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【休診日】日祝、水曜午後、土曜午後 ※第2第4土曜
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尿酸値が高い状態は自覚症状がないことが多い一方、長く続くと痛風発作、尿路結石、腎機能への影響などに注意が必要です。高尿酸血症と痛風は同じ意味ではなく、尿酸値が高い方全員に痛風が起こるわけでもありません。健診結果を放置せず、値の推移、発作歴、腎機能、持病、服薬を合わせて確認しましょう。
尿酸は、体内の細胞や食品に含まれるプリン体が分解されてできる物質です。主に腎臓から尿へ、一部は腸管から排泄されます。体内で作られる量と排泄される量のバランスが崩れると、血液中の尿酸値が上昇します。
日本の診療ガイドラインでは、性別や年齢を問わず、血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態を高尿酸血症と定義します。検査施設が示す基準範囲と医学的な定義は必ずしも同じではありません。
採血時の脱水、飲酒、食事、激しい運動、服薬などで値が変動する場合があります。1回の検査値だけで原因や治療方法を決めず、過去の推移や再検査結果も確認します。
高尿酸血症は血清尿酸値が高い「状態」です。痛風は、体内に蓄積した尿酸塩結晶に対して強い炎症が起こり、関節炎などが生じた「病気」です。高尿酸血症でも症状がない無症候性高尿酸血症があり、尿酸値が高い方全員に発作が起こるわけではありません。
一方、発作がないから安全とも限りません。尿酸値、痛風・尿路結石の既往、腎機能、合併症を踏まえて対応を考えます。
過食、飲酒、果糖を多く含む飲料、細胞の代謝が活発になる病気などが関係する場合があります。ただし、食品中のプリン体だけが原因ではありません。
体質、腎機能低下、脱水、肥満・インスリン抵抗性などによって、腎臓や腸管から尿酸を排泄しにくくなる場合があります。産生増加と排泄低下が重なることもあります。
一部の利尿薬、免疫抑制薬、結核治療薬などが尿酸値へ影響する場合があります。腎疾患、血液疾患、乾癬、甲状腺機能低下症などが関係する二次性高尿酸血症もあります。薬が原因と思っても自己判断で中止せず、処方医へ相談してください。
尿酸値が高い状態が続くと、尿酸塩結晶が関節や組織へ沈着しやすくなります。痛風発作を繰り返したり、長期的には皮下に痛風結節ができたりする場合があります。
高尿酸血症や酸性尿は尿路結石と関係します。尿酸結石だけでなく、ほかの成分の結石にも関係することがあります。結石が尿路を塞いだり感染を伴ったりすると、早急な治療が必要です。
高尿酸血症は慢性腎臓病と関連し、腎機能が低下すると尿酸を排泄しにくくなるという双方向の関係があります。ただし、尿酸値だけから腎障害の原因や進行を断定することはできません。
高尿酸血症がある方では、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症などを合併することが少なくありません。心血管疾患との関連も報告されていますが、尿酸値だけを下げればすべてのリスクを防げると断定することはできず、生活習慣病全体を評価します。
突然、関節に強い痛み、赤み、腫れ、熱感が現れます。足の親指の付け根に多いものの、足首、足の甲、膝などに起こることもあります。発作時は靴下が触れるだけでも痛む場合があります。
偽痛風や細菌性関節炎などでも似た関節痛が起こります。初めての強い関節痛、発熱、悪寒、傷や感染を伴う関節炎、免疫機能が低下している方は、痛風と自己診断せず早めに受診してください。
突然の腰・わき腹から下腹部へ広がる強い痛み、吐き気、血尿などがみられます。痛みの場所や血尿だけで尿路結石とは断定できません。
発熱・悪寒、尿が出にくい、片方しかない腎臓、強い痛みが続く場合などは、尿路閉塞や感染症を考え、通常外来を待たず早急な医療評価が必要です。
血清尿酸値の推移、痛風発作・尿路結石の既往、食事・飲酒、体重変化、運動、持病、家族歴、服薬を確認します。血液検査では尿酸値に加え、腎機能、肝機能、血糖、脂質などを患者背景に応じて確認します。
