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緊張型頭痛とは?症状・片頭痛との違い・治し方を解説

緊張型頭痛は、頭を締め付けられるような圧迫感がみられる一次性頭痛です。多くは軽度から中等度で、歩行や階段昇降などの日常動作では悪化しにくいとされます。ただし、肩こりやストレスだけで診断できるものではなく、片頭痛との併存や、別の病気による頭痛もあります。毎日続く、症状が変化した、鎮痛薬を使う日が増えた場合は医療機関へ相談してください。

目次

緊張型頭痛とは

緊張型頭痛は、片頭痛と並んでよくみられる一次性頭痛です。「緊張性頭痛」と呼ばれることもありますが、本記事では国際頭痛分類で用いられる「緊張型頭痛」に表記を統一します。

緊張型頭痛に特有の検査所見があるわけではありません。痛みの特徴、頻度、持続時間、随伴症状を確認し、必要に応じて危険な二次性頭痛を除外して診断します。

緊張型頭痛の主な症状

  • 頭を締め付けられる、圧迫されるような非拍動性の痛み
  • 両側に現れることが多い
  • 軽度から中等度のことが多い
  • 歩行や階段昇降などの日常動作では悪化しにくい
  • 30分程度から数日続く場合がある

首や肩のこり、頭の周囲を押したときの痛みを伴う場合もあります。ただし、肩こりがあるだけで緊張型頭痛とは判断できません。典型的には強い吐き気・嘔吐を伴いませんが、症状だけを二者択一で当てはめることはできません。

緊張型頭痛が起こる背景・誘因

緊張型頭痛の仕組みは一つではありません。反復性では頭頸部周囲の痛みに対する感受性など末梢の仕組み、慢性では中枢神経系における痛みの処理変化など、複数の要因が関係すると考えられています。

長時間の同一姿勢、睡眠不足、疲労、心理的負担、眼を使う作業などが症状と関連することはありますが、「姿勢が悪い」「ストレスがある」「筋肉が硬い」ことだけを原因とは断定できません。自分に繰り返し関係する状況は頭痛ダイアリーに記録すると診察に役立ちます。

緊張型頭痛と片頭痛の違い

緊張型頭痛では、両側性、圧迫・締め付け感、軽度から中等度、日常動作で悪化しにくいといった特徴がみられます。片頭痛では、拍動性、中等度から重度、日常動作での悪化、吐き気、光・音への過敏などがみられることがあります。

ただし、片頭痛でも両側性・非拍動性の場合があり、緊張型頭痛でも光または音への過敏を一つ伴うことがあります。両者が同じ患者さんに併存する場合もあるため、比較表や一つの症状だけでは自己診断できません。片頭痛薬については片頭痛の治療薬コラムをご確認ください。

反復性緊張型頭痛と慢性緊張型頭痛

緊張型頭痛は、頭痛が起こる頻度によって反復性と慢性に分類されます。反復性は平均して月15日未満で、さらに稀発反復性と頻発反復性に分けられます。慢性緊張型頭痛は、平均して月15日以上の頭痛が3ヵ月を超えて続く場合に検討されます。

日数だけで診断するものではなく、痛みの性状や随伴症状など国際頭痛分類のほかの条件も満たす必要があります。毎日のように頭痛がある場合は、片頭痛の慢性化や薬剤の使用過多による頭痛、二次性頭痛なども含めて評価します。

緊張型頭痛の診断・検査

診断では、いつ始まったか、痛む場所と性質、頻度、持続時間、日常動作との関係、吐き気や光・音過敏、服薬日数などを確認します。身体診察・神経学的診察では、意識、眼球運動、筋力、感覚、反射などを評価し、二次性頭痛を疑う所見がないか確認します。

典型的な緊張型頭痛の方全員にCT・MRIが必要なわけではありません。突然の発症、頭痛の性質の変化、神経学的異常などから二次性頭痛が疑われる場合に、画像検査や血液検査の必要性を判断します。

緊張型頭痛の治療

治療は頭痛の頻度、生活への影響、併存する病気、使用中の薬などに応じて選びます。原因を一つに決めつけず、発作時治療、頻回・慢性の場合の治療、日常生活の調整を組み合わせます。

