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鼻水が止まらない原因は?風邪・アレルギーの違いと薬・受診の目安

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更新日:

鼻水が止まらない原因には、風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、非アレルギー性鼻炎などがあります。透明・黄色・緑色といった色だけで、原因や抗菌薬の必要性を決めることはできません。いつから続くか、いったん改善して再び悪化したか、くしゃみ・目のかゆみ・発熱・顔面痛などを合わせて判断します。

呼吸困難、意識の異常、目の周囲の強い腫れや視力異常、突然の激しい頭痛がある場合は、通常の外来を待たず救急要請を検討してください。

本記事は2026年9月13日に厚生労働省、日本鼻科学会、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、日本アレルギー学会等の公開資料を確認しました。個別の診断を代替するものではありません。

鼻水に悩む人のイメージ
目次

鼻水が止まらない主な原因

鼻水は鼻粘膜を守り、異物を外へ出す働きがあります。感染、アレルギー、温度変化や刺激、薬剤、鼻や副鼻腔の病気などで分泌が増えます。同じ人でも複数の原因が重なることがあります。

主な原因症状の手がかり注意点
風邪鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、発熱など。初期は透明でも経過中に色がつくことがある多くはウイルス性で、抗菌薬は風邪そのものには効かない
アレルギー性鼻炎発作性のくしゃみ、水様性鼻水、鼻づまり、鼻・目のかゆみ。季節や場所と関連する場合がある透明な鼻水だけでは診断できず、問診、鼻所見、必要な検査を合わせる
副鼻腔炎鼻づまり、粘りのある鼻水・後鼻漏、顔面の痛みや圧迫感、嗅覚低下、発熱など持続、改善後の再悪化、重症度を評価。色や日数だけで細菌性と確定しない
非アレルギー性鼻炎温度差、におい、煙、飲食等をきっかけに鼻水・鼻づまりが出ることがある「寒暖差アレルギー」は通称で、必ずしもアレルギー反応ではない

透明・黄色・緑色・血が混じる鼻水の見方

透明でさらさらした鼻水

アレルギー性鼻炎で典型的ですが、風邪の初期や非アレルギー性鼻炎でもみられます。透明だから花粉症、というようには決められません。詳しくは花粉症の記事もご覧ください。

黄色・緑色の鼻水

免疫細胞や粘液などによって色が変わるため、ウイルス性の風邪でもみられます。色だけを根拠に細菌感染や抗菌薬の必要性を判断しません。長引く、強い顔面痛や発熱がある、いったん改善して悪化した場合は診察を受けてください。

血が混じる鼻水

鼻を強くかむ、乾燥、粘膜の炎症などで少量の血が混じることがあります。一方、片側だけで繰り返す血性鼻汁、悪臭、鼻づまり、顔面の腫れなどがある場合は耳鼻咽喉科での評価が必要です。出血が止まらない、量が多い、ふらつきや意識の異常がある場合は救急相談を優先します。

原因に応じた薬と市販薬の注意

鼻水を一律に止めればよいのではなく、原因、症状の強さ、年齢、妊娠・授乳、持病、併用薬を確認して選びます。

  • 抗ヒスタミン薬:主にアレルギー性鼻炎のくしゃみ・鼻水等に使います。風邪や副鼻腔炎を含むすべての鼻水に有効とは限りません。眠気や運転可否は製品ごとに異なります。
  • 鼻噴霧用ステロイド:アレルギー性鼻炎の炎症を抑える薬です。指示どおり継続して使う場合があります。鼻出血や刺激感等に注意します。
  • 血管収縮性点鼻薬:主に鼻づまりを一時的に軽くします。鼻噴霧用ステロイドとは別の薬で、連用により鼻づまりが悪化する薬剤性鼻炎を起こすことがあります。
  • 抗菌薬:風邪には使用しません。細菌性副鼻腔炎等が疑われ、重症度や経過から必要と判断された場合に検討します。
  • 去痰薬等:鼻汁・痰の性状などに応じて使う場合がありますが、すべての後鼻漏や副鼻腔炎に有効とは限りません。
  • 漢方薬:「体質を必ず改善する」「副作用が少ない」とは言えません。甘草や麻黄等の重複により、血圧上昇、むくみ、低カリウム血症、動悸などが起こる場合があります。

総合感冒薬と鼻炎薬には、抗ヒスタミン成分、解熱鎮痛成分、鎮咳成分などが重複することがあります。用量を自己判断で増やさず、成分欄を確認し、分からなければ薬剤師へ相談してください。点鼻薬の使用期間・年齢制限も製品ごとに確認します。

