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西新宿今野クリニック・内科・発熱外来・脳神経内科・整形外科

吐き気に使う薬は?原因別の治療・市販薬・受診の目安

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吐き気に使う薬は、原因によって異なります。胃腸炎なら脱水への対応が中心となり、片頭痛やめまいでは原因に合わせた治療を考えます。市販の乗り物酔い薬は、すべての吐き気に使う薬ではありません。吐き気止めで楽になっても、重い原因を除外できるわけではありません。

意識がはっきりしない、突然の激しい頭痛、片側の麻痺やろれつが回らない、強い胸痛・冷汗・呼吸困難がある場合は119番に連絡してください。吐血、激しい腹痛・強い腹部膨満、頭部外傷後の繰り返す嘔吐も、全身状態が悪い場合は救急対応が必要です。水分が取れない、尿が減るなどは早めに医療機関へ相談してください。

目次

吐き気の主な原因

吐き気は胃腸だけでなく、頭痛全般(片頭痛を含む)、内耳の病気、薬の副作用、妊娠、低血糖や電解質異常などでも起こります。ストレスや不安が関係する場合もありますが、症状だけで心因性と決めつけません。症状の始まり方、下痢・腹痛・頭痛・めまい・発熱、食事や服薬との関係が手がかりです。妊娠の可能性も診察時に伝えてください。

感染性胃腸炎は嘔吐や下痢、腹痛を伴い、脱水に注意が必要です。強い腹痛やおなかの張り、便やガスが出ない、吐血などがあれば別の病気も考えます。めまいと吐き気が同時に起きる場合にはめまいの原因を、頭痛を伴う場合には片頭痛などを評価します。

原因別の治療・薬の比較

主な原因・状況治療の中心薬を使うときの注意
胃腸炎脱水の評価、水分・電解質の補給、必要に応じた診察抗菌薬や吐き気止めが全員に必要なわけではない
胃炎・消化性潰瘍など原因の診断、必要に応じて胃酸を抑える治療など胃薬と制吐薬は目的が異なる。吐血などは速やかに評価
片頭痛頭痛発作に対する治療と、必要時の吐き気への対処突然の激しい頭痛や神経症状は片頭痛と決めつけない
内耳由来のめまいめまいの原因に応じた治療。頭位性めまいでは頭位治療を検討対症薬はめまいの原因そのものを治すとは限らない
薬剤・妊娠・代謝異常など原因薬の確認、妊娠悪阻や血糖・電解質異常の評価薬を自己判断で中止・継続せず処方元へ相談

処方される主な吐き気止めと注意点

医療用の吐き気止めは、診察で原因と患者背景を確認して選びます。ここに挙げる薬を、すべての吐き気に一律に使うわけではありません。自己判断で残薬を使ったり、服用量を増やしたりしないでください。

メトクロプラミド

プリンペラン錠5などは、添付文書に記載された胃炎・胃十二指腸潰瘍などに伴う消化器機能異常で使用されます。消化管の出血・穿孔・器質的閉塞がある場合は禁忌です。手足のこわばり・不随意運動などの錐体外路症状、眠気、腎機能低下時の血中濃度上昇に注意します。2026年8月改訂の添付文書には重篤な不整脈への注意も記載されています。パーキンソン病の治療中やほかの薬を使用中の方は、併用薬を医師・薬剤師に伝えてください。

ドンペリドン

ナウゼリン錠5・10の成人適応には慢性胃炎などの消化器症状と、抗悪性腫瘍剤またはレボドパ製剤投与時の消化器症状が含まれます。機械的イレウス、消化管出血・穿孔などでは禁忌です。眠気、錐体外路症状のほか、心疾患・腎機能・肝機能や併用薬を確認します。2026年8月改訂の添付文書には致死性不整脈・心突然死のリスクに関する注意があります。パーキンソン病治療薬との関係は薬によって異なるため、処方内容を確認します。

5-HT3受容体拮抗薬など

オンダンセトロン製剤などは、国内では製剤ごとに抗がん薬投与時や術後などの適応が定められています。一般的な胃腸炎や妊娠中の吐き気に通常使える薬として案内するものではありません。製剤ごとの適応、患者背景や併用薬を踏まえて医療機関で判断します。

