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パーキンソン病は、手足の震えや動作の遅れ、筋肉のこわばりなどを特徴とする神経疾患で、高齢者を中心に発症します。初期には手の微細な震えや歩行のぎこちなさなど、日常生活での違和感から始まることが多く、進行すると立ち上がりや歩行が困難になり、転倒リスクが高まります。また、便秘や睡眠障害、嗅覚障害などの非運動症状も現れ、生活の質に大きな影響を与えます。本記事では、パーキンソン病の症状や原因、診断方法、治療の選択肢についてわかりやすく解説し、患者さんやご家族が日常生活で工夫できるポイントも紹介します。早期に理解し適切な対応を行うことで、症状の進行を抑え、より快適な生活を維持する手助けとなります。
パーキンソン病は、脳内の黒質という部位にあるドパミン神経細胞が徐々に減少することによって発症する神経変性疾患です。ドパミンは運動の調整に不可欠な神経伝達物質であり、これが不足することで手足の震え(振戦)、動作の遅れ(寡動)、筋のこわばり(固縮)といった典型的な運動症状が現れます。
原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因と環境要因の複合的影響が考えられています。家族内で発症する遺伝性パーキンソン病は少数ですが、特定のLRRK2、PARK2などの遺伝子異常が関与することが知られています。一方、環境要因としては、農薬や化学物質への長期曝露、頭部外傷などが発症リスクを高める可能性が指摘されています。また、加齢も重要な要因で、50歳以降に発症することが多く、加齢に伴う神経細胞の減少や酸化ストレスが影響すると考えられています。
さらに、神経細胞内にα-シヌクレインという異常タンパク質が蓄積することが、神経細胞の機能障害や細胞死を引き起こすメカニズムとして注目されています。この異常たんぱく質の蓄積は、運動症状だけでなく便秘や嗅覚障害などの非運動症状にも関与すると考えられています。
総じて、パーキンソン病は単一の原因ではなく、遺伝、環境、加齢、神経細胞の障害が複合的に作用して発症する疾患であり、進行を遅らせるためには早期の診断と治療が重要です。
パーキンソン病は、主に中高年に発症する神経変性疾患で、症状は大きく運動症状と非運動症状に分けられます。運動症状は診断の中心となる特徴的な症状であり、非運動症状は日常生活の質に大きく影響するため、両方の理解が重要です。
まず、運動症状についてです。代表的な症状は以下の3つにまとめられます。
これらの運動症状は、ドパミン神経の減少によって運動の調整がうまくいかなくなることで生じます。進行すると、姿勢の保持が困難になり、歩行障害や転倒リスクが高まります。
次に、非運動症状です。非運動症状は初期から現れることが多く、診断前の兆候となることもあります。代表的な症状は以下の通りです。
このように、パーキンソン病は運動症状と非運動症状が複合的に現れる疾患です。運動症状は治療の指標となりますが、非運動症状も生活の質に大きく影響するため、両方を評価して治療や生活管理を行うことが重要です。薬物療法やリハビリ、生活習慣の工夫によって症状の進行を抑え、より快適な日常生活を維持することが可能です。
パーキンソン病の診断は、血液検査や画像検査だけで確定できるものではなく、臨床症状の評価が中心となります。まず医師は、患者の運動症状や非運動症状の経過を詳しく聴取します。典型的な運動症状である安静時振戦、筋固縮、寡動、運動緩慢の有無を確認し、左右差や発症時期、進行速度も評価します。
診察では、手足の動きや歩行、立ち上がりや姿勢保持の状態を観察し、仮面様顔貌や腕の振れ、身体のバランスなどもチェックされます。また、非運動症状として便秘、嗅覚低下、睡眠障害、うつ症状などの有無も診断の参考になります。
