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西新宿今野クリニック・内科・発熱外来・脳神経内科・整形外科

なぜ今、百日咳が流行?大人の感染急増の理由と、咳が止まらない時の対処法|西新宿今野クリニック

百日咳は、初めは風邪に似ていても、発作性の咳が長く続くことがある細菌感染症です。大人やワクチン接種者では典型的な音が出ない場合があり、乳児では咳より無呼吸や哺乳不良が目立つことがあります。長引く咳は百日咳以外にも原因があるため、症状・接触歴・発症時期と検査を合わせて判断します。

百日咳とは

百日咳菌(Bordetella pertussis)による急性の気道感染症です。「百日」は咳が必ず100日続く意味ではありません。感染後やワクチン接種後の免疫は時間とともに低下するため、接種歴があっても感染することがあります。

なぜ百日咳が流行しているのか

国立健康危機管理研究機構(JIHS)によると、2025年第1~44週には届出基準に合う症例が83,793例となり、2024年同時期を大きく上回りました。一方、2026年第34週(8月17~23日)の速報は週66例、年初からの累計4,144例です。速報値は後日修正されることがあり、2025年の急増を根拠に2026年も同じ規模の流行が続くとは断定できません。

背景には、接種・感染後の免疫低下、成人や思春期で典型症状が乏しく気づかれにくいこと、家庭・学校・職場での伝播、検査・届出体制や受診行動の変化などが重なります。百日咳の流行時期は、年や地域によって異なり、一律には決められません。

大人と子どもの症状

初期は鼻水、軽い咳など風邪に似て、発熱はないか軽い場合が多いものの、発熱の有無だけでは否定できません。その後、連続する発作性の咳、咳の後に息を吸うときの笛声(whoop)、咳込み後の嘔吐などが現れ、咳が数週間以上続くことがあります。成人・思春期・接種者ではwhoopがないことも多く、音の有無だけで診断できません。

乳児で注意すべき症状

乳児では激しい咳が目立たず、無呼吸、唇や顔色が青くなる、哺乳不良、ぐったりするなどで現れる場合があります。低月齢ほど重症化しやすいため、反復する咳や呼吸異常があれば早めの小児科評価が必要です。

感染経路・潜伏期間・感染しやすい時期

主に感染者の咳やくしゃみなどの呼吸器分泌物を介して広がります。潜伏期間は一般に7~10日程度ですが、より短い・長い場合があります。感染性は風邪に似たカタル期に強く、咳発作が続く時期には徐々に低下します。適切な抗菌薬開始後は感染性が低下しますが、診断日や治療開始日だけから隔離期間を自己判断せず、医師や所属先へ確認してください。

百日咳の検査

鼻咽頭検体を用いる核酸検出検査、培養、血清抗体検査などがあり、発症からの期間で適した方法が異なります。抗菌薬開始後や時間が経過した後は検出しにくい場合があり、陰性でも採取時期・検体条件によって完全には否定できません。症状、接触歴、流行状況と合わせて総合判断します。当院で対応できない検査が必要な場合は、対応可能な医療機関への紹介を検討します。

抗菌薬治療と治療開始時期

早期治療では症状軽減が期待される場合がありますが、咳発作期以降は抗菌薬を始めても咳がすぐ治まらないことがあります。治療には周囲への感染拡大を抑える目的もあります。マクロライド系抗菌薬などを、年齢、妊娠、併用薬、副作用、地域の耐性状況を考慮して選びます。

国内ではマクロライド耐性百日咳菌が報告され、2025年第3四半期に検査された371検体の79.5%で耐性に関連する変異が検出されたとのJIHS報告があります。これは全患者の耐性率を直接示す調査ではありませんが、「服用すれば必ず治る」とは言えません。抗菌薬を自己判断で使用・中止・変更せず、家族の余り薬も使わないでください。咳止めだけでは百日咳菌の治療になりません。

家族・接触者への対応

家庭内、とくに乳児へ広げないことが重要です。同居家族全員へ一律に予防的抗菌薬を使うのではなく、乳児、妊婦、重症化リスクの高い人、その人と接触する人などを考慮して医師・保健所が判断します。家族が自己判断で服用せず、乳児と接触する可能性がある場合は早めに相談してください。

