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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは?症状・検査・治療について

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、発熱、のどの痛み、鼻水、倦怠感などがみられます。症状だけでは一般的な風邪やインフルエンザと確実に区別できません。症状の経過、周囲の流行状況、重症化リスク、必要な検査を合わせて判断します。西新宿で発熱や呼吸器症状がある方は、受診前に発熱外来の案内をご確認ください。

目次

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは

COVID-19は、SARS-CoV-2というウイルスによる急性呼吸器感染症です。無症状や軽症で経過する場合がある一方、高齢者や基礎疾患のある方などでは肺炎や呼吸不全などに進むことがあります。感染後に症状が長く続く罹患後症状がみられる場合もあります。

日本では2023年5月8日から感染症法上の5類感染症に位置づけられています。5類移行前の一律の行動制限や、保健所による濃厚接触者の特定を現在の制度として扱わないことが重要です。

COVID-19の主な症状

  • 発熱、悪寒
  • のどの痛み、咳
  • 鼻水、鼻づまり
  • 倦怠感、頭痛、筋肉痛・関節痛
  • 嗅覚・味覚の変化
  • 吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状

症状の種類や強さには個人差があります。嗅覚障害や味覚障害が現れることはありますが、現在のCOVID-19に必ずみられる特有の症状ではなく、これらがなくても感染を否定できません。

最近のCOVID-19はどんな症状が多い?

流行するウイルスの系統や免疫の状態によって症状の現れ方は変わりますが、発熱、のどの痛み、咳、鼻症状、倦怠感など、一般的な急性呼吸器感染症に似た症状が多くみられます。「高熱なら新型コロナ」「のどが痛ければ新型コロナ」と症状だけで判断することはできません。

風邪・インフルエンザとの違い

風邪インフルエンザ、COVID-19では、発熱、咳、のどの痛み、鼻症状、頭痛、筋肉痛、倦怠感などが重なります。発症の仕方や流行状況が参考になる場合はありますが、症状だけで確実に区別することはできません。診察と必要な検査を組み合わせて評価します。

COVID-19の感染経路

感染者が呼吸、会話、咳、くしゃみなどで放出する、ウイルスを含むさまざまな大きさの粒子を吸い込むことや、粒子が目・鼻・口の粘膜に付着することで感染します。特に人が多い、換気が不十分、長時間過ごす屋内では、空気中の感染性粒子に曝露するリスクが高くなります。

汚染された手指を介した接触感染も起こり得るため手指衛生は大切ですが、物の表面の消毒だけを感染対策の中心にするものではありません。換気、場面に応じたマスク、混雑を避けることなどを組み合わせます。

COVID-19の検査

抗原検査

抗原定性検査は比較的短時間で結果が分かり、現在の外来診療やセルフチェックで広く使われています。市販品を使う場合は、国が承認した「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」の表示がある製品を選び、「研究用」は診断目的に使用しないでください。

PCR検査などの核酸検出検査

PCR検査などはウイルスの遺伝子を検出する検査で、抗原定性検査とは感度や結果が出るまでの時間、利用場面が異なります。PCR検査がすべての外来患者に常に必要、または最も適するとは限りません。

検査時期と偽陰性

発症直後、検体中のウイルス量が少ない場合、採取が適切でない場合などは、感染していても陰性になることがあります。陰性結果だけで感染を完全に否定せず、症状、発症からの日数、接触状況を合わせて判断し、症状が続く場合は再検査や診察を検討します。「発症から一律に何時間経たないと検査できない」というものではありません。

新型コロナと診断されたら

軽症で水分や食事を取れる場合は、自宅で休養し、体調を観察します。同居者と可能な範囲で部屋や過ごす場所を分け、換気、手指衛生、必要に応じたマスク、共用部分での接触への配慮を行います。高齢者や免疫機能が低下した方など、重症化リスクが高い方との接触には特に注意します。

外出を控える目安

現在は法律に基づく一律の外出禁止ではありませんが、厚生労働省は、発症日を0日目として5日間は外出を控えることを推奨しています。5日目にも症状が続く場合は、解熱し、痰やのどの痛みなどの症状が軽快して24時間程度が経過するまで外出を控えることが推奨されます。無症状の場合は検体採取日を0日目として考えます。

発症後10日間程度は感染性ウイルスを排出する可能性があるため、不織布マスクの着用、高齢者などハイリスク者との接触を控えるなど、周囲へうつさない配慮を続けます。職場・学校・施設には個別の規定がある場合も確認してください。

同居家族・周囲への感染対策

5類移行後は、同居家族が一般に保健所から「濃厚接触者」として特定され、法律上の外出自粛を求められる制度ではありません。同居する感染者の発症日を0日として、特に5日間程度は体調に注意し、7日目までは発症する可能性があります。

