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毎年冬になると流行するインフルエンザは、私たちにとって非常に身近な感染症です。しかし、その症状や治療薬には多くの種類があり、「どの薬を選べばよいのか」「普通の風邪とどう違うのか」など、患者さんから受ける質問は少なくありません。近年は新しい種類の治療薬も登場し、医療現場では選択肢が広がっています。本記事では、インフルエンザの典型的な症状から、現在使われている主な抗インフルエンザ薬の特徴まで、最新情報をわかりやすくまとめて解説します。
インフルエンザは、毎年冬に流行する感染症で、一般的な風邪とは症状の出方や重さがはっきり異なります。最大の特徴は「突然の発症」で、朝は元気だったのに、数時間後には高熱と強いだるさに襲われるといった経過をたどることも珍しくありません。
最も多い症状は38度以上の高熱で、39度から40度に達することもあります。それに伴い、激しい悪寒や寒気、発汗などがみられます。また、全身の強い倦怠感もインフルエンザ特有の症状で、「体が重くて動けない」「立ち上がるのがつらい」と感じる方も少なくありません。さらに、頭痛、筋肉痛、関節痛も目立つ症状です。全身の炎症反応によって、首・背中・腰・足などが広く痛むような感覚が出ます。この点も、のどの痛みや鼻水が中心となる一般的な風邪との大きな違いです。呼吸器症状としては、咳、のどの痛み、鼻水、鼻づまりなどが見られます。ただし、インフルエンザではこうした症状よりも、発熱や全身症状の方が強く出やすいのが特徴です。また、食欲不振や吐き気を伴うこともあります。小児では、腹痛や下痢、嘔吐といった消化器症状が出ることがあり、高熱による熱性けいれんに注意が必要です。高齢者の場合、発熱が目立たず、なんとなく元気がない、食事量が減る、ぼんやりしているといった変化のみで発症することもあります。
このようにインフルエンザは、単なる「かぜ」とは異なり、急激に全身の症状が悪化する感染症です。高熱、強いだるさ、筋肉痛などが急に現れた場合は、早めに医療機関を受診し、検査と治療を受けることが大切です。
インフルエンザは「高熱が出るつらい風邪」と軽く考えられがちですが、実際には重篤な合併症を引き起こすことがあり、特に小児や高齢者、基礎疾患のある方では命に関わることもあります。インフルエンザウイルスは単にのどや鼻だけでなく、全身に炎症反応を起こすため、さまざまな臓器に影響を及ぼす可能性があるのが特徴です。
最も多い合併症は肺炎です。インフルエンザウイルスによるウイルス性肺炎と、気道の防御機能が低下することで起こる細菌性肺炎があります。特に高齢者では肺炎をきっかけに呼吸不全を起こし、入院が必要になるケースも珍しくありません。咳がひどくなる、息切れが出る、痰が増える、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、ただの風邪とは考えず早めの受診が重要です。
小児で注意したいのがインフルエンザ脳症です。急激な高熱に加えて、けいれん、意識障害、異常行動などがみられることがあり、重症の場合は後遺症が残ることもあります。発症から短時間で急速に悪化することがあるため、「様子を見る」ではなく、異変を感じた時点で速やかに医療機関を受診することが必要です。また、心筋炎や心不全の悪化などの心臓合併症もまれに起こります。動悸、胸の痛み、息切れなどが出現した場合は、単なる発熱の影響と自己判断せず、早めに医師の診察を受けることが大切です。
さらに、脱水も見逃せない合併症の一つです。高熱や食欲不振によって水分摂取量が減ると、特に高齢者や乳幼児では重度の脱水に陥りやすくなります。尿量の減少、口の乾き、ぐったりしている様子があれば要注意です。加えて、喘息、糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病といった持病の悪化もよくみられます。インフルエンザにかかることで血糖コントロールが乱れたり、呼吸状態が悪化したりするため、基礎疾患をお持ちの方は早期治療と経過観察が特に重要になります。
このように、インフルエンザは単なる一時的な発熱疾患ではなく、さまざまな合併症を引き起こしうる感染症です。重症化を防ぐためには、ワクチン接種による予防、発症時の早期受診、無理をせず十分な休養をとることが重要です。「いつもと違う」「何かおかしい」と感じたときは、自己判断せず、早めに医療機
インフルエンザ治療薬にはいくつかの種類があり、作用機序(ウイルスをどのように抑えるか)によって分類されます。ここでは、現在よく使われる主要な薬剤の特徴を解説します。
