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首のしこり

首のしこりについて|原因や受診の目安を内科医が解説

首にしこりを見つけると、「がんではないか」「放っておいて大丈夫なのだろうか」と不安になる方は少なくありません。実際には、首のしこりの多くは風邪などの感染症によるリンパ節の腫れで、自然に改善することもあります。一方で、中には甲状腺の病気や悪性腫瘍などが原因となっている場合もあり、しこりの性質や経過によっては詳しい検査が必要になることがあります。今回は、首のしこりの主な原因や受診の目安についてご紹介します。

目次

首のしこりの原因はさまざまです

首にはリンパ節や甲状腺、唾液腺、筋肉、血管など多くの組織があります。そのため、「首のしこり」といっても原因は一つではありません。

よくみられる原因としては、

  • リンパ節の腫れ
  • 甲状腺の病気
  • 唾液腺の病気
  • 粉瘤(アテローム)
  • 脂肪腫
  • 悪性腫瘍

などがあります。

最も多いのはリンパ節の腫れ

首のしこりで最も多い原因はリンパ節の腫れです。リンパ節は体内に侵入した細菌やウイルスと戦う役割があり、

  • 風邪
  • 扁桃炎
  • 歯や歯ぐきの炎症
  • 副鼻腔炎

などでも腫れることがあります。感染症が原因の場合は、

  • 押すと痛い
  • 数日から数週間で小さくなる
  • 発熱やのどの痛みを伴う

といった特徴があります。

甲状腺の病気

首の前側、のどぼとけの少し下にしこりを感じる場合は、甲状腺が原因のことがあります。

代表的な病気には、

  • 甲状腺のう胞
  • 良性腫瘍
  • バセドウ病
  • 橋本病
  • 甲状腺がん

などがあります。

甲状腺の病気では、

  • 動悸
  • 疲れやすい
  • 体重の変化
  • 暑がり・寒がり

などの症状を伴うこともあります。

粉瘤(アテローム)

皮膚のすぐ下にできる良性のしこりです。皮脂や古い角質が袋状にたまり、徐々に大きくなります。炎症を起こすと、

  • 赤くなる
  • 強く痛む
  • 膿が出る

ことがあります。

唾液腺の病気

耳の下やあごの下にしこりを感じる場合には、唾液腺が腫れていることがあります。唾液腺炎や唾石症では、

  • 食事のときに痛む
  • 腫れたり引いたりする

といった症状がみられることがあります。

悪性腫瘍の可能性

首のしこりの多くは良性ですが、悪性腫瘍が原因となることもあります。例えば、

  • リンパ腫
  • 甲状腺がん
  • 頭頸部がん
  • 他の臓器からの転移

などです。

ただし、「首にしこりがある=がん」というわけではありません。必要以上に心配する必要はありませんが、長期間続く場合には一度診察を受けることをおすすめします。

このようなしこりは受診をおすすめします

次のような場合には、早めに医療機関へご相談ください。

  • 2~4週間以上しこりが残っている
  • 徐々に大きくなっている
  • 硬くて動かない
  • 痛みがないまま大きくなってきた
  • 発熱や寝汗、体重減少を伴う
  • 飲み込みにくさや声のかすれがある

このような場合には、詳しい検査が必要になることがあります。

どのような検査をするの?

まずは診察で、

  • いつからあるのか
  • 大きさは変化しているか
  • 痛みがあるか
  • 風邪症状があったか

などを確認します。必要に応じて、

  • 血液検査
  • 超音波(エコー)検査
  • CT検査
  • MRI検査

などを行います。さらに専門的な検査が必要な場合には、耳鼻咽喉科や甲状腺専門医療機関などをご紹介します。

様子を見てもよいことはありますか?

風邪をひいた後にできた小さなリンパ節の腫れで、徐々に小さくなっている場合には経過観察となることもあります。ただし、「様子を見よう」と思って何か月も放置することはおすすめできません。少しでも気になる場合には、一度診察を受けることで安心につながります。

首のしこりに気付いたらご相談ください

首のしこりの原因は、リンパ節の腫れのような心配の少ないものから、専門的な治療が必要な病気までさまざまです。自己判断だけでは原因を見分けることは難しいため、しこりが続く場合や大きくなっている場合には、早めの受診をおすすめします。当院では首のしこりについて丁寧に診察し、必要に応じて血液検査や超音波検査、専門医療機関へのご紹介を行っています。「このくらいで受診してもいいのかな」と迷われる場合でも、お気軽にご相談ください。

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