自宅でできる対処

  • 水分をとり、睡眠と休養を確保する。
  • 鼻を強くかまず、片側ずつやさしくかむ。
  • 花粉やほこりがきっかけなら、換気・清掃・マスク等で曝露を減らす。
  • 室内は乾燥・過度の加湿を避け、加湿器を説明書どおり清潔に保つ。加湿しすぎるとカビやダニが増える場合がある。

鼻洗浄は症状を和らげる補助となる場合がありますが、最も有効な治療、または副作用のない方法とは言えません。市販の洗浄液や、蒸留水・滅菌水・一度沸騰させて冷ました水を用い、未処理の水道水をそのまま鼻へ流さないでください。器具は製品説明に従って洗浄・乾燥し、共用しません。

長引く・片側だけ・喉に流れる鼻水

鼻水が喉へ流れる感覚は「後鼻漏」と呼ばれます。鼻炎や副鼻腔炎などでみられますが、感覚だけで原因は決まりません。すべての後鼻漏に去痰薬や点鼻ステロイドが有効とは限らず、咳や痰が続く場合は呼吸器・消化器など別の原因も検討します。

症状が長引く、繰り返す、片側だけ続く、悪臭や血が混じる、嗅覚が低下した場合は耳鼻咽喉科で詳しい評価を受けてください。小児の片側だけの悪臭を伴う鼻水は鼻腔異物の可能性があります。当院で小児診療や鼻内視鏡検査を提供するという案内ではありません。

頭部外傷後に片側から水のような鼻水が持続する場合は、頻度は高くありませんが髄液漏の可能性を含め、鼻を強くかまず速やかに救急医療機関へ相談してください。

何科に行く?受診・救急対応の目安

風邪に伴う鼻水、発熱、咳、のどの痛みや一般的なアレルギー症状は内科で相談できます。発熱など感染症症状がある方は、来院前に発熱外来の受診案内をご確認ください。花粉症などの案内は花粉症・アレルギー外来をご覧ください。

  • 早めに受診:症状が長引く、いったん改善して悪化する、強い顔面痛、発熱、嗅覚低下、片側だけの悪臭・血性鼻汁、繰り返す鼻出血、小児の鼻腔異物が疑われる場合。
  • 救急要請を検討:呼吸困難、顔色不良、意識異常、けいれん、目の周囲の強い腫れと視力低下・複視、突然の激しい頭痛、頭部外傷後の持続する水様性鼻漏など。

鼻水についてのよくある質問

黄色・緑色の鼻水なら抗菌薬が必要ですか?

色だけでは抗菌薬が必要か判断できません。風邪の経過中でも鼻水が黄色や緑色になることがあり、細菌感染とは限りません。症状の持続、いったん改善してからの悪化、強い顔面痛、発熱、診察所見などを合わせて判断します。余った抗菌薬を自己判断で使わないでください。

透明な鼻水なら花粉症ですか?

透明な水様性鼻水は花粉症などのアレルギー性鼻炎でみられますが、風邪の初期や非アレルギー性鼻炎でも起こります。季節や場所との関係、くしゃみ、鼻・目のかゆみ、鼻づまり、発熱、経過などを合わせて評価します。

市販薬を使っても鼻水が止まらないときは?

原因に合っていない薬、成分重複、別の病気などが考えられます。用量を増やしたり、総合感冒薬と鼻炎薬を重ねたりせず、製品名と成分が分かるものを持って医師・薬剤師へ相談してください。長引く、悪化する、片側だけの症状は受診が必要です。

点鼻薬は毎日使えますか?

薬の種類によります。鼻噴霧用ステロイドはアレルギー性鼻炎などで継続使用する場合がありますが、血管収縮性点鼻薬は連用によってかえって鼻づまりが悪化する薬剤性鼻炎を起こすことがあります。年齢、妊娠・授乳、持病も含め、製品情報や医師・薬剤師の指示を確認してください。

鼻水は何科を受診すればよいですか?

風邪に伴う鼻水、発熱、咳、のどの痛みや一般的なアレルギー症状は内科で相談できます。片側だけの悪臭・血性鼻汁、繰り返す鼻出血、強い顔面痛、嗅覚低下、長引く副鼻腔症状、鼻腔異物が疑われる場合は耳鼻咽喉科での詳しい評価が適しています。

当院へ相談される方へ

当院では、成人の風邪や一般的なアレルギー症状について内科でご相談いただけます。症状により耳鼻咽喉科や救急医療機関での評価をご案内する場合があります。耳鼻咽喉科、鼻内視鏡、小児診療、すべての検査を当院で行うという意味ではありません。所在地はアクセスをご確認ください。

参考資料

医学情報の最終確認日:2026年9月13日

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