メニュー

B型肝炎

B型肝炎について

B型肝炎ワクチンについて ― 将来の肝臓病を防ぐための大切な予防接種

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)によって起こる感染症です。感染しても自覚症状がほとんどないことが多く、「知らないうちに感染していた」というケースも少なくありません。しかし、長期間ウイルスが体内に残ると、慢性肝炎や肝硬変、肝がんへ進行する可能性があるため、予防が非常に重要な病気です。その予防の中心となるのが、B型肝炎ワクチンです。


B型肝炎とはどんな病気か

B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。母子感染、医療行為や注射、刺青、性的接触などが主な感染経路です。特に乳幼児期に感染すると、免疫が十分に働かず、ウイルスが体内に残ったまま慢性化しやすいという特徴があります。成人が感染した場合、多くは一過性の急性肝炎として治癒しますが、まれに重症化したり、慢性化したりすることもあります。


なぜワクチンが必要なのか

B型肝炎は、ワクチンで確実に予防できる感染症です。日本では2016年から、B型肝炎ワクチンが乳児の定期接種に導入され、母子感染や乳幼児期の感染は大きく減少しています。一方で、定期接種が始まる前に生まれた世代では、ワクチン未接種の方が多く残っているのが現状です。そのため、大人になってから感染するリスクもゼロではありません。医療・介護従事者や、不特定多数と接する機会がある方では、特に注意が必要です。


ワクチン接種の対象となる方

B型肝炎ワクチンは、以下のような方に接種が勧められます。

  • これまでにB型肝炎ワクチンを接種したことがない方
  • 家族やパートナーがB型肝炎ウイルス保有者の方
  • 医療・介護・保育など、血液や体液に接する可能性がある職業の方
  • 海外渡航を予定している方

抗体検査を行い、免疫が不十分な場合に接種を検討することもあります。


接種方法とスケジュール

B型肝炎ワクチンは、通常3回接種で行われます。一定の間隔をあけて接種することで、しっかりとした免疫を獲得します。接種後に抗体が十分につかない場合には、追加接種を行うこともあります。


副反応について

接種後には、注射部位の痛みや腫れ、赤みがみられることがありますが、多くは軽度で、数日以内に自然に改善します。まれに発熱やだるさが出ることもありますが、重い副反応は非常に少ないとされています。


まとめ

B型肝炎ワクチンは、将来の肝硬変や肝がんを防ぐための重要な予防接種です。自覚症状がないまま進行する病気だからこそ、感染する前の予防が何より大切です。これまで接種の機会がなかった方や、自分が免疫を持っているか分からない方は、一度医療機関で相談してみましょう。B型肝炎ワクチンは、長期的な健康を守るための確かな備えです。