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初診の方とリハビリの方は、診療終了30分前までの受付となります。
【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2・第4土曜日は休診
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「急に目の前がぐるぐる回る」「立ち上がると体がふらつく」「歩くとまっすぐ進めない」――このような“めまい”の症状を経験したことがある方は少なくありません。めまいは日常診療で非常によくみられる症状ですが、その原因は一つではなく、良性のものから早急な対応が必要な病気まで幅広く存在します。そのため、「耳の病気なのか、それとも脳の病気なのか」と不安を感じて受診される方も多いのが実情です。めまいの多くは内耳の異常によるもので、命に関わることは少ないとされています。しかし一方で、脳梗塞や脳出血など、脳の病気が原因となってめまいが出現することもあり、見逃してはいけないケースもあります。症状だけで自己判断することは難しく、経過や他の症状を含めて慎重に見極める必要があります。本記事では、内科・脳神経内科の立場から、「耳が原因のめまい」と「脳が原因のめまい」の違い、注意すべき危険なサイン、受診の目安について分かりやすく解説していきます。
めまいは、自分や周囲が回る、体がふわふわする、立ち上がると目の前が暗くなるなど、さまざまな感覚を含む症状です。回転性めまいは内耳の病気でよくみられますが、脳幹・小脳の病気でも起こり得ます。反対に、浮動感や立ちくらみには耳、血圧、脱水、貧血、薬剤など多様な原因があります。感じ方だけで末梢性・中枢性を判断せず、発症の仕方、持続時間、頭位との関係、眼振、歩行、耳症状、神経症状、基礎疾患を総合して評価します。受診科の目安はめまいの診療ページもご確認ください。
このように、めまいは症状の現れ方によって原因が異なります。正確に症状を把握し、適切な診断につなげることが大切です。
末梢性めまいは、内耳や前庭神経の障害で起こり、BPPV、メニエール病、前庭神経炎などが代表例です。強い回転感や吐き気・嘔吐を伴うことがあります。典型的には麻痺やろれつ障害などを伴いませんが、神経症状がないことだけで脳卒中を完全に除外することはできません。回転性か浮動性かという性状だけで原因を決めず、診察所見と経過を合わせて判断します。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、内耳の耳石が半規管へ入り込むことなどにより、寝返り、起き上がり、上を向く動作で短い回転性めまいを繰り返す病気です。通常は新たな難聴・耳鳴りを伴いません。診断は頭位や誘発状況だけでなく、頭位変換で現れる眼振などを医療者が確認して行います。頭位性めまいだけで自己診断せず、首や背中の状態を確認しないまま動画を参考に無理な頭位治療を行わないでください。
メニエール病では、繰り返すめまいに、変動する難聴、耳鳴り、耳閉感などを伴います。内リンパ水腫が関係しますが、症状だけで確定することはできません。難聴、耳鳴り、耳の詰まり感を伴う場合は、聴力検査などを含む耳鼻咽喉科での評価をご検討ください。
前庭神経炎では、突然始まる持続性の強いめまいと吐き気・嘔吐がみられ、通常は新たな難聴を伴いません。感染が関与する可能性はありますが、原因を一律には断定できません。脳幹・小脳梗塞でも似た症状を示し、病歴だけでは区別できない場合があります。初めての強い持続性めまい、立てない・歩けない状態、神経症状がある場合は、通常外来を待たず救急評価を優先してください。
中枢性めまいは、脳幹や小脳などの障害で起こり、脳卒中など緊急治療を要する病気が含まれます。回転性めまいとして感じる場合もあり、症状の性状や「麻痺がない」という一点だけでは除外できません。慢性・反復性のふらつきや神経症状は脳神経内科で評価しますが、急に立てない、歩けない、ろれつ障害、片側の麻痺などがある場合は救急医療が優先です。
脳梗塞や脳出血が脳幹・小脳などに起こると、めまいや強いふらつき、歩行困難が主症状となる場合があります。典型的な麻痺や感覚障害を伴わないこともあり、回転性めまいでも脳卒中を除外できません。突然の発症や急速な悪化、ろれつ障害、複視、片側の脱力・しびれ、強い頭痛、意識状態の変化があれば、時間を置かず救急要請を検討してください。
めまい・ふらつきは脳腫瘍、脊髄小脳変性症、多発性硬化症などでも起こり得ます。徐々に悪化する、長引く、繰り返す、視覚異常や脱力などを伴う場合は、経過と神経学的所見をもとに評価します。疾患ごとに発症様式は異なるため、慢性だから安全、急性だから特定の病気と一律には判断できません。
救急要請を検討する症状:突然立てない・まっすぐ歩けない、ろれつが回らない、顔や手足の片側の麻痺・しびれ、物が二重に見える、新しく出た強い頭痛、意識状態の変化、急激なめまいと激しい嘔吐、急速な症状悪化がある場合は、通常外来を待たず119番通報を含む救急対応を検討してください。
神経症状がはっきりしなくても、支えなしに立てない・歩けないほど急なめまいでは脳卒中を完全には除外できません。ご自身で運転せず、安全を確保して救急相談・救急要請につなげてください。
診察では、発症時刻、突然か徐々にか、持続時間、反復、頭位との関係、耳症状、神経症状、服薬を確認し、眼球運動、歩行、手足の運動・感覚、血圧などを評価します。HINTSは訓練を受けた医療者が適切な急性前庭症候群で行う診察であり、患者さんが行う自己診断法ではなく、すべてのめまいに適用するものでもありません。診察で脳卒中などが疑われる場合は、画像検査や緊急治療が可能な医療機関へ速やかに紹介します。緊急性が低く画像評価が必要な場合は、連携施設での検査を検討します。
難聴、耳鳴り、耳閉感を伴うめまいは耳鼻咽喉科、立ちくらみ、脱水、貧血、薬剤、血圧など全身の原因が考えられる場合は内科が相談先です。神経症状を伴う急なめまいは救急医療を優先してください。高血圧などの脳卒中危険因子がある場合も、症状の出方に応じて早めに評価します。受診科に迷う場合は医療機関へ電話で相談し、症状が急激・重篤なら通常外来を待たないことが大切です。
めまいはよくある症状である一方、その背景にはさまざまな病気が存在します。多くは耳が原因の良性のめまいですが、脳の病気が隠れていることもあるため、「いつもと違う」「おかしい」と感じた場合には、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。内科・脳神経内科では、めまいの背景にある重大な病気を見逃さないことを重視し、必要に応じて専門科と連携しながら診療を行います。不安な症状が続く場合は、早めにご相談ください。
全身状態や血圧・薬剤などの評価は当院の内科、慢性・反復性のふらつきや神経症状は脳神経内科、難聴・耳鳴り・耳閉感を伴う場合は耳鼻咽喉科が主な相談先です。緊急症状は救急医療を優先してください。所在地・受付時間は診療時間・アクセスをご確認ください。