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背中の痛み

背中の痛みについて|筋肉だけではなく内臓の病気が隠れていることもあります

背中の痛みは、多くの方が経験する症状のひとつです。「寝違えたかな」「筋肉痛だろう」と様子をみているうちに自然と治ることもありますが、中には心臓や肺、膵臓、腎臓などの病気が原因となっている場合もあります。背中はさまざまな臓器に近い場所でもあるため、痛みの原因は一つではありません。今回は背中の痛みについて、よくある原因や受診の目安をご紹介します。

目次

最も多い原因は筋肉や姿勢による痛み

外来で最もよくみられるのは、筋肉や関節が原因となる背中の痛みです。

例えば、

  • 長時間のデスクワーク
  • 猫背などの姿勢
  • 重い荷物を持った
  • 慣れない運動をした
  • 肩こりや首こり

などがきっかけになることがあります。痛みは動いたときに強くなり、安静にすると軽くなることが多いのが特徴です。数日から1~2週間程度で改善することも少なくありません。

背中の痛みで考えられる内臓の病気

背中の痛みは、内臓からのサインであることもあります。

心臓の病気

狭心症や心筋梗塞では、胸の痛みだけではなく背中や肩、左腕に痛みが広がることがあります。胸の圧迫感や息苦しさ、冷や汗を伴う場合は注意が必要です。

肺の病気

肺炎や胸膜炎、気胸では背中が痛むことがあります。深呼吸や咳をすると痛みが強くなる場合や、発熱や咳を伴う場合には呼吸器の病気も考えます。

膵臓の病気

急性膵炎では、みぞおちから背中へ抜けるような強い痛みが特徴です。吐き気や嘔吐を伴うことも多く、早めの治療が必要になります。

腎臓・尿路の病気

腎盂腎炎や尿路結石では、背中から脇腹にかけて痛みが出ることがあります。発熱や排尿時の痛み、血尿を伴う場合には注意が必要です。

帯状疱疹でも背中が痛くなります

皮膚に発疹が出る数日前から背中が痛み始めることがあります。「筋肉痛だと思っていたら数日後に水ぶくれが出てきた」という方も珍しくありません。左右どちらか一方だけが痛む場合には帯状疱疹も疑います。

骨が原因となることもあります

転倒後の背中の痛みでは骨折が隠れていることがあります。また、高齢の方では骨粗しょう症による圧迫骨折も少なくありません。「転んでいないのに急に背中が痛くなった」という場合でも、圧迫骨折が見つかることがあります。

早めに受診したほうがよい症状

次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 突然強い痛みが出た
  • 安静にしていても痛みが続く
  • 胸の痛みや息苦しさがある
  • 発熱を伴う
  • 手足のしびれや力が入りにくい
  • 尿や便が出にくい
  • 痛みが徐々に強くなっている
  • 数週間たっても改善しない

特に胸の症状を伴う場合は、救急受診が必要になることもあります。

どのような検査を行うの?

診察では、まず痛みがいつから始まったのか、どのような動きで痛くなるのかなどを詳しく伺います。そのうえで必要に応じて、

  • 血液検査
  • レントゲン検査
  • 心電図
  • 尿検査

などを行います。さらに詳しい検査が必要と判断した場合には、CTやMRIが可能な医療機関をご紹介します。

普段から気をつけたいこと

筋肉や姿勢が原因の場合には、

  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • 軽いストレッチを行う
  • 適度に体を動かす
  • 重い荷物を無理に持たない
  • 十分な睡眠をとる

といったことが予防につながります。デスクワークの多い方は、1時間に一度立ち上がって体を動かすだけでも筋肉への負担を軽減できます。

背中の痛みを我慢しないでください

背中の痛みは筋肉の疲労によるものが多い一方で、心臓や肺、膵臓、腎臓などの病気が原因となっていることもあります。「そのうち治るだろう」と思っていた痛みが、実は治療を急ぐ病気だったというケースもあります。特に、強い痛みが突然現れた場合や、発熱・胸の痛み・息苦しさなどを伴う場合には、早めの受診が大切です。当院では、背中の痛みの原因を丁寧に診察し、必要に応じて検査や専門医療機関へのご紹介も行っています。背中の痛みが続く方や、いつもと違う痛みで不安な方は、お気軽にご相談ください。

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