メニュー

嗅覚障害

嗅覚障害とは?|においが分からない・感じにくい原因と受診の目安を解説

「食事のにおいが分からなくなった」「以前より香りを感じにくい」「急ににおいがしなくなった」。このような症状は嗅覚障害と呼ばれます。嗅覚は食事のおいしさを感じるだけでなく、ガス漏れや火災、食品の腐敗など危険を察知するためにも重要な感覚です。嗅覚障害は風邪などによる一時的なものもありますが、中には治療が必要な病気が隠れていることもあります。今回は、嗅覚障害の原因や考えられる病気、受診の目安について解説します。


目次

嗅覚障害とは

嗅覚障害とは、においを感じにくくなったり、まったく分からなくなったりする状態です。症状にはさまざまなタイプがあります。

  • においが弱く感じる
  • まったく感じない
  • 本来とは違うにおいに感じる
  • 何もないのに焦げたようなにおいがする

日常生活では、

  • 食事がおいしく感じない
  • 香水や柔軟剤の香りが分からない
  • ガス漏れや煙に気付きにくい

などの支障が生じることがあります。


嗅覚障害の主な原因

風邪やウイルス感染

もっとも多い原因の一つです。風邪やインフルエンザなどのウイルス感染では、鼻の粘膜が腫れることでにおいを感じにくくなります。通常は鼻炎が改善すると嗅覚も回復しますが、まれに嗅覚を感じる神経が障害され、症状が長引くことがあります。


新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症では、嗅覚障害が特徴的な症状として知られるようになりました。発熱や咳が軽くても、突然においが分からなくなることがあります。多くは数週間から数か月で改善しますが、症状が長く続く方もいます。


アレルギー性鼻炎

花粉症やハウスダストによる鼻炎では、鼻の粘膜が腫れて空気の流れが悪くなり、においが届きにくくなります。鼻づまりが強い時期だけ嗅覚が低下する方も少なくありません。


副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎では、鼻の奥に炎症が起こり、においを感じる部分まで空気が届きにくくなります。次のような症状を伴うことがあります。

  • 鼻づまり
  • 黄色や緑色の鼻水
  • 頬や額の痛み
  • 頭重感

慢性副鼻腔炎では嗅覚障害が長く続くことがあります。


神経の病気が原因となることもあります

嗅覚は鼻だけでなく、脳や神経とも深く関係しています。そのため、

  • 頭部外傷
  • 脳腫瘍
  • パーキンソン病
  • アルツハイマー病

などで嗅覚障害が現れることがあります。特にパーキンソン病では、手足の震えなどの症状よりも前に嗅覚障害が現れることがあるため、長期間続く場合には注意が必要です。


加齢による嗅覚の低下

年齢を重ねるにつれて、嗅覚は徐々に低下します。70歳以上では多くの方で嗅覚機能が低下するといわれています。加齢による変化は自然な現象ですが、急激な変化や片側だけの症状がある場合は、他の病気が隠れていないか確認することが大切です。


嗅覚障害と味覚障害の違い

「味が分からなくなった」と感じても、実際には嗅覚障害が原因であることが少なくありません。食べ物のおいしさは、

  • 味覚(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)
  • 嗅覚(香り)

の両方によって感じています。そのため、嗅覚が低下すると味覚まで悪くなったように感じることがあります。


このような場合は医療機関を受診しましょう

次のような症状がある場合には、受診をおすすめします。

  • 嗅覚障害が2週間以上続く
  • 急にまったくにおいがしなくなった
  • 鼻づまりが治っても改善しない
  • 頭を強く打った後から症状がある
  • 鼻血や片側だけの鼻づまりを伴う
  • 手の震えや歩きにくさなど神経症状がある
  • 日常生活に支障が出ている

原因によっては、早めの治療が回復につながることがあります。


医療機関ではどのような検査を行うの?

症状に応じて、

  • 問診
  • 鼻の診察
  • 嗅覚検査
  • 血液検査
  • CT検査
  • MRI検査

などが行われます。副鼻腔炎など鼻の病気が疑われる場合は耳鼻咽喉科で詳しい検査を行い、神経の病気が疑われる場合は脳神経内科や脳神経外科で精査を行うことがあります。


日常生活で気を付けたいこと

嗅覚障害がある間は、

  • ガス漏れ警報器を設置する
  • 火の元を十分確認する
  • 食品の賞味期限や見た目も確認する
  • 禁煙を心がける
  • 鼻炎がある場合は適切な治療を受ける

など、安全面にも注意が必要です。また、規則正しい生活や十分な睡眠は、体調管理の面でも大切です。


まとめ

嗅覚障害は風邪や新型コロナウイルス感染症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが原因となることが多い症状です。一方で、頭部外傷や神経の病気などが関係している場合もあります。特に、急ににおいが分からなくなった場合や、症状が長期間続く場合、手足の震えや歩きにくさなど他の症状を伴う場合には、早めの受診が大切です。

西新宿で内科をお探しの方で、嗅覚障害に加えて発熱や倦怠感、頭痛、手足の震えなど全身の症状がある場合は、お気軽に当院へご相談ください。必要に応じて血液検査などを行い、耳鼻咽喉科や脳神経内科などの専門医とも連携しながら、原因に応じた適切な診療をご提案いたします。

目次