メニュー

HPVワクチン

HPVワクチンについて

HPVワクチンについて ― 将来のがんを防ぐための大切な予防接種

HPVワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐことで、将来起こりうるがんを予防するためのワクチンです。特に子宮頸がんとの関係がよく知られていますが、近年では男女問わず関係する感染症であることが分かってきています。日本では制度の見直しにより、現在は改めてHPVワクチン接種の重要性が注目されています。


HPVとはどんなウイルスか

HPVは、主に性的接触によって感染するウイルスで、非常に身近な感染症です。多くの場合、感染しても自然に排除されますが、一部の型では感染が持続し、長い年月をかけてがんへ進行することがあります。特に子宮頸がんの多くはHPV感染が原因とされており、その他にも、肛門がん、咽頭がん、陰茎がんなど、男女双方に関わるがんとの関連が指摘されています。


HPVワクチンの目的

HPVワクチンの目的は、がんの原因となるHPV感染を未然に防ぐことです。感染してから治療するのではなく、感染そのものを防ぐことで、将来のがん発症リスクを大きく下げることができます。HPVワクチンは、特に感染する前に接種することで高い効果を発揮します。そのため、若い年代での接種が勧められています。


接種の対象と時期

日本では、小学校6年生から高校1年生相当の女子が定期接種の対象となっています。また、過去に接種機会を逃した方を対象に、キャッチアップ接種も行われています。年齢が上がってからでも接種は可能ですが、効果や接種回数が異なる場合があります。男性についても、将来的な感染予防やパートナーを守る観点から、接種の意義が注目されています。


ワクチンの種類

現在、日本で使用されているHPVワクチンには複数の種類があります。中でも9価ワクチンは、より多くのHPV型をカバーし、子宮頸がんの原因の大部分を予防できるとされています。接種回数は年齢やワクチンの種類によって異なり、通常は複数回の接種が必要です。


副反応について

接種後には、注射部位の痛み、腫れ、赤みなどが比較的よくみられます。まれに、発熱や頭痛、だるさなどの症状が出ることもありますが、多くは一時的なものです。過去に話題となった接種後の体調不良については、現在までの研究で、ワクチンとの因果関係は明確には認められていません。接種後に気になる症状がある場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です。


ワクチンと検診の両立が重要

HPVワクチンを接種しても、すべての子宮頸がんを防げるわけではありません。そのため、20歳以降は、定期的な子宮頸がん検診を受けることが重要です。ワクチンと検診を組み合わせることで、予防効果はさらに高まります。


まとめ

HPVワクチンは、将来のがんを防ぐための有効な予防策です。接種について不安や迷いがある場合は、正しい情報をもとに医師と相談し、自分や家族にとって最適な選択をすることが大切です。予防できるがんを減らすために、HPVワクチンを前向きに検討してみましょう。