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麻疹(はしか)の症状・感染経路・受診方法|大人も注意

麻疹(はしか)は、発熱、咳、鼻水、目の充血に続いて発疹が現れることがある、感染力の非常に強いウイルス感染症です。子どもだけでなく、免疫のない大人も感染します。症状に加えて、麻疹患者との接触歴、海外渡航歴、ワクチン接種歴を確認することが、適切な受診行動につながります。

目次

麻疹(はしか)とは

麻疹は麻疹ウイルスによる急性の全身感染症です。感染したことがなく、麻疹含有ワクチンによる十分な免疫がない方に感染リが広がりやすく、典型的な症状だけでない場合もあります。疑わしいときは自己判断で通常外来へ入らず、先に医療機関へ連絡することが重要です。

麻疹の主な症状と経過

一般的には、発熱、咳、鼻水、目の充血などで始まり、いったん熱が下がりかけた後に再び高くなり、全身へ発疹が広がります。ただし、症状の程度や順序には個人差があり、症状だけで麻疹と断定することはできません。

カタル期

発熱、咳、鼻水、目の充血、倦怠感など、風邪に似た症状が数日続きます。この時期は特に感染力が強いとされています。

コプリック斑

頬の内側に、白い小さな斑点(コプリック斑)が現れることがあります。診断の手がかりになりますが、短期間で消えることもあり、見えないから麻疹ではないとはいえません。

発疹期

再び高熱となり、赤い発疹が顔や耳の後ろ付近から体幹、手足へ広がることがあります。咳などの症状も強くなり、全身状態が悪化する場合があります。

回復期

通常は発熱や全身状態が徐々に改善し、発疹は色素沈着を残して薄くなることがあります。回復途中でも感染性や合併症について医師の指示に従ってください。

麻疹の潜伏期間

感染してから発熱などが現れるまでの潜伏期間は、一般に約10〜12日が目安ですが、幅があります。発疹は感染から約2週間後に現れることが多いとされます。接触日や帰国日から時間がたっていても、約3週間は体調の変化に注意し、症状が出た場合は接触歴・渡航歴を電話で伝えてください。

麻疹はどのように感染する?

麻疹ウイルスは空気感染、飛沫感染、接触感染で広がります。非常に感染力が強く、免疫を持たない人が感染者と同じ空間にいた場合、短時間でも感染する可能性があります。手洗いやマスクだけでは十分に防げないため、疑い例を通常の待合室へ直接入れない対応が大切です。

大人が麻疹に感染した場合

麻疹は子どもだけの病気ではありません。過去に麻疹にかかった確かな記録がない、または麻疹含有ワクチンを必要回数受けた記録を確認できない大人は、免疫が十分でない可能性があります。成人では高熱や全身症状が強くなり、肺炎などを伴って入院が必要になることもあります。

麻疹の合併症

中耳炎、肺炎、下痢などを合併することがあり、まれに脳炎を起こします。また、極めてまれですが、感染から数年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を発症することがあります。年齢にかかわらず、呼吸状態や意識状態が悪い場合は早急な評価が必要です。

麻疹が疑われるときの受診方法

  1. 直接来院せず、自宅などで他人との接触を避けてください。
  2. 医療機関へ電話し、症状が始まった日、麻疹患者との接触、直近3週間程度の海外渡航、ワクチン接種歴・罹患歴を伝えてください。
  3. 来院時間・入口・移動方法など、医療機関から指定された受診方法に従ってください。
  4. 公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。

当院の一般的な発熱や発疹がある方の受診方法も参考になりますが、麻疹が疑われる場合は「予約不要」の案内よりも事前電話を優先してください。

麻疹の検査と診断

診断では症状と経過、接触歴、渡航歴、ワクチン歴を確認し、必要に応じてPCR検査や抗体検査などが検討されます。麻疹は届出対象の感染症であり、保健所や専門医療機関と連携して検査・診療を行う場合があります。検査方法や実施場所は状況により異なるため、当院で特定の検査を必ず実施できるという意味ではありません。

麻疹の治療

麻疹ウイルスそのものに対する一般的な特効薬はなく、休養、水分補給、発熱などに対する対症療法が基本です。細菌による二次感染を合併した場合には抗菌薬が検討されますが、抗菌薬は麻疹ウイルス自体には効きません。重症度や合併症に応じて入院治療や専門医療機関への紹介が必要になることがあります。

麻疹ワクチンと予防

予防の基本は、MRワクチンなどの麻疹含有ワクチンです。接種歴は母子健康手帳などの記録で確認してください。「子どもの頃に受けたと思う」という記憶だけでは接種回数が分からないことがあります。定期接種の対象、接種の可否、接触後の対応は年齢、妊娠、免疫状態、接触からの時間などで異なるため、医師や自治体へ早めにご相談ください。

当院の接種案内はMR(麻しん・風しん)ワクチンのご案内をご確認ください。在庫や当日の接種可否は変動し得るため、希望される場合は事前にお問い合わせください。

すぐに医療機関へ相談すべき症状

  • 息苦しさ、呼吸が速い、唇が紫色になる
  • 意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が悪い、けいれん
  • 水分がほとんど取れない、尿が著しく少ない
  • 強い頭痛、繰り返す嘔吐、急速な全身状態の悪化

緊急性が高い場合は救急要請を検討し、その際にも麻疹の疑い、接触歴、渡航歴を必ず伝えてください。

西新宿今野クリニックへ相談される方へ

当院では、成人の発熱、咳、鼻水、倦怠感などについて内科で相談できる症状をご案内しています。麻疹が疑われる場合は、症状と感染機会を電話で確認し、当院で対応可能か、他の医療機関や保健所との連携が必要かをご案内します。隔離設備、検査、治療を一律に提供できることをお約束するものではなく、状態に応じて専門医療機関をご紹介する場合があります。

所在地や通常の診療時間は、西新宿駅徒歩3分の当院についてをご確認ください。ただし、麻疹が疑われる方は診療時間内であっても直接入らず、必ず電話(03-3371-5813)でご相談ください。

よくある質問

発疹がなければ麻疹ではありませんか?

発疹が現れる前のカタル期にも感染性があり、症状だけでは判断できません。発熱、咳、鼻水、目の充血などがあり、接触歴や渡航歴がある場合は、発疹がなくても事前に電話で相談してください。

大人もワクチンを受けた方がよいですか?

まず母子健康手帳などで接種歴と罹患歴を確認してください。必要性や接種可否は年齢、過去の接種回数、妊娠、免疫状態などで異なります。妊娠中は麻疹含有ワクチンを接種できないため、自己判断せず医師に相談してください。

予約不要の発熱外来へそのまま行ってよいですか?

麻疹が疑われる場合は、そのまま来院しないでください。院内や移動中の感染拡大を防ぐため、必ず電話で症状・接触歴・渡航歴を伝え、指定された方法で受診してください。

まとめ

麻疹は大人にも感染し、肺炎や脳炎などを合併することがある感染力の強い病気です。発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血があり、接触歴や海外渡航歴がある場合は、公共交通機関を避け、医療機関へ直接入る前に電話で相談してください。ワクチン接種歴・罹患歴は記録で確認しておきましょう。


最終更新日:2026年9月3日

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