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初診の方とリハビリの方は、診療終了30分前までの受付となります。
【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2第4土曜
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗ウイルス薬は、陽性になった全員に必要な薬ではありません。重症化リスク、症状、発症からの期間、年齢・体重、腎機能・肝機能、妊娠、併用薬などを確認し、期待できる利益と不利益を踏まえて選択します。開始できる期間が限られる薬があるため、治療を希望する場合は早めに医療機関へ相談してください。
本記事は2026年8月時点の国内公的資料・電子添文に基づき、患者向けに概要を整理しています。個別の処方可否や用量を記事だけで判断することはできません。
多くの軽症者では、休養、水分摂取、解熱鎮痛薬などの対症療法を行いながら経過をみます。一方、高齢、基礎疾患、免疫抑制状態など重症化リスクがある方や、医師が治療上必要と判断した方では、抗ウイルス薬を検討します。
薬ごとに対象と開始時期が異なり、「検査が陽性なら必ず処方」「この薬が常に第一選択」とは限りません。症状・感染経路・検査・療養を含む全体像は新型コロナウイルス感染症の疾患ページをご確認ください。
| 一般名(販売名) | 剤形 | 主な確認事項 |
|---|---|---|
| ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッドパック) | 内服 | 発症時期、年齢・体重、腎・肝機能、併用薬 |
| モルヌピラビル(ラゲブリオ錠・カプセル) | 内服 | 重症化リスク、発症時期、妊娠の可能性 |
| エンシトレルビル フマル酸(ゾコーバ錠) | 内服 | 発症時期、年齢・体重、妊娠の可能性、併用薬 |
| レムデシビル(ベクルリー点滴静注用) | 点滴 | 肺炎・重症化リスク、腎・肝機能、投与体制 |
パキロビッドパックは、ニルマトレルビルとリトナビルを組み合わせた経口抗ウイルス薬です。発症後早期、原則として症状が現れてから5日以内に開始することが求められます。
リトナビルは多くの薬の代謝に影響するため、併用禁忌・併用注意薬が多数あります。腎機能に応じて使用できる製品・投与内容が異なり、重い肝機能障害などでも使用できない場合があります。処方薬、市販薬、漢方薬、サプリメントを含む全服用歴の確認が必要です。相互作用が心配でも、併用薬を自己判断で中止しないでください。
ラゲブリオは、モルヌピラビルを成分とする経口抗ウイルス薬です。重症化リスクを有するなど投与が必要と判断された患者で、症状が現れてから5日以内に開始します。相互作用が少ないことだけを理由に「使いやすい薬」「全員の第一選択」とすることはできません。
妊婦または妊娠している可能性のある女性には使用できません。妊娠可能性、妊娠希望、授乳について事前に医師へ伝え、男女とも添付文書に基づく避妊上の注意を確認します。年齢などの対象条件もあるため、個別に判断します。
ゾコーバは、エンシトレルビル フマル酸を成分とする経口抗ウイルス薬です。治療では1日1回、5日間使用する薬で、原則として症状が現れてから3日目までに開始します。現行添文では年齢・体重に応じた対象条件があり、2026年には小児の用法・用量と曝露後発症予防の適応も追加されていますが、本記事では感染後の治療を説明しています。
妊婦、妊娠している可能性のある女性、妊娠する可能性のある女性には使用できません。薬物相互作用により併用できない薬もあり、処方前の服薬確認が必要です。「国産初」「すぐ治る」といった宣伝的な特徴ではなく、患者背景と添付文書上の条件に基づいて選択します。
ベクルリーは、レムデシビルを成分とする点滴の抗ウイルス薬です。肺炎を有する患者だけでなく、酸素投与を必要としない場合でも、重症化リスクなどから投与が必要と判断された患者が対象になり得ます。そのため「入院患者だけの薬」とは限りません。
症状発現後速やかな開始が求められ、肺炎の有無などによって投与期間が異なります。腎機能・肝機能、点滴時反応などの確認と、点滴を安全に行える医療体制が必要です。当院で一律に点滴治療を行うという意味ではなく、必要な場合は対応可能な専門医療機関へ紹介します。
海外試験で示された相対的なリスク低下率だけでは、個々の患者が得られる利益を判断できません。流行株、免疫状況、基礎リスクによっても絶対的な効果は異なるため、治療しない場合のリスクと薬の副作用・相互作用を合わせて判断します。