発作時の薬物療法

発作時には、アセトアミノフェンやNSAIDsなどの鎮痛薬を検討する場合があります。ただし、年齢、妊娠、胃腸障害、腎機能、喘息、併用薬などによって適さない薬があります。市販薬を含め、個別の服用量や回数は添付文書・処方指示に従い、自己判断で増量や重複使用をしないでください。

頻回・慢性の場合の治療

頻回・慢性で生活への支障が大きい場合は、予防治療を検討することがあります。アミトリプチリンなどが選択肢になる場合がありますが、国内での適応、眠気、口渇、便秘、心疾患などを含む患者背景を確認した個別判断が必要です。

筋弛緩薬、抗不安薬、ビタミンB群を緊張型頭痛の標準治療として一律に推奨するものではありません。依存、眠気、転倒などが問題になる薬もあるため、薬剤の開始・変更・中止は医師と相談します。

薬剤の使用過多による頭痛への注意

鎮痛薬などの急性期治療薬を頻繁に使用すると、頭痛が慢性化する「薬剤の使用過多による頭痛」が起こる場合があります。薬剤の種類によって診断基準となる使用日数が異なり、単純な回数だけでは自己診断できません。

鎮痛薬を使う日が増えた、以前より効きにくい、ほぼ毎日頭痛がある場合は、頭痛日と服薬日を記録して受診してください。該当すると思っても自己判断で薬を一斉に中止せず、治療計画を相談します。

自分でできる対策

長時間同じ姿勢を続けない、作業の合間に休憩する、睡眠時間を整える、無理のない有酸素運動やストレッチを行うことが役立つ場合があります。入浴や温熱で楽になる方もいますが、効果には個人差があります。

首を強くひねる、痛みを我慢して伸ばすなどの無理な運動は避け、悪化する場合は中止してください。ストレス対策も選択肢ですが、心理的負担だけが原因という意味ではありません。

緊張型頭痛で病院を受診する目安

  • 頭痛が繰り返し、仕事・家事・睡眠へ影響している
  • 毎日または頻繁に頭痛がある
  • 市販の鎮痛薬を使う日が増えている
  • これまでと痛み方や頻度が変わった
  • 診断が明確でなく、片頭痛などとの区別が難しい

症状が続く場合は、緊張型頭痛と自己判断せず受診してください。頭痛全般の原因と受診判断は頭痛症状ページでも解説しています。

通常外来を待たず緊急対応を検討する症状

  • 突然発症した非常に強い頭痛、今まで経験したことのない頭痛
  • 片側の麻痺・しびれ、顔のゆがみ、ろれつ困難、言葉が出ない
  • 意識障害、けいれん
  • 発熱と首の強い痛み・硬さを伴う
  • 頭部外傷後に現れた、または悪化する頭痛
  • 急速に悪化する頭痛、繰り返す嘔吐を伴う頭痛

これらは脳血管疾患や髄膜炎などでも起こります。肩こりや緊張型頭痛と決めつけず、救急要請を含む緊急評価を検討してください。

緊張型頭痛は何科を受診する?

繰り返す頭痛、診断が明確でない頭痛は、脳神経内科や頭痛外来が相談先になります。軽い症状では、まずかかりつけの内科へ相談する方法もあります。突然の激しい頭痛や神経症状がある場合は通常外来を待たず、救急医療を優先します。

当院で行う診察・検査

当院の脳神経内科頭痛外来では、頭痛の経過、随伴症状、服薬状況を確認し、神経学的診察を行います。症状や診察所見から二次性頭痛が疑われる場合は、必要に応じてCT・MRIなどを検討します。全員へ一律に画像検査を行うものではありません。

院内検査については設備紹介、所在地はアクセスをご確認ください。入院や専門的な治療が必要な場合は、対応可能な医療機関と連携します。

まとめ

緊張型頭痛では、締め付けるような非拍動性の痛みがみられますが、肩こりやストレスだけで診断することはできません。片頭痛との併存や薬剤の使用過多、二次性頭痛も考慮します。頭痛が毎日続く、市販薬を使う日が増えた、症状が変化した場合は、自己判断で薬を増やさず頭痛外来へご相談ください。

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