必要に応じて、画像検査や核医学検査が補助的に用いられます。MRIやCTで脳の構造異常を除外したり、ドパミントランスポーター(DAT)を評価するSPECT検査でドパミン神経の機能低下を確認したりすることがあります。これにより、パーキンソン症候群の他の原因(薬剤性パーキンソニズムや脳血管性障害など)との鑑別が行われます。
また、薬物負荷試験としてドパミン補充療法に対する反応を確認する場合もあります。典型的なパーキンソン病では、これらの薬により運動症状が改善することが診断の補助になります。
総じて、パーキンソン病の診断は臨床症状の観察と経過、必要に応じた補助検査の組み合わせによって行われます。早期に診断することで、症状の進行を抑える治療や生活上の工夫を早く開始でき、患者の生活の質を維持することが可能です。
1. レボドパ(L-ドーパ)
レボドパは、パーキンソン病の代表的な薬で、脳内で不足しているドパミンの前駆体として作用します。ドパミン自体は血液脳関門を通過できませんが、レボドパは通過可能で、脳内でドパミンに変換されることで、運動症状の改善に寄与します。主に安静時振戦、寡動、筋固縮などの症状を軽減する効果があります。
エルドパはパーキンソン病治療の中心で即効性が高い一方、長期使用によりオンオフ現象やジスキネジアなどの運動合併症が現れることがあります。そのため、使用開始時期や量の調整、他薬との併用を工夫しながら、症状改善と副作用管理のバランスを取ることが重要です。
2. ドーパミンアゴニスト
ドパミンアゴニストは、パーキンソン病の治療薬の一つで、脳内のドパミン受容体に直接作用して、ドパミンの働きを模倣する薬です。エルドパと同様に、安静時振戦、寡動、筋固縮などの運動症状を改善しますが、ドパミン前駆体ではないため、長期使用に伴うオンオフ減少やジスキネジアなどの運動合併症が比較的少ないという特徴があります。
代表的な薬には、プラミペキソール、ロピニロール、カベルゴリンなどがあります。軽症者やエルドパとの併用療法で用いられることが多く、単独使用で症状のコントロールを目指す場合もあります。副作用としては、吐き気、低血圧、眠気、むずむず脚症候群や衝動制御障害が報告されるため、使用中は医師の管理が重要です。ドパミンアゴニストは、エルドパと併用することで用量を抑えたり、運動合併症の発症を遅らせる目的でも利用され、パーキンソン病の治療戦略において重要な役割を担います。
3. MAO-B阻害薬
MAO-B阻害薬は、パーキンソン病の治療に用いられる薬で、脳内でドパミンを分解する酵素「モノアミン酸化酵素B(MAO-B)」の働きを抑制することで、ドパミンの作用を持続させます。これにより、安静時振戦、寡動、筋固縮などの運動症状を改善する効果があります。
代表的な薬には、セレギリンやラサギリンがあります。単独で軽症者に用いることもありますが、進行期にはエルドパやドパミンアゴニストとの併用で効果を高めることが一般的です。副作用は比較的少なく、吐き気や頭痛、めまいなどが報告されますが、他の薬との併用による薬物相互作用には注意が必要です。MAO-B阻害薬は、ドパミンの効果を補助的に持続させることで、運動症状の安定化やエルドパの使用量を抑える役割を果たし、パーキンソン病治療の重要な選択肢の一つです。
4. COMT阻害薬
COMT阻害薬は、パーキンソン病治療に用いられる薬で、脳内および末梢でドパミンを分解する酵素「カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)」の働きを阻害します。これにより、エルドパから生成されるドパミンの血中濃度を安定させ、作用時間を延長することができます。
主にエルドパと併用して使用され、オンオフ現症の改善や運動症状の安定化を目的とします。代表的な薬にはエンタカポン、トルカポンがあります。副作用としては、便秘、下痢、吐き気、肝機能障害、尿や汗の色が濃くなることなどがあり、特に肝機能は定期的な検査でモニタリングが必要です。COMT阻害薬は単独では効果が弱く、L-ドパの補助として使うことで、パーキンソン病の運動症状をより安定させ、生活の質を向上させる重要な治療薬です。
