて専門家と方法を検討してください。希望がある場合は、受けられる医療機関について主治医へ相談できます。[1・10]
眠れない状態が続き、日中の眠気、集中力低下、気分の落ち込み、仕事や運転への影響がある場合は、内科へご相談ください。神経疾患や睡眠中の異常な動きなどが疑われる場合は脳神経内科を含めて検討します。症状全般は不眠・眠れない症状ページもご確認ください。
薬を多く飲んだ、重ねて飲んでしまった場合は、症状がなくても直ちに医療機関や日本中毒情報センターの中毒110番へ連絡し、対応を確認してください。薬の名前、量、飲んだ時刻を伝えます。反応が悪い・意識がない・呼吸が浅いなどの場合は119番を優先してください。[11・12]
寝つきを助ける薬を睡眠導入剤と呼ぶことがありますが、厳密に別の安全カテゴリーを意味するわけではありません。名称だけで作用や併用の可否を判断せず、薬の成分と指示を確認してください。
医師が治療や切り替えのために併用を検討する場合はありますが、自己判断で追加してはいけません。併用の有効性・安全性が確立していない薬もあり、眠気、転倒、呼吸への影響などを考慮して必要性を確認します。
製品名のカテゴリーだけでは判断できません。鎮静成分や抗ヒスタミン成分などが重なる場合があるため、両方の成分を医師・薬剤師へ提示してください。市販の睡眠改善薬にも、解熱鎮痛薬や風邪薬との併用を禁じている製品があります。
眠気の自覚だけでは判断できません。この記事で例示した薬には、自動車の運転など危険を伴う機械の操作を避けるよう電子添文に記載があります。短時間型だから、何時間たったからと自己判断せず、製品の指示に従い、運転する予定は処方前に伝えてください。
同じ夜の追加服用や自己増量はしないでください。飲み方、睡眠時間、睡眠時無呼吸、痛み、夜間頻尿、気分や生活リズムなどを再評価します。眠れなかった状況を記録して処方医へ相談してください。
自己判断で急にやめないでください。薬によっては反跳性不眠や不安、震えなどの離脱症状が起こります。減薬の方法は薬の種類、量、服用期間、体調によって異なるため、処方医と計画を相談してください。
西新宿今野クリニックでは、睡眠の状態、生活習慣、持病や使用中の薬を確認し、薬物治療や生活改善について相談いただけます。現在の薬を続けるべきか、副作用や減薬が気になる場合も、お薬手帳と市販薬の名前・成分が分かるものをお持ちください。
受診方法は睡眠外来の診療・受診案内をご確認ください。初診受付サービスなどの案内を掲載しています。治療方法や専門医療機関への相談の必要性は、診察で判断します。
医学情報は2026年9月14日に確認しました。古いガイドラインだけで薬の注意点を判断せず、各製品の現行電子添文・患者向け資料を照合しています。