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風邪、コロナ、インフルエンザ、症状で見分けつく?発熱で辛かったら発熱外来に行くべきか?

発熱があると、「コロナウイルス感染症(COVID-19)やインフルエンザではないか」と心配になる方は多いと思います。特に秋から冬にかけては、両者が同時に流行する季節でもあり、発熱外来ではこれらの感染症を見分けるための検査が重要になります。どちらの病気も発熱、倦怠感、のどの痛み、咳などの症状が似ているため、症状だけでは区別がつきにくいのが現実です。そのため、正確な診断のためにはウイルスを特定する検査が欠かせません。現在、医療機関では主に「抗原検査」や「PCR検査」が行われており、迅速に結果を確認できる方法も普及しています。最近では、1回の検査でコロナとインフルエンザを同時に調べられるキットも登場しており、発熱外来での診療効率が大きく向上しています。発熱時にどのような検査を受けるべきか、検査の特徴やタイミングの違いを理解しておくことは、早期診断と適切な治療につながります。このブログでは、発熱時に行われるコロナ・インフルエンザの検査方法やその意味について、わかりやすく解説します。

目次

風邪、COVID-19、インフルエンザは症状で見分けがつくのか

風邪、コロナウイルス感染症、インフルエンザはいずれも発熱や喉の痛み、咳、倦怠感などの症状を引き起こします。そのため、症状だけでこれらを見分けるのは非常に難しいのが実情です。特に流行期には複数のウイルスが同時に拡散していることもあり、医師でも症状だけで診断するのは困難です。

一般的に、風邪は症状が比較的軽く、発熱しても37~38度程度で済むことが多いです。喉の痛みや鼻水、咳が中心で、全身の倦怠感はそれほど強くありません。一方で、インフルエンザは突然の高熱(38度以上)、頭痛、筋肉痛、関節痛、強い倦怠感など、全身症状が急速に現れるのが特徴です。発症から数時間でぐったりするほどの強い倦怠感を訴える方も多く、風邪とは明らかに異なる経過をたどります。

コロナ感染症の場合は、発熱や咳、のどの痛みのほか、味覚・嗅覚の異常、長引く咳や倦怠感が特徴とされます。ただし、オミクロン株以降は症状が多様化しており、発熱が軽度だったり、喉の痛みや咳のみで終わる例もあります。そのため、「軽い喉風邪だと思っていたらコロナだった」というケースも少なくありません。

このように、症状には一定の傾向があるものの、重なりが多く個人差も大きいため、症状だけで判断するのは危険です。特に高齢者や基礎疾患のある方では、どの感染症でも重症化するおそれがあるため、自己判断で放置せず、医療機関で検査を受けることが重要です。現在は、1回の検査でコロナとインフルエンザを同時に判定できる迅速検査も普及しています。確定診断を早期につけることで、適切な治療や隔離の判断ができ、周囲への感染拡大を防ぐことにもつながります。

COVID-19は重症化する?(2025年現在)

2025年現在、新型コロナウイルス感染症は、パンデミック当初と比べて重症化のリスクが大幅に低下しています。これは、ワクチンの普及や感染を通じて多くの人が免疫を獲得していること、そしてウイルス自体が変異を重ねる中で重症化しにくい型が主流となっているためです。現在流行しているオミクロン系統の変異株は、感染力が強い一方で、重症化率や致死率は初期のデルタ株やアルファ株と比べて明らかに低いことが確認されています。

ただし、すべての人にとって安心というわけではありません。高齢者や基礎疾患のある方、免疫抑制状態にある方では、依然として重症化するリスクがあります。特に糖尿病、心疾患、慢性肺疾患、腎疾患などを持つ人は、肺炎や呼吸不全に至るケースもあるため注意が必要です。また、ワクチンの効果は時間とともに減弱するため、最新の株に対応した追加接種を受けることが推奨されています。

一方で、若年者や健康な成人では、多くの場合が軽症で経過します。発熱や喉の痛み、倦怠感など、いわゆる風邪に似た症状で済むケースがほとんどです。入院が必要になることは稀であり、自宅療養で回復する人が大多数を占めています。