ウイルスが細胞から抜け出して広がるのを防ぐ薬で、最も長く使われている代表的な治療薬です。発症から48時間以内の使用が特に効果的です。
タミフルは通常、1日2回を5日間内服します。症状が軽快しても途中で中止せず、指示どおり飲み切ることが大切です。副作用として、吐き気、腹痛、下痢、まれに異常行動が報告されています。
リレンザは吸入薬で、通常1日2回を5日間使用します。専用器具を使い、息をしっかり吐いてから薬を深く吸い込むことが大切です。副作用として、のどの違和感、咳、声がれがみられることがあります。ぜんそくのある方は気管支けいれんに注意が必要です。
イナビルは吸入薬で、医師の指示された回数を1回で吸入して治療が完了します。吸入前に息を吐き切り、粉薬を深く吸い込むのがポイントです。副作用は比較的少なく、のどの違和感、咳、声がれ、頭痛などがみられることがあります。まれにアレルギー反応が起こることがあります。
ラピアクタは内服薬ではなく、病院で点滴として1回投与する治療薬です。内服や吸入が難しい方や重症例で使用されます。副作用として、下痢、吐き気、肝機能異常、発疹などがみられることがあります。まれにアレルギー反応が起こることがあります。
ゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)は1回内服で治療が完了する抗インフルエンザ薬です。体重に応じて用量が決まっており、発症から48時間以内に服用することが推奨されます。副作用として、下痢、吐き気、頭痛、発疹が報告されており、まれに肝機能異常やアレルギー反応が起こることがあります。
ゾコーバ(エンシトレルビル)は内服薬で、1日1回を3日間連続して服用する抗インフルエンザ薬です。発症から48時間以内の使用が効果的とされています。副作用として、下痢、吐き気、食欲不振、発疹、肝機能異常などが報告されており、まれにアレルギー反応が起こることがあります。
選ぶ薬は、患者さんの年齢、症状、吸入の可否、持病の有無などによって変わります。以下は一般的な使い分けのイメージです。
| 状況 | 推奨薬 |
|---|---|
| とにかく早く治療を終えたい | イナビル、ゾフルーザ |
| 吸入が苦手・飲み込みにくい | ラピアクタ(点滴) |
| 一般的で確実な治療を希望 | タミフル、リレンザ |
| 新しい薬を希望・ウイルス量の早期低下を期待 | ゾコーバ |
| 小児で1回の治療で済ませたい | イナビル(対応年齢あり) |
なお、抗インフルエンザ薬は「熱を下げる薬」ではなく「ウイルスの増殖を抑える薬」です。薬を使用しても1〜2日は熱が続くことがありますが、ウイルスが広がりにくくなり、重症化予防や症状の早期改善が期待できます。
インフルエンザの治療効果を最大限に引き出すためには、「できるだけ早く動くこと」が最も重要です。症状が出てから48時間以内に治療薬を開始することで、ウイルスの増殖を効果的に抑え、発熱期間の短縮や重症化予防が期待できます。そのため、発熱や強い倦怠感、関節痛などが急に出た場合には、「様子を見る」のではなく、早めに医療機関を受診することが大切です。
治療薬を処方された場合は、医師の指示どおりに内服・吸入を行うことが基本です。症状が軽くなったとしても、途中で自己判断により薬を中止すると、ウイルスが十分に抑えきれず、症状の再燃や耐性ウイルスの出現につながる可能性があります。また、吸入薬の場合は、正しい方法で使用しなければ効果が弱くなるため、使用方法をしっかり確認することも大切です。
さらに、十分な休養と睡眠も治療効果を左右します。インフルエンザは全身に強い炎症を起こすため、無理に仕事や家事を続けると回復が遅れるだけでなく、合併症を引き起こすリスクも高まります。発症後はできるだけ安静にし、体を回復に専念させることが必要です。
加えて、水分と栄養の補給も欠かせません。発熱によって体内の水分は失われやすく、脱水状態になると回復が遅れます。のどが渇く前にこまめに水分を取り、食事が難しい場合は消化の良いものや栄養補助食品を活用しましょう。
インフルエンザは急激な発症と強い全身症状が特徴で、適切な治療薬を早めに使用することで重症化を防ぐことができます。抗インフルエンザ薬には複数の種類があり、それぞれに特徴があります。吸入が得意か、早く治療を終わらせたいか、持病はあるかなど、患者さんの状況に合わせて最適な薬を選択することが重要です。
もし発熱や強い倦怠感、関節痛などが突然あらわれた場合は、早めの医療機関受診を検討し、インフルエンザの可能性を考えることが大切です。早期治療と適切な休養により、多くの場合は数日で回復します。毎年の流行に備え、症状と治療薬について正しく理解しておくことで、安心して冬の時期を過ごすことができるでしょう。
監修 医師:今野正裕