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初診の方とリハビリの方は、診療終了30分前までの受付となります。
【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2・第4土曜日は休診
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中性脂肪(トリグリセライド、TG)は体のエネルギー源となる脂質です。高値でも通常は自覚症状がなく、健診で見つかります。原因には食事・飲酒だけでなく、糖尿病や薬の影響などもあります。治療は値の高さ、膵炎の危険、LDLコレステロールや心血管リスクを合わせて判断し、生活の調整と必要な薬を選びます。
中性脂肪は食事に由来するカイロミクロンや、肝臓から出るVLDLというリポ蛋白に載って血液を移動します。「血液がドロドロになる」「中性脂肪がそのまま血管壁にたまる」という説明は正確ではありません。TGの高値は、動脈硬化に関わるレムナントなどの粒子が増えやすい状態を示す手がかりにもなります。TG値を下げることと、心筋梗塞・脳卒中を減らせることは別の評価です。
日本動脈硬化学会の脂質異常症診断基準では、TGは空腹時150mg/dL以上、随時(非空腹時)175mg/dL以上を高TG血症とします。空腹時は原則10時間以上エネルギーを摂らない採血で、条件が不明なら随時として扱います。診断の目安を、そのまま薬の開始基準や全員共通の治療目標とはしません。再検査が必要なら、食事・服薬をどうするか医療機関の指示を確認し、自己判断で休薬しないでください。
コレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料です。LDL・HDLはコレステロールの種類ではなく、主にコレステロールを運ぶ粒子に由来する検査名です。TGとコレステロールは同じものではなく、高TGでもLDLが高いとは限りません。動脈硬化の危険はLDL、non-HDLコレステロール、糖尿病、血圧、喫煙歴、既往歴なども合わせて評価します。
過剰なエネルギー摂取、砂糖入り飲料や菓子などの糖分、飲酒、体重増加・内臓脂肪、運動不足が関係します。ただし生活習慣だけで決まるわけではありません。糖尿病の血糖管理不良、甲状腺機能低下、腎疾患、肝疾患、妊娠、薬剤、遺伝性の脂質代謝異常も考えます。処方薬や市販薬、サプリの情報を受診時に伝え、疑わしい薬も自己判断で中止しないでください。
食後の採血ではTGが変動します。検査値と採血時刻、食事との間隔を確認し、必要なら条件をそろえて再評価します。随時採血でも高値を無視してよいわけではありません。
高TG血症は動脈硬化の危険と関連しますが、TGだけで将来の病気を予測できません。著しい高値では急性膵炎が重要です。日本動脈硬化学会はTGが1,000mg/dLを超える場合にカイロミクロン増加を疑うと説明しています。これは専門的な評価が必要な目安であり、それ未満なら安全という意味でも、数字だけで119番を決める基準でもありません。家族性など遺伝性の病気が疑われる場合も専門的評価を検討します。
著しい高値を健診で指摘されたら、次の健診まで待たず内科へ相談してください。強く持続する上腹部痛、繰り返す嘔吐があれば急性膵炎なども考え速やかに受診します。意識がはっきりしない、冷汗を伴いぐったりするなど全身状態が重い場合は119番へ連絡してください。

治療薬は「どれが最も強いか」ではなく、TGの高さ、膵炎の危険、LDLや心血管リスク、肝腎機能、併用薬で選びます。数値を下げる作用が同じでも、心血管イベント抑制の根拠は薬と対象集団により異なります。薬が必要な方に生活改善だけを続けさせたり、逆に全員へ同じ薬を勧めたりはしません。
| 薬・代表例 | 主な目的 | 重要な注意 |
|---|---|---|
| フィブラート系:フェノフィブラートなど | 高TGを中心とする脂質異常症の改善 | 肝・腎機能、胆石・胆道疾患、筋障害、併用薬を製剤ごとに確認 |
| ペマフィブラート(パルモディア) | 国内で承認された高脂血症治療。TG低下に用いる | 肝・腎機能、胆石・胆道閉塞、相互作用、筋障害に注意。TG低下だけで心血管予防効果は断定できない |
| イコサペント酸エチル(EPA単剤:エパデール等) | 高脂血症の治療。特定の高リスク集団では心血管予防の根拠がある | 出血、心房細動・粗動、抗血栓薬との併用を確認 |
| オメガ3脂肪酸エチル(EPA/DHA配合:ロトリガ) | 高脂血症の治療、TG低下 | 出血、心房細動・粗動などに注意。EPA単剤の心血管試験結果をそのまま当てはめない |
| スタチン:アトルバスタチン等 | 主にLDLと動脈硬化リスクの管理 | TGにも作用するが、著しい高TGへの対応は別途判断。筋障害と併用薬を確認 |
