メニュー

頭痛

頭痛について

頭痛は老若男女が悩まされる疾患だと思います。ここでは外来でよく診る2つの頭痛についてお話します。

「片頭痛とは」

片頭痛は、繰り返し起こる頭痛の一種で、主に頭の片側または両側が脈を打つように痛むのが特徴です。痛みの程度は中等度から強いことが多く、日常生活に支障をきたす場合があります。頭痛は数時間から長いと数日続くことがあります。片頭痛では、頭痛の前や最中に吐き気や嘔吐を伴うことがあります。また、光や音、においに敏感になり、暗く静かな場所で安静にしたくなることが多くみられます。人によっては、頭痛が始まる前に視界がちらつく、ギザギザした光が見える、手足がしびれるといった前兆が現れることもあります。片頭痛の原因は完全には解明されていませんが、脳の血管や神経の働きの変化が関係していると考えられています。睡眠不足や寝過ぎ、精神的なストレス、疲労、天候の変化、女性では月経周期などが誘因となることがあります。治療は、痛みが出たときに使用する鎮痛薬や片頭痛専用の治療薬を用いることが一般的です。また、頭痛の頻度が多い場合には、予防のための内服治療を行うこともあります。症状が続く場合や日常生活に影響が大きい場合には、医療機関を受診することが勧められます。

「緊張型頭痛とは」

緊張型頭痛は、最も頻度の高い頭痛の一つで、頭全体や後頭部、首から肩にかけて締め付けられるような痛みが特徴です。痛みは軽度から中等度であることが多く、拍動性ではなく、持続的に続く傾向があります。日常生活はある程度続けられる場合が多いとされています。この頭痛は、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、同じ姿勢を続けることによる首や肩の筋肉の緊張が関係していると考えられています。また、精神的なストレスや不安、疲労、睡眠不足なども誘因となることがあります。血行不良や筋肉のこりが痛みにつながるとされています。緊張型頭痛では、吐き気や嘔吐を伴うことは少なく、光や音に強く敏感になることもあまりありません。ただし、頭が重い感じや圧迫感、不快感が長く続くことがあります。痛みは数時間で治まることもあれば、数日間続く場合もあります。治療としては、鎮痛薬を適切に使用することが一般的です。また、首や肩のストレッチ、姿勢の改善、適度な運動、十分な休養が症状の軽減に役立ちます。頭痛が頻繁に起こる場合や改善しない場合には、医療機関で相談することが勧められます。

〜番外編〜 薬物乱用性頭痛

また頭痛持ちの患者様で注意していただきたいのが、薬物乱用性頭痛です。
薬物乱用性頭痛とは、頭痛鎮静薬を慢性的に飲み続けることが原因で起きる頭痛です。
一般的に、3ヶ月を超える期間を1ヶ月10回以上鎮静薬を飲むことで、薬物乱用性頭痛になりやすいと言われています。
頭痛薬の使いすぎでこのようなことが起こることもあるので、頭痛の適切な診断と医療機関で診断を受けてください。

当院は頭痛外来を行っておりますので、お気軽にご相談ください。