つまり、2025年の今もコロナは完全に無害ではないものの、社会全体としては「重症化しにくい感染症」へと変化してきています。これからも重症化を防ぐためには、ワクチン接種、体調不良時の早めの受診、そして基礎疾患の管理が重要です。

発熱時、コロナ・インフルエンザの検査をする意義について説明します。

発熱したときに「コロナかインフルエンザか、あるいはただの風邪か」を判断するのは、症状だけでは非常に難しいのが現実です。どちらの感染症も発熱、喉の痛み、咳、倦怠感などの共通する症状を示すため、見た目や体感だけでは区別がつかないことが多いのです。そのため、医療現場ではコロナウイルスやインフルエンザウイルスの迅速検査を行い、原因を特定することが非常に重要となっています。

まず、検査を行う最大の意義は「適切な治療につなげるため」です。インフルエンザであれば、発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を使用することで症状の軽減や合併症の予防が可能です。一方で、新型コロナウイルス感染症に対しては、ゾコーバなどの抗ウイルス薬や、重症化リスクが高い人へのラゲブリオ、パキロビッドといった治療薬の使用が検討されます。正確な診断がなければ、こうした治療を適切なタイミングで行うことができません。

次に、「感染拡大を防ぐ」という観点からも検査は重要です。コロナウイルスとインフルエンザはいずれも人から人へと感染する疾患であり、診断がつかないまま通勤・通学・外出を続けると、周囲に感染を広げる危険があります。特にコロナは感染力が強く、症状の軽い人でも他者にうつす可能性があるため、早期の検査と隔離対応が求められます。診断が確定することで、職場や学校での対応(出勤停止期間など)も明確になります。

また、医療機関や高齢者施設などでは、感染源を早く特定することが集団感染防止につながります。コロナやインフルエンザの検査結果が早期に判明すれば、適切なゾーニングや防護体制を取ることができ、医療提供体制を守ることにも直結します。

さらに、コロナとインフルエンザでは「公費や保険の適用」「登校・出勤の基準」も異なります。診断結果によって療養期間や届け出の必要性が変わるため、検査を受けて正しい情報に基づいて行動することが社会的にも重要です。

そして、もう一つの意義は「安心のため」です。発熱があった場合、「もしかしてコロナかもしれない」という不安を抱えたまま生活を続けるのは大きなストレスです。検査を受けて原因が明らかになることで、治療や療養の方向性が定まり、心理的にも落ち着いて過ごすことができます。

現在では、同時に新型コロナとインフルエンザを検出できる「同時抗原検査キット」も普及しており、短時間で診断がつけられるようになりました。検査の精度も高まり、鼻ぬぐい液や唾液などを用いた簡便な方法で結果が出るため、以前より受けやすくなっています。

まとめると、発熱時にコロナ・インフルエンザの検査を行う意義は、①治療方針を早期に決める、②感染拡大を防止する、③社会的な対応を明確にする、④安心を得る――という4つの点にあります。自己判断に頼らず、早めに医療機関で検査を受けることが、自身の健康だけでなく周囲を守る第一歩となります。

まとめ

発熱したとき、症状だけでコロナやインフルエンザ、あるいは単なる風邪を見分けることは困難です。そのため、医療機関で検査を受けて原因を特定することが非常に重要です。検査を行うことで、まず適切な治療につなげることができます。インフルエンザであれば発症早期に抗インフルエンザ薬を使用することで症状の軽減が期待でき、コロナであれば重症化リスクに応じて抗ウイルス薬の使用が検討されます。また、検査結果が明確になることで、職場や学校での対応方針も立てやすくなり、周囲への感染拡大を防ぐことができます。

現在では、コロナとインフルエンザを同時に検出できる検査も普及しており、短時間で診断が可能です。正確な診断は治療方針の決定だけでなく、安心して療養するためにも大切です。発熱がある際は自己判断で様子を見ず、早めに医療機関を受診して検査を受けることが、重症化予防と感染拡大防止の両面で最も重要な行動といえるでしょう。

監修 医師:今野正裕

新宿、西新宿の内科、発熱外来、脳神経内科、整形外科は西新宿今野クリニックへ。予約はこちら

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