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【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2第4土曜
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太もも、ふくらはぎ、腕などの筋肉がピクピクする現象は、健康な方にも起こります。ピクつきだけでALS(筋萎縮性側索硬化症)とは判断できません。一方、力が入りにくい、筋肉がやせる、話しにくい、飲み込みにくいなどが続く場合は、脳神経内科で原因を評価することが大切です。
皮膚の下で筋肉の一部が細かく動く現象は、筋束攣縮(筋線維束性収縮)と呼ばれることがあります。筋肉全体が痛みを伴って強く縮む「こむら返り」、手足が一定のリズムで揺れる振戦、眠りかけに体が一瞬動く現象などとは異なりますが、ご自身で正確に区別できない場合もあります。
一時的なピクつきは、疲労、睡眠不足、精神的な緊張、カフェインの多量摂取、運動後などにみられることがあります。電解質異常、甲状腺疾患、薬剤、神経や脊髄の病気などが関係する場合もあり、場所や頻度だけで原因を断定することはできません。
これらは可能性の例であり、ピクつきから原因を一つに決めることはできません。処方薬が関係していると思っても、自己判断で中止せず処方医へ相談してください。
太ももやふくらはぎは、運動や長時間の立ち仕事などで負担がかかりやすく、疲労時や運動後に一時的なピクつきが起こる場合があります。片側だけか両側か、安静時にも続くか、痛み・しびれ・筋力低下を伴うかを確認します。
腰椎の病気や神経根の圧迫、電解質異常などでも下肢のピクつきがみられることがあります。太もも・ふくらはぎがピクピクするという場所だけでALSかどうかを判断することはできません。
腕や手のピクつきにも、疲労、運動後、神経の圧迫などさまざまな原因があります。手に力が入りにくい、物を落とす、ボタンを留めにくい、筋肉がやせてきたなどの変化があるかが重要です。
複数の場所や全身にピクつきを感じても、それだけで特定の病気を意味するわけではありません。急速に広がる筋力低下、歩きにくさ、呼吸・嚥下の異常を伴う場合は、早めの医療評価が必要です。
診察や必要な検査で進行性の神経疾患などが認められず、筋力低下や筋萎縮を伴わない筋束攣縮は、良性と判断されることがあります。ピクつきは健康な方にも起こり、疲労、睡眠不足、ストレス、運動、カフェインなどと関連して増減する場合があります。
「良性」という言葉だけで自己診断はできません。長く続く場合や生活に支障がある場合は、症状の経過と神経学的所見を確認したうえで判断します。
BFS(benign fasciculation syndrome、良性筋束攣縮症候群)は、筋束攣縮が繰り返し続く一方で、診察や検査によりALSなどの進行性疾患を示す所見が確認されない状態を指します。診断には、筋力低下・筋萎縮の有無、経過、神経学的診察、必要に応じた検査が重要です。
不安によってピクつきを頻繁に確認すると、症状をより強く意識することもあります。ただし、「心配しているからBFS」「一定期間変化がないから必ず安全」と自己判断せず、気になる変化があれば相談してください。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)では筋束攣縮がみられることがありますが、診断で重視されるのはピクつきの回数や場所だけではありません。持続・進行する筋力低下、筋萎縮、腱反射などの神経学的所見、症状の広がり方を合わせて評価します。
ALSの初期には、箸やペンが使いにくい、物を落とす、足が上がりにくくつまずく、ろれつが回りにくい、飲み込みにくいなどが現れる場合があります。ただし、これらの症状は頸椎疾患、末梢神経障害、筋疾患などでも起こり、症状だけでは診断できません。
| 確認する点 | 良性のピクつきでみられる傾向 | 神経疾患の評価が必要になる所見 |
|---|---|---|
| 筋力 | 普段どおり力が入り、動作能力が保たれる | 物を持てない、つまずくなど実際の筋力低下が進む |
| 筋肉の見た目 | 明らかな筋肉のやせを伴わない | 左右差のある筋萎縮が進む |
| 経過 | 疲労・睡眠・運動などで増減する場合がある | 筋力低下などが持続し、別の部位へ広がる |
| ほかの症状 | ピクつきが中心 | 話しにくさ、飲み込みにくさ、呼吸のしづらさなどを伴う |
この表は一般的な目安で、個人の診断には使えません。ピクつきが良性か、ALSを含む神経疾患によるものかは、診察と必要な検査を踏まえて判断します。
一つ当てはまるだけでALSという意味ではありません。逆に、インターネット上の自己チェックでALSを否定することもできません。治療可能な別の病気を見逃さないためにも、経過を含めて評価します。
筋肉のピクつきが続く、筋力低下や筋萎縮を伴う、原因が分からず不安が強い場合は、脳神経内科が主な相談先です。ピクつきとともにしびれや首・腰から手足へ広がる痛みがある場合は、脊椎や末梢神経の評価が必要になることもあります。
急速に手足の力が入りにくくなる場合は、ALS以外にギラン・バレー症候群など緊急の評価を要する病気もあります。急な症状では通常外来を待たず、救急受診を検討してください。
始まった時期、部位、頻度、運動との関係、服薬、筋力低下・しびれの有無などを確認します。診察では筋力、筋萎縮、腱反射、感覚、歩行などを評価します。スマートフォンで撮影した症状の動画が参考になる場合もあります。
症状に応じて、電解質、甲状腺機能、栄養・代謝に関する項目、筋肉由来の酵素などを検討します。すべての方に同じ検査を行うものではありません。
神経疾患が疑われる場合は、針筋電図や神経伝導検査が必要になることがあります。筋電図だけでALSを100%確定・否定できるわけではなく、症状、診察、ほかの検査と合わせて判断します。当院で実施できない専門検査が必要な場合は、検査・診断が可能な医療機関へ紹介します。
MRIやCTはピクつきそのものを写す検査ではありません。脳・脊髄や神経根など別の原因が疑われる場合に、診察所見から必要性を判断します。
急速に進む筋力低下、呼吸困難、唾液も飲み込めないほどの嚥下障害、意識状態の変化がある場合は、早急な医療評価が必要です。
当院では、筋肉のピクつきに加えて筋力低下、筋萎縮、しびれなどがないかを脳神経内科で確認します。症状と神経学的診察を踏まえ、必要な血液検査や画像検査を検討します。
ALSそのものの症状・診断・治療についてはALSの疾患ページをご覧ください。針筋電図などの専門検査や高度な神経筋疾患診療が必要な場合は、対応可能な医療機関と連携します。
太もも、ふくらはぎ、腕などの筋肉のピクつきは健康な方にも起こり、ピクつきだけでALSとは判断できません。疲労や睡眠不足などで一時的に起こる場合やBFSもありますが、筋力低下、筋萎縮、話しにくさ、飲み込みにくさを伴う場合は、脳神経内科で評価を受けてください。