市販薬で対応できる範囲

市販薬には乗り物酔いの予防・緩和を目的とする製品や、胃の不調に使う製品があります。乗り物酔い薬を原因不明の吐き気全般に使うことはできません。製品によって眠気が出るため、運転や飲酒、緑内障・排尿障害、妊娠・授乳、対象年齢、ほかの薬との成分重複を購入前に確認してください。

「最強」「即効」「安全」という順位は付けられません。薬で症状が軽くなっても重い病気を除外できず、市販薬で抑え続けずに診察を受けるべき場合があります。高齢者や小児、持病のある方は薬剤師へ相談してください。

受診までの水分・食事の取り方

意識がはっきりし、安全に飲み込める場合は、水や適切な経口補水液を少量ずつ試してください。一度に大量に飲む必要はありません。吐き気が落ち着いたら、食べられるものを少量ずつ再開します。一律に長時間絶食する必要はありません。

経口補水液は脱水時の水分・電解質補給を目的とするもので、万能な日常飲料ではありません。心不全・腎疾患などで水分や塩分の制限がある方は医療者の指示を優先してください。意識異常、強い腹痛・腹部膨満、飲み込めない状態では無理に飲食させず、救急相談を優先します。

長引く・繰り返す吐き気と受診先

吐き気が続く、繰り返す、食事や薬と関連する、水分が取れない場合は診察を受けてください。尿量低下、立ちくらみ、強いだるさは脱水の目安になります。症状が長引いても薬だけで抑えず、原因を調べます。

原因が分からない場合は内科で相談できます。腹痛や吐血は消化器、頭痛や神経症状は脳神経、めまいは耳鼻咽喉科、妊娠の可能性があれば産婦人科など、症状に応じて受診先を選びます。吐き気・嘔吐の症状ページは薬の説明とは別に、症状から受診を考える際の参考になります。発熱や感染症症状がある方は来院前に発熱外来の案内をご確認ください。

診察で確認すること・必要な検査

いつから・何回吐いたか、吐物の性状、腹痛・下痢・頭痛・めまい・発熱、尿量、妊娠の可能性、服薬歴を確認します。腹部や神経の診察、脱水の評価を行い、必要に応じて血液・尿検査、心電図、画像検査などを選びます。全員に同じ検査を行うわけではありません。当院で即日検査や点滴、産科・小児診療を必ず提供するという案内ではありません。

吐き気と薬についてのよくある質問

吐き気止めは市販で買えますか?

乗り物酔いなど特定の症状を対象とする市販薬はあります。一方、医療用のメトクロプラミドやドンペリドンと同じ使い方を市販薬で代用することはできません。原因が分からない吐き気、強い症状、繰り返す嘔吐では薬剤師や医師に相談してください。

胃薬と吐き気止めは同じですか?

同じではありません。胃酸を抑える薬、胃の動きに働く薬、乗り物酔いの薬などは対象となる症状や働きが異なります。胃薬で改善しない吐き気を自己判断で薬を重ねて抑えようとせず、原因を確認してください。

薬を飲んでも吐く・水分が取れないときは?

脱水や別の病気の評価が必要です。尿が少ない、立つとふらつく、飲むたびに吐く場合は早めに受診してください。意識の異常、突然の激しい頭痛、麻痺、強い胸痛などを伴う場合は119番に連絡してください。

妊娠中に吐き気止めを使えますか?

妊娠週数、症状の程度、脱水や体重減少の有無、薬ごとの情報を踏まえ産婦人科で判断します。妊娠の可能性がある方も含め、市販薬や手元に残った処方薬を自己判断で使わないでください。水分が取れない場合は妊娠悪阻の評価が必要です。

吐き気が続くときは何科を受診しますか?

原因が分からない場合は内科で相談できます。強い腹痛や吐血は消化器の評価、頭痛や神経症状は脳神経の評価、めまいは耳鼻咽喉科など、妊娠の可能性があれば産婦人科が適する場合があります。救急症状があれば診療科を選ぶために待たず119番を検討してください。

当院へ相談される方へ

成人の吐き気の原因が分からない場合、当院の内科でご相談いただけます。緊急症状では119番に連絡し、妊娠悪阻、小児、めまいなど専門的な評価が必要な場合は適切な診療科をご検討ください。所在地はアクセスをご確認ください。

参考資料

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