一般に、パキロビッドとラゲブリオは症状発現から5日以内、ゾコーバは症状発現から3日目までの開始が原則です。ベクルリーも発症後速やかな開始が求められます。ただし、日数内なら必ず処方できる、日数を過ぎれば何もできない、という意味ではありません。
「発症日」は検査日ではなく症状が始まった日を基準に確認します。陽性判明が遅れた場合や発症日が不明な場合も、自己判断せず医師へ経過を伝えてください。
とくにパキロビッドとゾコーバは、薬物代謝酵素などへの影響から重大な相互作用を起こす薬があります。一時中止や変更が可能かは、併用薬の種類と治療目的によって異なります。お薬手帳だけでなく、市販薬・漢方薬・サプリメントも提示してください。
腎機能・肝機能、妊娠、年齢・体重などにより使用できない場合や、別の薬を選ぶ場合があります。「相互作用がある薬を飲んでいるから治療できない」と自己判断したり、慢性疾患の薬を勝手に止めたりしないことが重要です。
妊娠中、妊娠の可能性がある場合、妊娠を希望している場合は、薬ごとに扱いが大きく異なります。ラゲブリオとゾコーバには妊娠に関する明確な使用制限があります。ほかの薬も母体の重症化リスク、胎児・乳児への影響、授乳の可否を個別に評価します。
治療薬や日常薬を自己判断で服用・中止せず、妊娠の可能性を処方前に必ず伝えてください。
酸素投与が必要な患者では、病状に応じてデキサメタゾンなどのステロイドが検討されます。デキサメタゾンは、酸素を必要としない軽症者が自宅で自己判断して使用する薬ではありません。
トシリズマブ、バリシチニブ、抗凝固薬なども、主に入院診療で炎症の程度、酸素需要、感染症・血栓・出血リスクなどを評価して検討します。バリシチニブは内服薬であり、点滴薬ではありません。これらを全患者へ一律に使用することはなく、当院外来で入院治療を実施するものでもありません。
ロナプリーブ(カシリビマブ・イムデビマブ)、ゼビュディ(ソトロビマブ)、エバシェルド(チキサゲビマブ・シルガビマブ)は国内承認された中和抗体薬です。しかし、スパイク蛋白の変異により中和活性が低下し、流行株、供給・使用状況によって利用可能性が変わります。
2026年8月時点で、これらを現在の一般外来で通常使用する抗ウイルス薬と同列には扱いません。最新の流行株に対する活性と公的な供給・使用方針を確認して判断します。回復者血漿療法も、通常の標準治療として患者が選択する治療ではありません。
発熱、頭痛、のどの痛み、咳などに対して、症状を和らげる薬を使用することがあります。これらはウイルスの増殖を直接抑える抗ウイルス薬とは役割が異なります。持病、妊娠、年齢、併用薬を確認し、同じ成分を含む市販薬を重複して使わないでください。
抗菌薬は細菌に対する薬であり、新型コロナウイルスそのものには効きません。細菌性肺炎などの合併が疑われる場合に限って検討します。予防目的や、発熱・咳があるだけで自己判断して使用する薬ではありません。
新型コロナ治療薬の薬剤費に対する特例的な公費支援は2024年3月31日で終了し、同年4月1日以降は通常の保険診療における自己負担が生じます。古い公費負担制度が現在も続いているわけではありません。
実際の負担額は、選択する薬、保険の自己負担割合、診察・検査、処方内容などで異なるため、「治療1回約2万円」などと一律には示せません。1か月の医療費が高額になる場合は、所得区分などに応じて高額療養費制度の対象となることがあります。
次の症状がある場合は、治療薬の相談だけを目的に通常外来を待たず、救急要請を含む緊急対応を検討してください。
発熱、咳、のどの痛みなどがある方は、来院前に発熱外来・感染症外来の受診案内をご確認ください。当院では症状、発症日、重症化リスク、服用薬を確認し、必要な診察・検査と外来で可能な治療を検討します。抗ウイルス薬の処方を保証するものではありません。
酸素投与、点滴抗ウイルス薬、免疫調節薬など入院・専門的な管理が必要な場合は、対応可能な医療機関へ紹介します。一般内科の診療内容は内科、所在地と来院方法はアクセスをご確認ください。
新型コロナの主な抗ウイルス薬には、パキロビッド、ラゲブリオ、ゾコーバ、ベクルリーがあります。全員に必要な薬ではなく、発症時期、重症化リスク、腎・肝機能、妊娠、年齢・体重、飲み合わせを確認して選択します。相互作用を避けるために日常薬を自己判断で中止せず、発症日と服薬内容を早めに医療機関へ伝えてください。呼吸状態や意識の悪化などがあれば救急対応を検討します。