尿検査では尿蛋白、血尿、尿pHなどを確認します。尿酸の産生・排泄状態を詳しく調べる検査、超音波・CTなどの画像検査、関節液検査は全員へ一律に行うものではありません。
治療は生活習慣の見直しを基本に、痛風発作や結節、尿路結石、腎機能、尿酸値、合併症などから薬物療法の必要性を判断します。7.0mg/dLを超えた全員が直ちに同じ薬を飲むわけではありません。
体内で尿酸が作られる過程を抑える薬です。アロプリノール、フェブキソスタット、トピロキソスタットなどがありますが、腎・肝機能、併用薬、副作用歴などを考慮して選択します。
腎臓から尿酸を排泄しやすくする薬です。ベンズブロマロン、ドチヌラドなどがあります。尿路結石、腎機能、肝機能、尿の状態などを確認して選びます。生成抑制薬より一律に強い・弱いという関係ではありません。
発作時の炎症と痛みには、NSAIDs、コルヒチン、副腎皮質ステロイドなどから、発作の時期、腎機能、胃腸障害、併用薬、持病に応じて選択します。これらは尿酸値を長期的に下げる薬とは目的が異なります。
すでに尿酸降下薬を服用している方が発作を起こした場合も、自己判断で中止・増減しないでください。尿酸値の急な変動で発作が誘発されることがあり、開始時期や調整方法は個別に判断します。
痛風患者などへ尿酸降下療法を行う場合、一般に血清尿酸値6.0mg/dL以下の維持を目指します。一方、診断基準の7.0mg/dL、薬物療法を検討する値、治療目標は同じものではありません。
無症候性高尿酸血症では、尿酸値に加えて腎障害、尿路結石、高血圧などの合併症を踏まえて薬物療法を検討します。特定の数値だけで自己判断せず、担当医と目標を決めます。
プリン体だけに注目して特定の食品を完全に禁止するのではなく、総摂取エネルギーを適正にし、過食を避け、バランスのよい食事を続けます。内臓類、魚卵、一部の魚介類などプリン体の多い食品を大量・頻繁に取っている場合は見直します。
果糖や糖分を多く含む清涼飲料の過剰摂取にも注意します。急激な減量、極端な糖質制限、絶食は尿酸値の上昇や変動につながる場合があるため、体重は緩やかに減らします。
ビールにはプリン体が含まれますが、ビールだけを避ければよいわけではありません。アルコールそのものが尿酸の産生・排泄へ影響するため、酒類の種類を問わず過量飲酒を避けます。「プリン体ゼロ」の酒類でも尿酸値への影響がなくなるわけではありません。
脱水を避けることは尿路結石予防などの面で重要です。ただし、水を大量に飲めば尿酸値が必ず下がるわけではありません。心不全、腎不全などで水分制限がある方は、自己判断で増やさず主治医の指示に従ってください。
継続可能な適度の有酸素運動が基本です。急に強度の高い運動を行うと、脱水やエネルギー代謝の影響で尿酸値が一時的に上がる場合があります。痛風発作中は患部へ負担をかけず、強い痛みがある状態で無理に運動しないでください。
健康診断で高値を指摘された、尿酸値が繰り返し高い、初めて強い関節痛が起きた、痛風発作を繰り返す、血尿や腰・わき腹の痛みがある、腎機能やほかの生活習慣病にも異常がある場合は受診をご検討ください。
これらは細菌性関節炎や尿路感染を伴う結石など、痛風以外の緊急疾患でも起こります。通常外来を待たず、早急な医療機関受診を検討してください。
当院の高尿酸血症・痛風診療ページでは、検査・治療と受診案内をご案内しています。内科では健診結果、尿酸値の推移、発作・結石歴、生活習慣、服薬を確認し、必要に応じて血液・尿検査などを検討します。専門的な腎疾患、繰り返す結石、診断が難しい関節炎などは適切な医療機関と連携します。
本コラムは尿酸値が高いと言われた方への詳しい解説であり、個別の診断・処方を行うものではありません。所在地はアクセスをご確認ください。
血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態が高尿酸血症ですが、痛風と同じ意味ではありません。症状がなくても、尿酸値の推移、腎機能、尿路結石、生活習慣病を確認することが大切です。急激な減量や過度な運動を避け、処方薬を自己判断で中止せず、生活改善と薬物療法を患者背景に応じて検討します。