フェノフィブラートなどのフィブラート系と、選択的PPARαモジュレーターのペマフィブラートはTGを下げる選択肢です。ペマフィブラートを「腎機能が悪くても誰でも安全」とは扱えません。肝・腎機能、胆石・胆道疾患、妊娠の可能性、併用薬は各製剤の添文で確認します。スタチン併用時は筋肉痛・脱力・尿の色の変化など横紋筋融解症を疑う症状に注意し、併用を一律に安全・禁忌とは決めません。TG値の改善から心筋梗塞予防効果を自動的に結論づけません。
旧記事の「ニコモール(ニコチン酸エチル)」は異なる成分を同一視した表記でした。ニコチン酸誘導体には製剤ごとの国内適応と流通状況があり、現在の高TG治療の代表薬として一律には勧めません。食品・サプリのナイアシンとも別です。自己判断の大量摂取は肝機能障害や血糖への影響などがあり、薬の代わりにしないでください。
エパデールはEPA単剤、ロトリガはEPA/DHAを含む配合剤です。いずれも脂質の改善を目的に用いますが、特定集団のEPA研究結果を配合剤や全ての人へ広げられません。製品ごとに出血、心房細動・粗動、胃腸症状などを確認し、抗血栓薬を自己判断で休薬しないでください。市販の魚油サプリも処方薬と同じ品質・量・効果を保証するものではありません。
スタチンは主にLDL管理と動脈硬化予防リスクに応じて用います。糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬は糖尿病など各薬の承認された病気に使うもので、TGそのものの標準治療薬ではありません。旧記事の「カナグリフロジン(スーグラ)」は成分と商品名の組合せが誤りで、スーグラはイプラグリフロジンです。PCSK9阻害薬は主にLDLの治療薬であり、胆汁酸吸着薬もTGを下げる薬としては案内しません。胆汁酸吸着薬はTG上昇に注意が必要です。
食べる量と内容を生活に合わせて見直し、甘い飲料や果汁飲料、菓子などの糖分を控えめにします。果物と果汁飲料は同じではありません。魚、野菜、豆類などを取り入れ、ナッツは脂質とエネルギーが多いため量を意識します。糖質ゼロの酒や蒸留酒もアルコール自体がTGに影響するため「飲んでよい酒」ではありません。著しい高TGでは禁酒や脂肪摂取を含む個別の食事調整が必要な場合があり、自己流の極端な糖質制限・高脂肪食を勧めません。
歩行など続けやすい有酸素運動と日常の活動量の増加を、体力や持病に応じて少しずつ始めます。胸痛、息切れ、運動制限がある方は先に医師へ相談してください。数値を下げようと急に激しい運動を始める必要はありません。
飲酒量、体重、喫煙、睡眠などを見直し、糖尿病・甲状腺・腎疾患などがあればその治療も進めます。水分を多く飲んで脂質を「排出」することはできません。食事・運動・服薬を無理なく続け、採血結果で効果を確かめます。
魚などの食品を取り入れることと、医薬品を処方することは別です。サプリメントを処方薬の代わりや確実な心血管予防策にせず、薬との重複や相互作用を確認してください。ナイアシンの大量摂取も自己判断で行わないでください。
受診時には健診結果、採血前の食事と時間、飲酒、持病、家族歴、処方薬・市販薬・サプリを伝えてください。医師はTGだけでなくLDL・non-HDLコレステロール、糖尿病や膵炎の危険を見て、生活調整、再検査、薬の選択を相談します。服用中の薬は、値が下がっても自己増量・中止せず、妊娠・授乳の可能性も製品ごとに相談してください。
中性脂肪はエネルギー源ですが、高値の原因と危険は人により異なります。高値が続く、著しく高い、他の脂質や血糖も異常と言われた場合は内科へ相談し、原因に合った治療を選びましょう。
中性脂肪は主にエネルギー源、コレステロールは細胞膜やホルモンなどの材料です。どちらも血液中ではリポ蛋白に運ばれますが、検査の意味と治療の考え方は異なります。
食後は中性脂肪が変動しますが、随時採血にも175mg/dL以上という診断の目安があります。採血条件とほかの検査値を確認し、必要に応じて再評価します。著しい高値は放置しないでください。
必ずしも必要ではありません。値の高さ、膵炎の危険、LDLや心血管リスク、原因疾患を合わせて判断します。著しい高値などでは生活改善と並行して薬が必要な場合もあります。
薬と生活改善によって下がっている可能性があります。自己判断で中止・増量せず、検査結果と原因を処方医と確認してから治療を調整してください。
市販サプリは処方されたEPA製剤やEPA/DHA配合剤と成分量・品質・目的が同じとは限りません。薬の代替や確実な心血管予防策として使わず、併用は医師・薬剤師に相談してください。
健診で中性脂肪が高いと言われた方は、当院の内科診療案内と脂質異常症の診療案内をご確認ください。糖尿病などの併存疾患も含めて相談できます。所在地はアクセスをご覧ください。強い持続する腹痛などがある場合は通常の健診相談を待たず受診してください。