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西新宿今野クリニック・内科・発熱外来・脳神経内科・整形外科

腹痛の原因は?痛む場所・受診の目安・検査を解説

腹痛には自然に軽くなるものがある一方、緊急治療が必要な病気もあります。突然の激しい痛み、意識異常、冷汗、顔面蒼白、呼吸困難などがある場合は119番通報を検討してください。痛む場所だけで病名や重症度は決められません。始まり方、経過、随伴症状、年齢、妊娠の可能性、服薬歴などを合わせて判断します。

本記事は2026年9月12日に国内の診療ガイドラインと公的資料を確認し、一般向けに整理しました。個別の診断を代替するものではありません。

目次

救急受診を検討する腹痛

救急車を呼ぶことを検討する症状

次のような症状がある場合は、通常の外来を待たず119番通報を検討してください。

  • 突然始まった強い痛み、または強い痛みが持続する
  • 意識がもうろうとする、反応が悪い、失神した
  • 冷汗、顔面蒼白、呼吸が速い、強い息苦しさがある
  • 吐血、多量の血便、黒い便に加えて、ふらつきや脱力がある
  • 胸や背中にも強い痛みがある
  • 妊娠の可能性があり、強い下腹部痛、性器出血、ふらつき・失神がある

痛みの強さや「刺すような痛み」などの表現だけでは、急性・慢性や重症度を判定できません。迷う場合は、消防庁の救急相談窓口や地域の救急相談を利用してください。

早めの医療機関受診を考える症状

  • 痛みが強くなる、範囲が広がる、何度も繰り返す
  • 発熱、繰り返す嘔吐、水分が取れない、下痢が続く
  • 血便、黒い便、黄疸、排尿時痛・血尿を伴う
  • 食欲低下や体重減少がある
  • 軽い痛みでも数日続く、日常生活に支障がある

高齢者、乳幼児、妊娠中・妊娠の可能性がある方、免疫が低下している方では、典型的な症状がそろわないことがあります。症状が軽く見えても、普段との違いや全身状態を重視してください。

痛む場所と主な原因

痛む場所は原因を考える手がかりですが、場所だけで病名は確定できません。病気の初期と進行後で位置が変わることや、離れた臓器の病気を腹痛として感じることもあります。

主に痛む場所原因として検討する例
みぞおち胃・十二指腸、膵臓、胆道の病気のほか、心臓など腹部以外の病気
右上腹部胆石・胆のう炎、胆管炎、肝臓の病気など
左上腹部胃、膵臓、脾臓、腎臓などの病気
へその周囲胃腸炎、腸閉塞、虫垂炎の初期、血管の病気など
右下腹部虫垂炎、腸の炎症、尿路、婦人科疾患など
左下腹部大腸憩室炎、便秘、腸の炎症、尿路、婦人科疾患など
下腹部中央(恥骨の上)膀胱・尿路、子宮・卵巣など骨盤内臓器の病気

「へその周囲」と「下腹部中央」は異なる場所です。また、腹部全体の痛みには腹膜炎、腸閉塞、感染症、代謝異常など幅広い原因があります。

腹痛と一緒に現れる症状

診察では、吐き気・嘔吐、下痢・便秘、発熱、食欲、血便・黒い便、黄疸、排尿症状、胸痛・息苦しさ、性器出血などを確認します。腹痛が食事、排便、月経、体の動きとどう関係するかも手がかりになります。

吐き気・嘔吐、下痢、発熱がある場合は、それぞれの受診案内も参考にしてください。ただし、関連ページだけで自己診断はできません。

続く・繰り返す腹痛

長く続く腹痛には、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群などが関係することがありますが、炎症性腸疾患、潰瘍、胆膵疾患、婦人科・泌尿器科疾患などの確認が必要な場合もあります。長引いていることだけを理由に「緊急性が低い」とは判断できません。

いつから、どこが、どのように痛み、食事・排便・月経と関連するかを記録すると診察の参考になります。体重減少、貧血、発熱、出血、夜間に目が覚める痛みなどがあれば早めに相談してください。

腹痛の診察・検査と治療

まず痛みの始まり方と経過、既往歴、手術歴、服用薬、妊娠の可能性などを確認し、体温・血圧・脈拍等と腹部所見を診ます。そのうえで必要に応じて血液検査、尿検査、妊娠反応、超音波・CT等の画像検査、内視鏡検査などを検討します。血液検査や画像検査の一つだけで、すべての腹痛を診断できるわけではありません。

治療は原因と重症度によって異なります。水分補給や症状を和らげる薬で経過をみる場合もあれば、抗菌薬、内視鏡治療、手術、入院管理が必要な場合もあります。当院で対応できない検査・治療や緊急処置が必要と判断した場合は、適切な医療機関への受診・紹介を検討します。

感染性胃腸炎が疑われる場合の概要は胃腸炎の診療案内をご覧ください。

受診までの注意

  • 痛む場所を何度も強く押して自己診断しないでください。
  • 一律に絶食する必要はありませんが、繰り返し吐く、緊急処置が考えられる場合は飲食せず医療機関の指示を受けてください。
  • 常用薬を自己判断で中止したり、鎮痛薬や下剤を追加したりせず、医師・薬剤師へ相談してください。
  • 発症時刻、痛みの変化、食事、便・尿、月経、体温を記録し、お薬手帳を持参してください。
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある場合は、受付や診察時に必ず伝えてください。

症状が急に悪化した場合は、予約や外来時間を待たず救急要請を検討してください。

腹痛についてのよくある質問

腹痛は何科を受診すればよいですか?

まず内科で相談できます。ただし、突然の激痛、意識異常、冷汗、呼吸困難などがあれば救急要請を検討してください。妊娠の可能性があり下腹部痛や出血がある場合は、産婦人科への相談も必要です。

痛む場所だけで病気を判断できますか?

場所は重要な手がかりですが、同じ病気でも痛む位置が変わり、腹部以外の病気で腹痛を感じることもあります。場所だけで自己診断せず、始まり方や随伴症状、診察・検査と合わせて判断します。

軽い腹痛が長く続く場合も受診が必要ですか?

痛みが軽くても、続く・繰り返す、体重減少、発熱、血便、黒い便、嘔吐などを伴う場合は受診してください。高齢者や免疫が低下している方では症状が目立たないこともあります。

受診前は食事や薬を止めるべきですか?

一律の絶食や常用薬の中止は勧められません。嘔吐が続く場合や緊急処置が考えられる場合は医療機関の指示に従ってください。薬を自己判断で追加・中止せず、お薬手帳を持参してください。

腹痛ではどのような検査をしますか?

症状、経過、診察所見に応じて、血液検査、尿検査、超音波・CTなどの画像検査、内視鏡検査等から必要なものを選びます。すべての方に同じ検査を行うわけではありません。

当院へ腹痛を相談する方へ

腹痛が続く、繰り返す、ほかの症状を伴う場合は内科へご相談ください。症状の始まり方、便・尿の変化、服用中の薬などを伺い、必要な診察や検査、専門医療機関への紹介を検討します。緊急性の高い症状がある場合は通常外来ではなく救急要請を優先してください。所在地はアクセスをご確認ください。

参考資料

医学情報の最終確認日:2026年9月12日

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