可能であれば部屋を分ける、世話をする人を限定する、換気する、手を洗う、状況に応じて不織布マスクを使う、高齢者などとの接触を控えるといった対策を行います。家庭内で完全に感染を防げると断定できる方法はありません。

重症化リスクが高い人

高齢者、免疫抑制状態にある方、肥満、慢性呼吸器疾患、心血管疾患、糖尿病、慢性腎臓病などがある方では重症化リスクが高くなる場合があります。妊娠中を含め、年齢、基礎疾患の種類・状態、ワクチン接種歴、現在の症状などから個別に判断します。すべての要因が同程度のリスクを示すわけではありません。

COVID-19の治療

対症療法

軽症では、休養、水分摂取、症状に応じた解熱鎮痛薬や咳・痰への治療などで改善することがあります。脱水、食事が取れない、基礎疾患が悪化するなどの場合は診察が必要です。抗菌薬はCOVID-19ウイルスそのものには効かず、細菌感染の合併が疑われる場合に必要性を判断します。

抗ウイルス薬

重症化リスク、症状の強さ、発症からの日数などに応じて、ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド)、エンシトレルビル(ゾコーバ)、モルヌピラビル(ラゲブリオ)、レムデシビルなどの抗ウイルス薬を検討する場合があります。陽性者全員に抗ウイルス薬が必要なわけではありません。

薬ごとに投与を開始できる時期、対象、腎機能・肝機能に関する条件、妊娠に関する禁忌・注意、併用できない薬が異なります。パキロビッドは薬物相互作用が多く、ゾコーバにも併用禁忌があり、妊娠中または妊娠の可能性がある場合には使用できません。お薬手帳や服薬中の市販薬・サプリメントも提示し、自己判断で服用しないでください。

酸素投与・ステロイドなど

酸素投与が必要な中等症・重症例では、重症度に応じてステロイドやほかの治療が用いられることがあります。一方、酸素投与を必要としない軽症患者に、COVID-19治療目的でステロイドを一律に使用するものではありません。呼吸状態が悪い場合は入院可能な医療機関と連携します。

速やかな医療評価が必要な症状

  • 強い息苦しさ、呼吸困難、急速な呼吸状態の悪化
  • 強い胸痛
  • 意識がぼんやりする、反応が悪い
  • 著しい全身状態の悪化
  • 水分をほとんど摂れない、尿が著しく少ない

このような場合は通常の外来を待たず、救急要請を含めて速やかな医療評価を検討してください。家庭用パルスオキシメーターの数値は参考になりますが、すべての方に必須ではなく、数値だけで緊急性を自己判断しないでください。息苦しさが強い場合は早めの対応が必要です。

COVID-19罹患後症状(いわゆる後遺症・ロングCOVID)

感染後に、倦怠感、息切れ、咳、集中力低下、記憶の問題、睡眠障害、嗅覚・味覚の変化などが続く場合があります。症状の組み合わせや期間には個人差があり、ほかの病気が隠れていないか確認することも重要です。

罹患後症状には未解明な点が多く、すべての症状に共通する確立された単一の治療法があるわけではありません。症状に応じた評価・治療、生活や仕事への段階的な復帰を検討します。咳が長引く場合や息切れが続く場合もご相談ください。

新型コロナワクチンについて

新型コロナワクチンには、感染した場合の入院や死亡などの重症化を予防する効果が報告されています。一方、接種すれば感染を完全に防げるわけではなく、効果や副反応、接種の適否を確認して判断します。

定期接種の対象者、実施時期、使用ワクチンなどは年度により変更されます。固定的な費用や制度をこのページだけで判断せず、最新の公的情報と当院の新型コロナワクチンページをご確認ください。

当院の発熱外来・検査

当院では発熱、咳、のどの痛み、鼻症状、倦怠感などがある方を発熱外来で診察し、症状と経過に応じて新型コロナウイルス抗原検査やインフルエンザ検査を検討します。抗原検査を含め、すべての方へ同じ検査を行うものではありません。

呼吸状態、聴診所見、重症化リスクを確認し、必要に応じて血液検査、胸部レントゲン、肺炎などが疑われる場合のCTを検討します。通常の軽症COVID-19に画像検査を一律に行うものではありません。治療薬の適応や入院・専門診療の必要性を判断し、高次医療機関と連携します。発熱のない症状については内科でもご相談いただけます。

まとめ

COVID-19は風邪やインフルエンザと症状が重なり、発症直後の陰性検査だけでは感染を否定できない場合があります。現在の5類感染症としての外出目安を踏まえながら、重症化リスクと症状に応じて検査・治療を判断します。強い呼吸困難、胸痛、意識状態の悪化、水分摂取困難などがある場合は、速やかな医療評価が必要です。

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