5. 抗コリン薬
パーキンソン病の抗コリン薬は、ドパミン不足によって過剰になる神経伝達物質アセチルコリンの働きを抑制し、運動症状のバランスを整える薬です。特に安静時振戦の改善に効果があるとされ、初期の症状や振戦が目立つ場合に使用されることがあります。
代表的な薬にはトリヘキシフェニジルやビペリデンがあります。筋固縮にも一定の効果がある一方で、エルドパやドパミンアゴニストに比べると寡動や姿勢の障害への効果は限定的です。副作用には口渇、便秘、尿閉、めまい、認知機能低下などがあり、特に高齢者では注意が必要です。そのため、抗コリン薬は軽度の振戦が主体で、他の薬剤で十分な効果が得られない場合に限定して使用されることが多く、用量や服用期間を慎重に管理することが重要です。
6. NMDA受容体拮抗薬
パーキンソン病のNMDA受容体拮抗薬は、脳内で過剰に働くグルタミン酸の興奮性神経伝達を抑制することで、運動症状の改善やジスキネジアの軽減を目的とした薬です。特に、長期のエルドパ療法によって生じるオンオフ現症やジスキネジアの管理に用いられます。
代表的な薬はアマンタジンで、ドパミン放出促進作用や抗コリン作用も併せ持ち、運動症状全般の改善に寄与します。服用により、振戦や固縮の軽減、動作の安定化が期待できます。副作用としては、めまい、浮腫、幻覚や不眠などが報告されるため、特に高齢者や認知機能低下がある患者では注意が必要です。NMDA受容体拮抗薬は、エルドパやドパミンアゴニストではコントロールしきれない運動合併症を補助的に改善する役割を果たす重要な治療選択肢です。
抗パーキンソン病薬の選び方は、患者の症状の種類や重症度、年齢、生活状況に応じて決定されます。まず、初期症状が軽度で振戦が主体の場合は、抗コリン薬やMAO-B阻害薬が単独で用いられることがあります。一方、動作の遅れや筋固縮が目立つ場合は、エルドパやドパミンアゴニストが中心となります。L-ドパは即効性が高く運動症状を改善しますが、長期使用でジスキネジアやオンオフ現象が現れることがあるため、比較的若年者ではドパミンアゴニストでエルドパ使用を遅らせる戦略が取られることもあります。
症状が進行して運動合併症が出現した場合は、COMT阻害薬やNMDA受容体拮抗薬を併用してエルドパ効果の安定化やジスキネジアの軽減を図ります。また、非運動症状や副作用のリスクも考慮し、個別に薬剤を調整することが重要です。総じて、抗パーキンソン病薬の選択は、症状の評価、年齢、生活の質、長期的な副作用リスクを総合的に判断して決定されます。
パーキンソン病では、症状の進行に伴い日常生活への支障が増すため、生活面での工夫が重要です。まず、転倒予防が最優先で、室内の段差や滑りやすい場所を整理し、手すりや滑り止めマットを活用することが推奨されます。また、歩行時には杖や歩行補助具を使用することで安全性を高められます。
食事面では、咀嚼や嚥下の困難に備えて、柔らかく切った食材やとろみをつけた食品を選ぶことが有効です。便秘が起こりやすいため、食物繊維や水分の摂取も意識しましょう。
運動習慣も重要で、ストレッチや軽い筋力トレーニング、バランス運動を定期的に行うことで、筋力低下や関節のこわばりを防ぎ、歩行や日常動作の維持につながります。
さらに、薬の服薬管理や症状の記録も生活の質を保つポイントです。服薬時間を守ることで効果を安定させ、オンオフ現象を最小限にできます。睡眠や休息を十分に取り、疲労やストレスを避けることも症状悪化の予防につながります。
これらを組み合わせて生活環境を整えることで、パーキンソン病の症状を和らげ、日常生活の安全性と快適さを維持することが可能です。
監修 医師:今野正裕
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