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睡眠中の手足がぴくつく!何かの病気?

睡眠中の手足のぴくつきについて

眠っている最中に手足がぴくっと動く、家族から「寝ているときに足が動いている」と指摘された、このような経験をしたことがある方は少なくありません。睡眠中の手足のぴくつきは、必ずしも病気とは限らず、生理的な現象として起こることも多い一方で、背景に病気が隠れている場合もあります。よくみられるのが、入眠時に体がびくっと動く現象です。これは「入眠時ジャーク」と呼ばれ、眠りに入る直前に筋肉が一瞬収縮するもので、健康な人にも起こります。疲労やストレス、カフェインの摂取、睡眠不足などが誘因となることがあり、基本的には治療を必要としません。

一方、睡眠中に繰り返し足が動く場合には、「周期性四肢運動障害」が考えられます。これは、睡眠中に無意識のうちに足が規則的に動く状態で、本人に自覚がないことも多いのが特徴です。動き自体は軽くても、睡眠が分断されることで、日中の眠気や疲労感につながることがあります。また、寝る前や夜間に足の不快感が強くなり、動かさずにいられない場合は、「むずむず脚症候群」が関係している可能性があります。この病気では、じっとしていると症状が悪化し、動かすと一時的に楽になるという特徴があります。睡眠の質が低下し、慢性的な不眠の原因となることもあります。睡眠中のぴくつきは、神経や筋肉の病気と関連することもあります。パーキンソン病などの神経疾患や、末梢神経障害、鉄欠乏、腎機能障害などが背景にある場合もあり、症状が強い場合や徐々に悪化している場合には注意が必要です。

受診の目安としては、ぴくつきが頻繁に起こる、家族から動きが多いと指摘される、十分に寝ているはずなのに日中の眠気が強い、足の違和感やしびれを伴う、といった場合が挙げられます。このような症状が続く場合は、医療機関での相談が勧められます。診療科としては、脳神経内科が睡眠中の異常な運動や神経の病気を専門的に診る科となります。必要に応じて、血液検査や神経学的診察、睡眠検査などを行い、原因を評価します。原因が明らかになれば、生活指導や薬物療法によって症状の改善が期待できます。睡眠中の手足のぴくつきは、よくある現象である一方、睡眠の質や健康状態を反映している場合もあります。気になる症状が続く場合は、自己判断せず、早めに専門医へ相談することが大切です。

睡眠中に手足や体がぴくっと動くことは、多くの人にみられる現象です。多くの場合は生理的な反応で心配はいりませんが、中には重大な病気が隠れていることもあります。ここでは、睡眠中のぴくつきと関連する注意すべき疾患について解説します。


てんかん(睡眠関連発作)

睡眠中のぴくつきで最も注意が必要なのが、てんかんです。てんかん発作は覚醒時だけでなく、睡眠中にも起こることがあります。発作性に体が大きく動く、同じ動きを繰り返す、左右差があるといった特徴がみられることがあります。舌を噛む、失禁を伴う、起床後に強い疲労感や頭痛がある場合は注意が必要です。


脳の病気(脳腫瘍・脳血管障害)

脳腫瘍や脳出血、脳梗塞などの脳疾患が背景にあり、睡眠中の異常な動きとして現れることがあります。特に、今までなかった症状が急に出現した場合や、動きとともに意識障害や片側の麻痺を伴う場合は、早急な評価が必要です。


レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害は、夢の内容に合わせて体を大きく動かしてしまう病気です。手足のぴくつきだけでなく、叫ぶ、殴る、蹴るといった激しい動きがみられることがあります。この病気は、パーキンソン病などの神経変性疾患と関連することがあり、注意が必要です。


神経筋疾患・脊髄疾患

まれではありますが、神経や筋肉、脊髄の病気が原因で、睡眠中の異常な筋活動が起こることがあります。日中の筋力低下やしびれ、歩行障害を伴う場合は、単なる睡眠中のぴくつきではない可能性があります。


以下のような場合は、医療機関への相談が勧められます。

  • 睡眠中の動きが激しい、または頻回に起こる
  • 起床後の疲労感や日中の眠気が強い
  • 意識障害、けいれん、左右差のある動きがある
  • 日中の神経症状を伴う

「寝ている間に手足がぴくつくけれど、何か検査は必要なの?」
このような疑問を持つ方は少なくありません。睡眠中のぴくつきは多くの場合は心配のいらない現象ですが、症状や頻度によっては検査が必要になることもあります。

まず最初に行われるのが問診です。いつ頃から始まったのか、どのくらいの頻度で起こるのか、動きは強いのか、日中の眠気やしびれ、筋力低下がないかなどを詳しく確認します。ご家族が気づいた様子や、可能であれば動画があると診断の助けになります。次に行われるのが神経学的診察です。筋力や感覚、反射、歩き方などを確認し、脳や神経の病気が隠れていないかを評価します。日中にも神経症状があるかどうかは、重要な判断材料になります。

必要に応じて血液検査も行われます。貧血や鉄不足、甲状腺の異常、電解質異常などは、睡眠中の異常な動きと関係することがあります。むずむず脚症候群や周期性四肢運動障害が疑われる場合には、特に重要な検査です。てんかんが疑われる場合には、脳波検査が行われます。脳の電気活動を記録し、発作につながる異常がないかを調べます。睡眠中や睡眠不足の状態で検査を行うこともあります。また、脳の病気を調べるためにMRIやCT検査が行われることもあります。脳腫瘍や脳血管障害など、構造的な異常がないかを確認します。さらに、睡眠中の状態を詳しく調べるために、睡眠ポリグラフ検査が行われることもあります。脳波や筋電図、呼吸などを同時に測定し、睡眠中の異常な動きを正確に評価します。睡眠中のぴくつきが気になる場合は、脳神経内科や睡眠外来で相談することで、必要な検査を受け、安心につなげることができます。

睡眠中の手足や体のぴくつきは、多くの人にみられる現象であり、必ずしも病気を意味するものではありません。入眠時に一時的に起こるぴくつきや、疲労やストレスに関連した軽い動きであれば、特別な治療を必要としない場合がほとんどです。しかし、睡眠中のぴくつきが頻回に起こる、動きが大きい、家族から異常を指摘されるといった場合には注意が必要です。中には、てんかんや脳疾患、レム睡眠行動障害など、重大な病気が背景にあることもあります。特に、意識障害を伴う動きや、左右差のあるけいれん、起床後の強い疲労感がある場合は、早めの評価が重要です。また、日中のしびれや筋力低下などの神経症状を伴う場合も、単なる睡眠中のぴくつきとは言い切れません。睡眠は健康を支える重要な要素です。気になる症状が続く場合や不安がある場合は、自己判断せず、脳神経内科や睡眠専門外来を受診し、専門的な診療を受けることが大切です。早期の相談が、安心と適切な対応につながります。

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