登園・登校・出勤の目安

学校保健安全法施行規則の出席停止基準は「特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで」です。ただし、耐性菌を含む病状や医師の判断が関係します。保育園、学校、職場では扱いが異なるため、日数だけで自己判断せず、医師、園・学校、勤務先へ確認してください。

日本におけるワクチン

日本の乳幼児定期接種では、2024年度以降は原則として5種混合(DPT-IPV-Hib)を用い、生後2~7か月を標準に初回3回、初回終了後6~18か月を標準に追加1回を行います。すでに別の混合ワクチンで開始した場合などは、自治体と接種医へ確認してください。11~12歳頃の定期接種はDTで、百日咳成分を含みません。

就学前・成人・妊婦へのDPT追加接種は検討・任意接種の位置づけで、全国一律の定期接種ではありません。海外のTdapは日本では未承認です。国内DPTは成人にも使用できますが、妊娠中を含め、必要性、時期、安全性、接種可能施設を医師へ確認してください。当院での実施を保証する案内ではありません。一般的な案内はワクチンページをご覧ください。

咳が止まらないときに考えるほかの病気

長引く咳をすべて百日咳と自己診断することはできません。

原因手がかりの例
風邪の後の咳感染後に咳だけが残る
咳喘息・気管支喘息夜間・早朝、運動や冷気で悪化
COVID-19・インフルエンザ発熱、咽頭痛、倦怠感など。症状だけで区別困難
マイコプラズマ感染症・肺炎発熱、息苦しさ、胸部所見など
逆流性食道炎胸やけ、食後・臥床時の咳
薬剤性降圧薬などの開始後に持続する咳

コロナ・インフルエンザ検査の時期と注意点もご確認ください。

咳が止まらないときの受診先

長引く咳や発作性の咳は西新宿の内科で相談できます。咳、発熱、咽頭痛など感染症症状がある方は、来院前に新宿・西新宿の発熱外来の受診案内をご確認ください。年齢・症状により小児科や救急医療機関、専門医療機関をご案内する場合があります。すべての百日咳検査や入院治療を当院で完結できるという意味ではありません。

救急受診の目安

無呼吸、唇や顔色が青い、強い呼吸困難、意識状態の悪化、けいれん、水分やミルクを摂れない、ぐったりしている、乳児の反復する咳発作・呼吸異常では119番通報を検討してください。成人でも胸痛、強い息苦しさ、意識障害、血痰は速やかな評価が必要です。迷う場合は地域の救急相談を利用してください。

よくある質問

大人の百日咳にはどのような症状がありますか?

長引く発作性の咳や咳込み後の嘔吐がみられますが、典型的なwhoopがない場合もあります。

百日咳の検査はいつ受ければよいですか?

検査ごとに適した時期が違うため、咳の開始日を伝えて医師と相談してください。陰性だけで完全には否定できません。

抗菌薬を飲めば咳はすぐに止まりますか?

咳発作期以降ではすぐ改善せず、数週間続く場合があります。感染拡大を抑えることも治療目的です。

百日咳になったら仕事や学校はいつから行けますか?

学校には法令上の基準がありますが、医師と園・学校・勤務先へ確認し、日数だけで判断しないでください。

家族に乳児がいる場合はどうすればよいですか?

乳児との接触を避け、早めに医療機関へ相談してください。家族が余った抗菌薬を自己判断で飲んではいけません。

まとめ

百日咳は大人では典型症状が乏しく、乳児では無呼吸などで重症化することがあります。症状だけで決めつけず、適切な時期の検査と治療、家族への感染対策を相談してください。当院の院内設備、西新宿駅から徒歩3分のアクセスもご確認いただけます。

参考資料

咳や発熱について受診をご希望の方へ

咳が続く方は内科の診療案内、発熱や感染症が疑われる方は発熱外来の受診案内をご確認ください。診察を通じて症状に応じた検査や対応を検討します。強い息苦しさや意識の異常がある場合は、Web受付を待たず救急要請を検討してください。

西新宿今野クリニックは西新宿駅から徒歩3分です。初診受付は診療終了30分前までです。診療時間・アクセスをご確認のうえお越しください。

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